S10 Episode

タイトル エピソード 見どころ

 

 

 

#1 Trials

 

 

 

 

青いバンが追跡するパトカーを振り切って暴走し、あちこちにぶつかりながらようやく停止する。中から降りてきたのは7歳のクリストファー・ライアンで、里親の虐待から逃げてきたとベンソンとステーブラーに告げる。クリストファーには殴られた跡はなかったが、里親は大嫌いであの家には戻らないと騒ぐ。
里親のグウェンとノアのサイバード夫妻がクリストファーを引き取りに来る。ノアはパンクバンドを組んでいたがヒッピー生活後、グリーンラインというファッションブランドを立ち上げていた。ノアは情緒不安定で栄養不良だったクリストファーを助け、虐待はしていないと説明する。だがクリストファーはベンソンとステーブラーに、ノアたちは野菜ばかりの食事でアメもポテトチップも食べさせてくれないと文句を言う。
ノアはマンチにクリストファーは精神障害の母親に5歳で捨てられたので引き取った。養子に迎えたいと話すが、グウェンはフィンにクリストファーは癇癪持ちの嘘つきで手に負えず、もう耐えられないと嘆く。クリストファーはベンソンらにグウェンが僕が裸になるとお金をくれる場所に連れていく。そこはホテルだと話し始めfる。
クリストファーが連れて行かれるリディアホテルは売春の巣窟だったが、今は新薬の治験施設となっており、大学生や移民が大勢集まっていた。複数の新薬を試せばかなりの稼ぎになると大学生が説明する。ステーブラーとフィンはDrアイケンベリーにクリストファーのカルテの提示を要求すると、アイケンベリーは子供の場合は患者の兆候がある場合のみ治験を行い、クリストファーは多動性障害の薬を使っていたと話す。ベンソンはクリストファーをノアたちに返す。
児童保護サービス管理局のトーニャが、ベンソンにクリストファーのファイルを見せに来る。クリストファーの実母はシングルマザーのケイトリン・ライアンで、クリストファーを里親に出す前レイプされ、ベンソンが捜査を担当したが犯人は捕まっていなかった。ベンソンがケイトリンの家を訪ねると家の中は散らかったままで、ケイトリンはクリストファーは自分がレイプされたことを知らなかった。レイプされた後大丈夫だったがだんだん記憶がよみがえるようになり、仕事に集中できず、子育ても続けられなくなったと話す。ベンソンはそれはレイプ外傷症候群なのでセラピーが必要だと教えると、ケイトリンはレイプ被害者の会でグウェンに会ったことを話し出す。
ベンソンはノアにグウェンのレイプの件を聞く。グウェンは5年前にレイプされたが犯人を捕まっておらず、グウェンの家の鍵を直したことがきっかけで恋に落ちた二人は結婚し、ケイトリンの苦境をグウェンから聞いたノアは、クリストファーを育てる決意を固めたのだった。
クリストファーはママは覆面の男が来た後僕を捨てたと言い出す。クリストファーはレイプ犯を見ていた。同じ時期に起きたシングルマザーが被害に遭ったレイプ事件が4件あり、被害者のエミリーやケイトリンは出会い系サイトで男性とコンタクトを取り、コーヒーショップで待ち合わせしたがすっぽかされ、しばらくたってレイプされたという共通点があった。男はデイブ・ジョーンズやダン・ジョーンズを名乗っていた。また被害者のナタリーは出会い系サイトは使っていなかったが、勤めているブティックがグリーンラインの服を取り扱っていた。ノアがかつて組んでいたバンドのメンバーにデイブとダンの双子の兄弟がいた。ノアが犯人である可能性が強くなる。
ノアは尋問に対し妻も被害者だと犯行を否定、ナタリーは仕事仲間だがもう一人の被害者アナベルとの接点はないと主張する。SVUはノアの声を被害者たちに聞かせる。
署内でクリストファーを連れたサイバード夫妻とケイトリンが鉢合わせする。グウェンはケイトリンに厄介な子を押し付け夫を犯罪者に仕立て上げたと怒りをぶつける。ケイトリンはノアの声を聞き彼がレイプ犯だと確信する。ノアがクリストファーにキスしたので、その唾液はDNA鑑定に回される。ケイトリンはクリストファーに許しを求める。
アナべルはレイプの被害後アイオワに帰り、昨年自殺していた。DNA鑑定の結果が出て、ノアがレイプ犯だと確認される、グウェンをレイプした犯人もノアだった。自分がレイプした被害者に近づいて結婚、直すのが好きなノアはグウェンを直したつもりだった。
SVUにワシントンD.C.から新任の地区検事補キム・グレイチェックが到着。D.C.ではクルセイダー(十字軍)と呼ばれていたキムですが3年間内勤だったため、活躍の場を求めていました。新薬の治験を行っているドクターに会いに行くときキムもついてきたので、地区検事補がいると迷惑だとステーブラーは彼女を返そうとしますが踏みとどまります。すかさずフィンはステーブラーのことを「被害者だけに優しい変人」と説明します。キムは自分なりの野望があるようですが、周囲はまだキムを理解できずにいます。
3か月前に異動願いを出したフィンですが、異動の話が出てきません。クレイゲンは推薦状も付けており話は通っているはずです。しかもステーブラーと組まされることになり、「あのバカとは組めない。」とフィンは拒否しますがクレイゲンは却下。その後フィンは麻薬課時代の同僚のグレッグの先妻に迫られた過去があり、今グレッグが人事異動の責任者であることがわかります。グレッグが人事を担当する限り、フィンの異動はあり得ないのでした。
ステーブラーはクレジットカードを盗まれてイライラしています。何とか犯人を見つけたいと、自分のカードの使用報告を伝えてもらいますが、犯人はアフリカの民芸品などを買っています。防犯カメラにはハドソン大のTシャツを着た男女が映っており、その後ステーブラーのカードはタトゥーショップで使われていました。やがて犯人逮捕の報告が入りますが、キャスリーンがBFのトニーが逮捕されたと怒鳴りこんできます。キャスリーンは教科書を買うためにステーブラーのカードを失敬していたのでした。ステーブラーはキャスリーンを叱り、タトゥーを消せと怒鳴りますが、パパもしてると言い返されてしまいました。
連続レイプ犯の情報収拾のためにフィンと一緒にバーへ行ったマンチは、ボルティモアでのバーを思い出し、またバー経営をしたいが地価が高いとぼやき出します。マンチは自分を捨てた人々、先妻たちやジェフリーズ、キャシディ、メルドリック、スタン・ボランダーと名前を挙げていきます。特にボランダーは自分の師匠で、教わったり教えたりして人生は巡るとマンチはしみじみ語るのでした。そしてフィンやクレイゲンにまでバーの共同出資を願い出ます。
ベンソンは寝不足で疲れています。周りには話さないけれど刑務所でハリスに襲われたことがトラウマとなっていました。ケイトリンに説得しつつ、自分はここにいる資格があるのかと自答するベンソンはセラピーを受けます。ベンソンの苦しみはまだ続いています。
ノアを演じているのはLuke Perry。ビバヒルのディランは、一見優しそうな里親。だがレイプした女性と結婚したり、レイプした女性の子供を育てたりする複雑なレイプ犯でもありました。

#2 Confession

17歳のエリック・バイヤーズが、義理の弟の5歳になるコーリーを触りたくて仕方がない衝動が抑えられないとSVUに自首してくる。対応したベンソンにエリックは、義理の父ショーンには伝えないで欲しいと頼み、悪いことはしていない、想像を止めるために酒を飲み続けると告白する。
ベンソンはエリックの母ダナにコーリーの様子を尋ね、エリックの告白を伝えるとダナはショックを起こす。コーリーはレイプ検査を受けるがレイプされた形跡はなかった。ショーンは怒りをぶつける。
エリックはネットで幼児を愛でるサイトを運営しているジェイク・ベルリンに、生まれつきのことで自分は悪くないと言われたと話す。ステーブラーとベンソンがベルリンの事情聴取に行くと、ベルリンはサイト上に幼児の写真を載せていた。ベルリンは見るだけで決して触らないと話す。サイトの閲覧者も実名制でルールに従わない者は報いを受けることになっていた。ベルリンはステーブラーに子供の写真を見せるよう要求し、ステーブラーはそれを無視する。サイトはヌードを載せていないので閉鎖することもできない。
コーリーがエリックからの性的虐待を認めた後、エリックは姿を消す。SVUが家宅捜索するとバスルームから精液の付いた子供服が見つかる。エリックの起訴の件でキムとベンソンは口論する。ベルリンがサイトを更新し、それを見たステーブラーは慌てて外へ行く。サイトにはステーブラーの娘のエリザベスの子供のころの写真が載っていた。
精液はエリックではなくショーンのものだった。ショーンはバスルームでマスターベーションをして下着に付着したと説明する。ステーブラーがエリザベスの写真を見つけたことを知ったフィンとベンソンはベルリンの家に急行する。ステーブラーはベルリンを殴り倒し、娘の写真を消去しようとしてPCと格闘していた。血だらけになったベルリンを起こして写真を消去させるが、クレイゲンはベルリンの挑発に乗ったステーブラーを叱責し休職扱いとする。
ベンソンはコーリーは父親に指示されて虐待の話をしたと考え、エリックの無実を信じていた。エリックのPCから児童ポルノ閲覧の形跡が見つかったため、児童ポルノ所持で起訴して矯正施設に入れることができないかと思案する。
ダナは息子の性癖を知った上で、息子が理解できない、あの子は何を間違ったのかと嘆く。ベンソンとフィンがダナを見張っていると、ダナは段ボール箱を車に乗せて外出する。行った先の隠れ家でエリックは殺されていた。ダナは私が殺したと泣き崩れる。
ダナは昨晩エリックから留守電に迎えに来てほしいと連絡が入っていた。段ボール箱には男の子の写真が入れてあり、写真を証拠品として息子を出頭させるつもりだったと話す。ダナはエリックに300ドル渡したがもう関わりたくないと思っていた、死んでよかったと告白する。
エリックは7本のナイフで刺され、出血多量で死亡した。ナイフが折れ犯人が取り換える隙に、エリックは911通報して助けを呼んでいた。犯人は怪我し返り血を浴びているはずだ。エリックの体に付着していた繊維はバットのもので、容疑者としてショーンが浮かび上がる。ショーンは虐待された者の気持ちを味わわせたくてバットを肛門に押し付けたことを認めるが、彼は殺害していない。現場に残っていた血痕を分析した結果、犯人は糖尿病を患っていることがわかる。犯人はベルリンだった。
チャットでエリックは性的虐待を行ったことを告白、べりリンは「目には目を」と司法に代わって自分で裁いた。当然の報いとして殺したと証言する。エリックはベルリンに被害者について話さなかった。ベンソンはエリックの被害者の子供を探すが見つからない。
9月になるとSVUは大忙し。DVやレイプの通報がひっきりなしで、容疑者が次々に拘置所に入れられていきます。まず調書を取り裏付け捜査が必要となってきますが、キムは尋問に同席したいと言って刑事たちに断られます。実績を残したいキムですが、なかなかチャンスは回ってきません。フィンは暴力をふるった夫、マンチは被害を受けた妻の事情聴取をしますが、妻は夫に何度も暴行されても夫を愛しているとかばっています。
ステーブラーが児童虐待の通報を聞いて病院へ向かっている間にSVuに来たエリックにベンソンは対応、ベンソンは自ら小児性愛者であることを認め、義理の弟に手を出すことを抑えようとして酒を飲み苦しむエリックを何とか救いたいと考えます。
エリックが心の支えにしていたのが、幼児を愛でるサイトを運営しているベルリン。彼自身は3〜9歳の少女好きだが決して触らず欲望を抑えていた、小児性愛は同性愛と一緒で生まれつきの自然なことだと強調します。ベルリンはエリックに行動に移さないように指示し、破ったら制裁を受けることになると示唆していました。ステーブラーの厳しい尋問に反発したベルリンは、ステーブラーの子供の写真を要求します。ステーブラーが無視すると、ベルリンはエリザベスの写真を見つけてサイトアップしてしまいます。それを知ったステーブラーはいきなりブチ切れ、単独でベルリンの家に押し入りベルリンを殴り倒すと、必死で写真を削除しようとします。事態を知ったフィンらが急行、クレイゲンも駆け付けステーブラーを取り押さえます。今j会はクレイゲンの怒りは半端ではなく、ステーブラーに「目の前から消えろ。」と怒鳴りつけます。ベルリンの痣が消えるまで休職扱いとなり、クレイゲンは「自分勝手な行動をする前によく考えろ。」と一喝、ステーブラーは黙ってSVUを去ります。
コーリーがエリックの性的暴行を認めたことで、エリックを起訴しようとキムは考えますが、コーリーは証言台に立つには幼すぎます。起訴の件をめぐってもベンソンと意見が対立。自分はケイシーと違うと意気込んでいますが、キムの法廷シーンは今回も見られませんでした。
エリックが姿を消した後、ダナの動きを追っていたベンソンとフィンは、ダナの複雑な心境を察します。ダナが外出したので尾行すると、ダナは殺されたエリックを見つけて叫び崩れていました。
エリック殺害の容疑者として、義理の父ショーンが挙がります。ショーンは子供をレイプする奴は死んで当然とエリックに強い恨みを抱いていましたが、彼の車等から血痕反応は出ず容疑者から外され、その後の血痕分析から犯人は糖尿病にかかっていることがわかり、ベルリンが容疑者に浮上します。
エリックが性的虐待を告白したことに対し、ベルリンは掟に背いたとして自ら制裁を加えたことを自供します。性的虐待は魂を殺すのも同罪とベルリンは非難しますが、ベルリンが被害者の名前を聞き出せずにエリックを殺してしまったことで、結局被害者を助けることはできなかったとベンソンが諭します。
ベンソンが虐待の被害者を探している間、マンチはまった虐待される妻の訴えを聞いていました。
エリックを演じているのはPrison Breakでリンカーンの息子LJを演じていたMarshall Allman、義理の父ショーンをGood Wifeのウィル・ガードナー役のJosh Charlesが演じています。

#3 Swing

フォスター家のバスルームで女性がシャワーを浴びているのを夫が見つけ911通報すると、女性は裸のまま窓から逃げ出す。残っていた免許証から女性はキャスリーンだとわかり、ベンソンはステーブラーを呼ぶ。フォスター家の隣でハドソン大学の学生がパーティーをやっていて、そこからキャスリーンは来たようだ。ステーブラーはフォスター夫妻にただのいたずらだと説明する。
キャスリーンはハイの状態で体にタオルを巻きつけたまま、公園でブランコに乗っていた。ステーブラーが問い詰めると、キャスリーンは知らない人から錠剤をもらって飲んだと答える。
ステーブラーが大学の寮へ行くと、ルームメイトのジュリアはキャスリーンは壁一面に絵を描いたり、勉強をしなくなりジュリアのことをガリ勉と呼んだりするように変わってきたと話す。キャスリーンはミッキーから薬を買っていたようで、ステーブラーはミッキーを見つけて持ち物検査し、コカイン所持で逮捕する。ところがミッキーは潜入捜査官で、大学内での麻薬取引を捜査しており、キャスリーンを使用者としてマークしていた。ミッキーはステーブラーにキャスリーンはコカインや睡眠薬、精神安定剤を服用していたと話す。そのときキャシーがSVUに来て、キャスリーンが家から逃げ出したことを伝える。ミッキーが学生の溜まり場所になっている廃墟を教え、ステーブラーらが乗り込むとキャスリーンは薬を大量に飲んでぐったりしていた。
キャスリーンは病院で胃洗浄を行い、担当した医師はキャスリーンは双極性障害と診断し、投薬治療を勧める。一方フォスター夫妻はキャスリーンがダイヤのネックレスを盗んだと告訴してくる。ステーブラーはキャスリーンの精神障害を認め、精神科病院へ入院させれば逮捕は免れるとして弁護士のキャロラインと相談を始める。だがキャスリーンは病院に入りたがらず、19歳なので自分の意思で決定できるため拘置所に送られる。
キャスリーン自身が認めないと、精神障害を主張できない。キャロラインは家族の病歴を出せばいいと提案し、ステーブラーはロングアイランドに住む母バーニーに会いに行く。数年ぶりに会う母にステーブラーは説得を続けるが、バーニーは自分の障害を認めようとせず、ステーブラーは諦めて戻る。
ステーブラーはフォスター家に謝罪に行き、キャスリーンが盗んだペンダントを返す。そしてキャスリーンの罪状認否でキャスリーンが無罪を主張したとき、検察側が有罪証拠として盗んだペンダントを提出できるように仕向ける。キャスリーンは怒って興奮し、外に連れ出される。ステーブラーはキャスリーンを刑務所で強制的に治療させるべきだと説明し、キャシーに叩かれる。
ステーブラーは母についてベンソンに話したことがなかった。ベンソンは自らバーニーに会いに行き、自分の病気を認めるよう穏やかに説得する。バーニーは裁判所で自分がクレイジーだと宣言したくないと拒否するが、その後拘置所のキャスリーンに会いに来る。
キャスリーンが「おばあちゃん。私、イカれてると思う?」と問うとバーニーはわからないと答えるが、自分の体験を話した後「誰でも過ちは犯す。恥じることはない。でも責任は取らねばならない。あなたは普通じゃない。私と同じ。私は自分の好きなように生きたけど、大切なものを失った。」と答える。
再び罪状認否が行われ、キャスリーンは罪を認め、精神科病院で治療を受けると約束する。
今までに起こしてきたキャスリーンの奇行、アルコールやセックスの依存や盗癖、ドラッグの使用などは双極性障害に因るものだと診断されます。ステーブラーは父親として、娘をライカーズには送りたくありません。精神障害が認められれば、病院で治療を受けることで有罪は免れると判断しますが、キャスリーン本人が認めようととしませんでした。キャロラインが家族の病歴の利用を持ち出した時、ステーブラーは母バーニーの説得を試みることを思いつきます。
バーニーはステーブラーの父の死後、家を出てロングアイランドで絵を描いて暮らしています。ステーブラーはキャスリーンが逮捕された事情を説明し、母さんも双極性障害だと証明して欲しいと頼みます。ところがバーニーはきっぱりと否定し、ステーブラーのことを父親にそっくりで、常識から外れたことをするのが怖くて仕方ない。きれいに整った型からはみ出すことを許さないと非難します。そして父の死後家を出たことも、お前が私を必要としなかったからで、今のお前は父さんの人生を繰り返しているだけだと受け入れようとしません。海岸でバーニーは砂を触りながら、お前は建築家になる夢を持っていた。その夢を忘れてしまったの?と砂のお城を作った思い出を語り始めます。一方ステーブラーは父と母が喧嘩して、父が相手にしないと母は自殺すると言い出し発砲したことに触れますが、結局ステーブラーはバーニーを説得できませんでした。
ステーブラーが態度を変え、キャスリーンを刑務所へ送ることを決意したため、今度はベンソンがバーに会いに行きます。バーニーはベンソンに、息子はいつも一人で悩みを抱え込み、父親に似ていると話し始めます。そして子供のころのステーブラーの写真を見せます。ベンソンがステーブラーに見せてもらった一番若い写真はアカデミーに入学したときのものでした。バーニーは息子は子供時代を消し去った。私はいい母親になろうとしたけど、あの子は私の極端さを恥ずかしいと思った。普通の母親を求めていたと説明します。若い頃は周りの人は自分の奇行を許してくれた。だが一度治療を試みたことがあると、バー二―は銃を暴発させたときのことを思い出します。夫に病院に送られ、無理に薬を飲まされた、その時は抜け殻になったようで、また病院に戻るなら死んだ方がましだと思った。バーニーは大切なものを失ったとしても、自分らしく生きることを選んだのでした。
しかしベンソンに説得され、バーニーはキャスリーンに会いに行きます。そして自分のことを、何に触れてもキラキラ輝く気がすると語ります。ある雪の日、息子を車に乗せて走っていたらそりに乗った気分になった。息子が止めてと叫んでも雪を追いかけ続け、スピードを出し過ぎて街灯に衝突、車は大破しステーブラーは腕を骨折してしまいました。この話をステーブラーはキャスリーンに教えていませんでした。
バーニーの過ちの話を聞き、キャスリーンも自分の過ちを振り返ります。思い出すと死にたくなると嘆くキャスリーンに、新しい人生は始められる。あなたは愛してくれる人を抱きしめるのよとバー二―はやり直す勇気を与えてくれました。だがバーニーはベンソンに、孫に会ったことを内緒にしてほしいと頼みます。
バーニーを演じているのはベテラン女優のEllen Burstyn。映画「エクソシスト」で悪魔に取り憑かれたリーガンの母親役を演じていました。

#4 Lunacy

ハドソン川に浮いている女性の遺体が発見される。遺体は36時間ほど水につかり、腕が切断されレイプされた跡があった。近くでアラブ系女性を襲おうとしている男性がいて逮捕されるが、彼らはポルノ映画の撮影中だった。だが不審なタクシーを見かけたことを証言する。
ビデオに映っていたタクシーを追跡すると、タクシーの運転手は事件のあった晩自宅で休んでいた。しかし同じナンバーの偽物のタクシーが存在することがわかり、この一年半ほどの連続レイプ事件に関わっているようだ。タクシーを運転していたのは元タクシー運転手のオーランド・マクティアで過重性的暴行で服役し1年半後仮釈放と なっていた。オーランドを現行犯逮捕するためベンソンとステーブラーは被害者のレスリーの証言をもとにバッテリーパークへ行き、ベンソンが囮となり声をかけてきたオーランドを逮捕する。レスリーがオーランドの声を確認しオーランドもレイプを認めるが、事件のあった晩はペンシル ベニアで女性を捕まえレイプしたとアリバイを主張する。
遺体の検視の結果、腕はボートのスクリューで切り取られ、性器の損傷は魚の仕業だと判明した。また女性は35歳だが骨密度が60歳並みに低く、歯の様子からヨーロッパ系とみられた。やがて被害者はベルギー人の宇宙飛行士のマーガ・ジャンセンと確認される。
マーガは欧州宇宙機関に所属し月の研究を行っていた。207日間宇宙に滞在し帰還したところで、NY科学博物館でスピーチの予定があった。ステーブラーとベンソンはNY科学博物館に話を聞きに行くが、そこでステーブラーの高校や海兵隊の先輩で、伝説の宇宙飛行士リチャード・フィンリー大佐に会う。
フィンリーからマーガは恋人のアンディと口論していたという情報が入る。遺体の確認に来たアンディは、首につけていたはずのおそろいのネックレスがないことを指摘する。アンディとマーガは口論したのではなく、 アンディが旅行を手配したのにマーガが急に行かないと言い出したのでアンディが怒ったためマーガが謝り、マーガは一人で外へ出て行ったとのことだった。マーガは宇宙で事故を起こした隊員に腹を立てていたようだった。
事故を起こした隊員のコーリスは、出発後宇宙病にかかり、マーガが鎮静剤を投与したものの正気を失ってしまった。帰還後コーリスは宇宙飛行を禁止された。コーリスはバーに入り浸り状態で、自分の過失で全てを台無しにしたと嘆いていたが、事件の 晩もバーで飲んでいたことが確認される。
マーガに接触したのは誰か、隊員宛の手紙をチェックすれば手掛かりがあるかもしれないと、SVUはフィンリーにも手伝ってもらい手紙を調べることにする。その頃マーガのカードが不正使用されているとの情報が入る。現場のガソリンスタンドで挙動不審だったビンスは、ステーブラーが捕らえようとした際火災発生ボタンを押してしまったため 混乱するが、フィンリーのパンチで倒され逮捕される。ビンスは麻薬の所持や不法侵入で3年間に12回逮捕されていた。ビンスには恋愛妄想の傾向があるとも考えられた。だがビンスはマーガに近づいておらず 、カードを拾っただけだと主張する。ところがマーガのネックレスが質屋で見つかり、持ち込んだのはビンスだと店員が認める。ビンスの弁護士ウォルシュは司法取引を持ち出し、ビンスは野球帽をかぶった男がゴミ箱にかばんを投げ込み、そのかばんを拾ったと自白する。
野球帽をかぶった男から連想されたのがアントン・チボドーで、アントンは宇宙センターに侵入したこともあった。案の定アントンはNY科学博物館におり、ステーブラーらの取り調べに対し、事件の 晩にマーガに会ってサインをもらったことや今までに33通手紙を出したこと、マーガは誠意を持って接してくれたことなどを話しだす。そして犯人を必ず殺してやると突如 暴れ出す。
SVUにステーブラーの息子のディッキーが来てフィンリーと話をしている時、アントンが興奮して警備員の銃を奪い、通りがかったビンスを撃つ。フィンリーがアントンを取り押さえるが、銃が暴発しアントンも死亡する。
事件は意外な形で解決し、フィンリーはベンソンを海兵隊のパーティーに誘う。ステーブラーはディッキーがフィンリーからもらったロケットの模型を見ているが、突如フィンリーの家に乗り込む。マーガのネックレスに残っていた指紋はフィンリーのものだった。ステーブラーはフィンリーにマーガを殺害したことを自白させ、格闘の末フィンリーを逮捕する。
ハドソン川に浮いていた遺体は宇宙飛行士マーガだとわかり、ベンソンとステーブラーがNY科学博物館に出向いたところで、ステーブラーは尊敬する先輩で宇宙飛行士のリチャード・フィンリー大佐に出会います。フィンリーはアポロ計画の中止で 月への道を断たれてしまいましたが、スカイラブでの宇宙の滞在やシャトルの搭乗回数は最多で、まさにベテランの宇宙飛行士です。だが行きたかったのは月だったとフィンリーはステーブラーに語ります。 しかしNASAでは「月への回帰計画」がスタート、2018年に再び月へ向かうことになりフィンリーはリーダーに選ばれていました。
ステーブラーにとってフィンリーは憧れの存在。高3のときフィンリーの講演会が学校で開かれましたが、本来委員長が迎えに行く権利を買収し、ステーブラー自ら空港に出迎えに行きました。ステーブラーが海兵隊に入ったのもフィンリーの勧めでしたが、「タトゥーは別だ。」とここでまたMeloniのタトゥーがドラマのネタに使われています。
マーガの情報を伝えたことに始まり捜査を手伝いだしたフィンリーを、SVUも歓迎します。犯人逮捕の際の素早いサポートは、海兵隊で鍛えた成果でしょうか。ビンスもアントンもフィンリーの手に落ちてきました。
SVUにディッキーが来て、ステーブラーは息子をフィンリーに紹介します。二人とも名前はディッキー。尊敬する先輩の名前をステーブラーは息子に付けたのでした。発砲事件の後ステーブラーはディッキーを家に送り、海兵隊に入れたのはフィンリーのおかげだと話し始めます。ステーブラーは宇宙飛行士を目指して訓練していましたが、その 頃キャシーのお腹の中にモーリーンがいたため、20歳前でステーブラーは夢をあきらめ妻子を養うことを選びます。つまりできちゃった婚かとディッキーに指摘されていましたが、「夢を追うか責任を果たすか」という選択でステーブラーは家族を守ることを選んだのでした。
ステーブラーはマーガのネックレスにフィンリーの指紋が付いていたことを隠していたのでしょうか。ディッキーがもらったロケットの模型の指紋との一致を確認し、ステーブラーはフィンリーの家に行きます。フィンリーは若い女の子とお楽しみ中。離婚歴4回でベンソンに興味津々のフィンリーは、海兵隊のパーティーにもベンソンを誘っていました。
マーガの殺害に関して恋人や同僚に疑いを向けたこと、ビンスが野球帽の話をするとアントンを引っ張り出しビンスを撃たせたことなど、フィンリーはうまく 事件を解決方向に進めていました。それがステーブラーにはマーガ殺害の張本人はフィンリーであることと結び付いたのです、フィンリーは「月への回帰計画」で月へ向かうことができてもそれはずっと先のこと、しかも彼は名誉職扱いで活躍の中心はマーガとなってきます。マーガに月を奪われる。それをフィンリーには許せなかったのでした。海兵隊員なら助け合うものだと食い下がってくるフィンリーを振り払い、「よくも人を殺した手で、息子と握手したな、」とステーブラーは怒りをむき出しにします。フィンリーが逮捕された後、ドレス姿で現れたベンソンは唖然としていました。
フィンリーを演じているのはJames Brolin。Josh Brolinの父親です。Jamesは1978年の映画「カプリコン1」でNASAの火星探査機の乗組員に選ばれたものの実際に探査機は飛ばされず、地球で火星表面に着地した演技をするという役を演じており、火星だけではなく月にも行けなかったのかとかつての映画を思い出してしまいました。

#5 Retro

消防署の前にタクシーが止まり、母親が車内に置き去りにしたと言って、運転手のマロングが高熱の赤ん坊を連れてくる。赤ん坊は口腔カンジタ症にかかっており、HIVポジティブだと診断される。エイズ監視チームのメンバーのワーナーは、母親がライカーズで服役中のジョアン・スアレスであることを確認する。ベンソンらがジョアンに話を聞きに行くと、社会福祉機関に隠すために息子のアントニオの存在を隠していたことや、アパートの下の住人のマロングに世話を頼んだことを話す。マロングとアイダがアントニオの世話をしていたが、医者に見せたところエイズだとわかり、エイズの薬は毒だと信じる彼らは同じ信念を持つ医師のハットンのところへ連れていった。ハットンはHIV患者用の薬を出していなかった。
ハットンは大手製薬会社の抗HIV薬を有害とみなし、HIVをエイズの原因とは考えていなかった。キムはハットンを廃業させようと考え、アントニオの父親を探す記者会見を開きながらハットンの名前を口にした。ハットンは中傷されたと怒るが、匿名の電話がHIV患者のリサ・ロスもハットンに治療されなかったと伝えてくる。
4歳のリサは2か月前に死亡、母親のスーザンはリサはペニシリンアレルギーで死んだと話す。熱が出たのでハットンに見せたところ抗生物質を処方され、アレルギーが発症したのだった。リサの検視は行われなかった。
スーザンは3年前まで高校の国語教師をしていたが、急に辞め大金を得ていた。ベンソンとステーブラーはスーザンの元同僚で通報者のジャックから情報を得る。ジャックの話ではスーザンは夫と長男のトミーとケニアへ行って事故に遭い夫は死亡、スーザンは輸血からHIVに感染してしまう。翌年生まれたのがリサだった。スーザンは大金を受け取って学校を解雇されていた。
ハットンはリサにHIV検査を行い投薬する義務があると主張するワーナーは、リサの遺体を掘り起こして解剖を行い、リサの死因はカリニ肺炎だと突き止める。
法廷でワーナーがリサがHIVに感染している証拠を説明しても、ハットンや弁護士のエメットは認めようとせず、続いて証言台に上がったスーザンは抗HIV薬を飲んだら体調が悪くなったことを主張する。だがその直後スーザンは発作を起こして倒れる。スーザンは脳トキソプラズマ症にかかっておりエイズに発症していた。スーザンはハットンに騙されていたことを認め、他にも死んだ子がいることを口にするが心肺停止となり死亡する。ハットンはついに有罪を認める。
ステーブラーがスーザンのカルテを調べているうちに、スーザンのHIVに感染したのは93年だとわかる、トミーが生まれたのは94年だ。トミーに検査を受けさせようとするがトミーは拒否し、暴れるトミーに蹴飛ばされたステーブラーは肋骨を二本折る。ステーブラーは刑事に暴行を働いた罪でトミーを逮捕する。
法廷でトミーは学校でHIVについて学んでいたがエイズとの関わりを信じていないと述べ、判事はトミーに検査を受けるか否かの決定権を与える。ステーブラーはトミーを暴行罪で訴える事を止め、代わりにトミーを病院へ連れて行く。
HIVの感染がわかっても薬を飲んでいれば、ある程度発症を抑えることができます。HIVポジティブの母親が出産した場合、健康な子供が産める確率は98%、そのために母親は抗ウィルス剤を飲んだり、子供に飲ませたりします。ところがハットンの治療法を信じていたスーザンは、リサを母乳で育てていました。リサと付き合い、自分もHIVポジティブとなったジャックは、キムたちが求めていた情報を伝えてきます。
ワーナーはリサの遺体を検視解剖し、リサがカリニ肺炎であることを確認したものの、遺体は防腐処置が施され、血液内のHIVを調べることはできませんでした。ハットンは法廷でもHIVとエイズは無関係だと主張、HIVはレトロウィルスで、エイズの原因は麻薬の常用や栄養不良などによる汚れた血液がもたらすと説明し製薬会社を非難します。スーザンが自分が飲んで具合が悪くなった薬を娘には飲ませfられなかったと訴えると、キムはレッドリボンをつけた人たちを紹介し、抗HIV剤を服用して病気が治ったことを説明します。だがそのときスーザンが倒れてしまいました。
病院へ運ばれたスーザンは、これまで偏頭痛がひどかったがハットンは悲しみのせいにしたと嘆きます。スーザンは自分が騙されていたことに気付き、ベンソンは他の被害者が増えないようスーザンに協力を申し出ますが、もう遅すぎました。
スーザンの病歴が明らかになり、今度は息子のトミーに感染の疑いが生じます。だがトミーは検査を拒否して暴れ、ステーブラーに怪我を負わせてしまいました。キムは刑事への暴行を利用しようとします。
j法廷でトミーは学校でHIVについて学んできているものの、ハットンや母を信じている事を主張、医師や製薬会社が金儲けのために真実を隠していると訴えます。国家が個人に医療を強制できるか否かという判断で、決定権はトミーに与えられました。ステーブラーは自分の怪我を利用する代わりに、トミーを病院へ連れて行きます。
病院で出会ったカイルは脳腫瘍で闘病中ですが、具合が悪いことを家族に言っても、宗教が医者や薬を認めないため治療を受けさせてもらえませんでした。祈れと言われ、祈ることで病気が治ると思うしかなかったとき、カイルは視力を失います。友達が病院へ連れてきてくれて、化学療法や放射線治療を受け、カイルの視力は回復しました。だが両親はカイルが神を侮辱したと怒ります。カイルの医者も神様がつくったものだという説明にトミーは納得し、ワーナーにHIV検査をしてもらいます。結果は陽性。死にたくないと嘆くトミーを人生はこれからだとステーブラーは励まします。
ハットンを演じていたMartin Mullは「サブリナ」でクラフト校長を演じていました。

#6 Babes

ウォール街を火ダルマの男が歩いているのを発見され、男は間もなく死亡する。男は性器を切り取られた後、火を付けられていた。指紋照合の結果、ジョシュア・ガッリ、22歳で徘徊や無賃乗車などで逮捕歴がありホームレスと思われた。だが父親のトムに話を聞くと、高校のフットボール選手だったジョシュアは3年生で統合失調症を発症、家を出て行方不明になっていた。最後に戻ってきたのは9月で、面接を受けると言ってまた家を出ていった。
地域では「街路清掃人」を名乗るホームレス狩りが頻繁に行われていた。彼らは犯行の様子をネット上にアップしており、使用している携帯を追跡して清掃人の二人を逮捕する。だが彼らは事件当時、パーティー会場で写真を撮っていたアリバイがあった。
犯人はジョシュアにホルムアルデヒトを撒き、発火装置で火を付けた。現場に落ちていた発火装置はブレストハート高校から持ち出されたものだった。ステーブラーとマンチは高校に事情聴取に行くと、案内係のマックスが実験室を管理しているアレックを紹介する。マックスは「貞操を守る会」の活動中だった。
アレックは取り調べに対し、ジョシュアは隣人で正義のために行ったと供述し始める。ジョシュアは妹をレイプし妊娠させた。だから性器を切り取り火を付けたのだった。ベンソンが妹のティナに話を聞くと、ティナはジョシュアとのセックスは合意の上だと説明する。3か月前に自宅から出てきたジョシュアと話し始め、屋上で酒を飲んでいたら成り行きでそうなり、妊娠もティナが望んでいたことだった。妊娠は友達のフィデリアの勧めで、フィデリア自身と他にも2名の女子が妊娠していた。フィデリアに話を聞くとこの地域で一番のセクシーなママになると自信たっぷりだったが、BFのマックスが来て禁欲の誓いを破ったことを知る。
フィデリアの相手は22歳のDJのディーザだった。ディーザは何人もの女性と関係を持っており、それを売り物にしていた。SVUはディーザに実父であるかの鑑定を命じ、フィデリアにも羊水穿刺を行うため病院へ行かせようとするが、フィデリアは自分の部屋で首を吊って死んでいた。フィデリア宛てに彼女をアバズレだと非難するメールが届いていて、差出人はディーザ・フォーエバーとなっていたがディーザはメールしていなかった。
メールはネットカフェから送信され、送ったのはアレックとティナの母親のペギー・ベルナルディだった。ペギーはあの女が娘を妊娠させ、息子を殺人に追い込んだと責め、メールを送ったことを認める。だがペギーを殺人罪には問えず、キムは自殺ほう助罪での起訴を望む。べルナルディ家の前には人が集まり、3人は保護される。
法廷でキムはペギーに、フィデリア宛てに書いたメールを読まされる。ペギーがフィデリアを中傷しているのは明らかだが、フィデリアの返信から部屋にマックスが入ってきたことが明らかになる。
マックスは取り調べに対し、フィデリアを愛していた。フィデリアが貞操を破ったことは許したと話しだす。だがフィデリアの妊娠が発覚しマックスがフィデリアを抱きしめたとき、フィデリアはディーザのために泣いていてマックスを罵倒したのだった。かっとなったマックスはフィデリアの首を絞めてしまった。
マックスは第1級故殺、アレックは第二級殺人で有罪判決を受ける。ペギーの控訴は取り下げられるが、キムに非難されたペギーは怒ってペギーを襲い暴力行為で逮捕される。
ベンソンが暴力被害を受けた女性の集会に参加していたので、ステーブラーとマンチが組んで事件の捜査を始めます。街路清掃人を捕らえるためにマンチがホームレスに扮し、夜路上で大声で騒ぎます。話の内容はいつものマンチの持論でした。まもなく二人の清掃人が現れ逮捕されますが、二人はサラとセスの姉弟で、父親が地下鉄で家に帰る途中、ホームレスにレンガで頭を殴られて死亡。犯人は病院送りになっただけで警察は何もしてくれないと自分たちなりに街の浄化をしていたのでした。
ジョシュアを殺害したのは高校生のアレックで、妹をレイプさせたのが動機でした。ところが妹のティナはレイプを否定。ジョシュアは統合失調症を患っていますがティナが会った時は調子がよく、打ち解けた二人は合意の上でセックスしたとのことでした。しかもティナは妊娠を望んでいた。それは友人のフィデリアの勧めでした。ベンソンは子供への病気の遺伝を考えなかったのかと追及します。続いてフィデリアへの事情聴取では、ベンソンはフィデリアに年増なのに子供はいるのかと罵られますが、10代の妊娠のリスクを話して聞かせます。
子供を育てられなければ養子に出すという選択はありますが、4人は性交同意年齢より若く、相手が成人なら罪に問うことができます。そこでフィデリアの相手と思われるディーザの父親鑑定を予定すると、フィデリアが自殺してしまいました。自殺の原因はフィデリアを中傷するメールと考えられ、そのメールを出したのはティナの母のペギーでした。
法廷でペギーは自分はいい母親だと主張しますが、激しく罵りすぐに消えろと脅す内容は、決してペギーがいい母親であることを証明するものではありません。だがフィデリアの返信にただ一人の夫と書かれているのを見つけたティナは、マックスがフィデリアに会いに来たことを指摘します。
マックスとフィデリアは貞操を守る会に属し、ただ一人の夫であり妻であることを神に誓っていました。ところがフィデリアは誓いを破ってしまいます。マックスはその事実を知った時、何度もフィデリアにメールしますが無視されます。フィデリアに会いに行くと、フィデリアはディーザのために泣いていました。彼女を抱きしめると、愛していない、結婚したくないという返事が返ってきます。フィデリアは自分がセックスを怖がっている、臆病者だと思っていると知ったマックスは、フィデリアの首を絞め自殺に見せかけたのでした。
一度は控訴を取り下げられたペギーですが、キムに暴力を振るったことで再逮捕されてしまいます。ペギーもシングルマザーで、父親のいないティナは突如一人になってしまいます。ステーブラーは「君と赤ちゃんの幸せを考えるんだ。」と励ましますが、ティナは養護施設に送られると怯えていました。そのときジョシュアの父のトムが現れ、孫には家族が必要だとティナを受け入れます。
マックスを演じてるのはアイドル・シンガーのJesse McCartney。Greekなどにもゲスト出演しています。

#7 Wildlife

ステーブラーは肩と胸に銃弾を受け、病院へ運ばれる。手術室にベンソンが駆け付ける。

一週間前、10代後半の白人女性の遺体が見つかる。頭部創傷、首と性器周辺に裂傷が見られ、傷には唾液が付着していた。女性の持っていた写真からモデルか女優と思われ、バッグの中には非通知の電話が何度もかかってきた携帯電話と、インコの死骸が入っていた。手にはナイトクラブのザップルのスタンプが押されていた。分析の結果首の傷は動物が噛んだもので、謎のバクテリアが付着していた。
クラブの女性の調達係のオスカーの話から、殺されたのはナタリー・ブリアーズだとわかる。ナタリーが住んでいた共同住宅にナタリーのもう一台の携帯電話が置いてあり、ステーブラーが電話し、相手はエズラカフェにいることを突き止める。カフェにはナタリーそっくりの女性がいて、彼女は妹のアンナだった。アンナとナタリーはウェストバージニアからモデルを目指して出てきたが、アンナはNY到着一週間後に交通事故に遭って頬に傷を負い、ナタリーのマネージャーとなった。ナタリーはマフィアとの交流があり、ラッパーのガッツ・マネーと連絡を取っていた。
ガッツ・マネーは金曜日にナタリーを抱いたが、面倒になりそうだから追いだしたと話す。その頃ナタリーはトラに噛まれて死亡したことが判明する。「スカーフェイス」にあこがれるガッツはトラにナタリーを襲わせた可能性がある。またインコは世界に100羽しかいないアオコンゴウインコだった。ナタリーは動物の密輸に関わっていたのかもしれなかった。
ステーブラーとフィンがガッツの自宅を捜索すると、トラが飛び出してきてステーブラーを驚かせる。二人はガッツを逮捕する。ガッツは自分のトラはナタリーを襲わないし、ナタリーからトラを買ったと証言する。イーベイでトラを探していたらナタリーが接触したのだった。DNA鑑定の結果、ガッツのトラはナタリーを殺害していなかった。フィンはガッツを脅し、ガッツはナタリーのボスのブシードの名前を挙げる。
ステーブラーはJFKの税関に勤務し麻薬の密輸に関わっているマイク・カニッキーになり済まし、ガッツの案内で動物倉庫にいるブシードに会いに行く。ブシードとパートナーのタイボーは数多くの希少動物を密輸し飼育していた。ステーブラーはトラを見つけるが、その間ブシードとガッツは口論し、ブシードはガッツを殴る。ステーブラーはトラの毛を採取するが、勝手に潜入捜査をしたことでクレイゲンに注意される。トラのDNAはナタリーに付着していたものと一致する。
SVUに魚類野生生物局のカルキーが現れ、この事件から手を引くよう通告してくる。ブシードは今までに14人の殺害に関わり、カルキーは1年前からブシードを追っていた。するとガッツの家で犬が喧嘩しているとの911通報が入る。
動物警察はハイエナ5頭を捕獲、室内は血だらけでガッツはハイエナにかみ殺されていた。ステーブラーにブシードから呼び出しの電話が入る。
ステーブラーがブシードに会いに行くと、ブシードは動物たちの前で食事を用意して待っていた。ブシードはナタリーはうかつにトラの檻を開けたため、一瞬で引き裂かれたと説明する。そしてステーブラーに世界に17匹しかいないカイナンテナガザルの密輸話を持ちかける、ステーブラーがその気になると、ブシードとタイボーはステーブラーの身体検査をして財布と携帯を取り上げ、二人を自宅に連れていくよう命じる。SVUが用意した自宅で、ステーブラーはGPSつきの時計をはめられ、日程が決まったら連絡する。人を呼ぶのも電話もダメだと念を押した後、二人は家を出ていく。
ステーブラーと連絡が取れないことを心配したベンソンが家に来るが、その直後二人が戻ってくる。とっさにベンソンは娼婦に扮し難を逃れるが、二人はステーブラーを車に乗せる。そして移動の途中で檻を取ってこいと外に出し、ブシードはステーブラーを二発撃つ。

銃弾の一発は貫通、もう一発の弾も取り除くことができ、ステーブラーはすぐに退院する。警察はブシードの動物倉庫に踏み込むが動物がいない。ブシードにシカ肉を卸していた飼料店が、金型工場の住所を教える。カイナンテナガザルがバスケットボールに入れられて税関を通過する。
SVUは工場で猿の取引現場を押さえる。クイレイゲンが猿を捕まえ、ベンソンがタイボー、ステーブラーがブシードを追う。屋上に追い詰められ、飛び移ろうとして足を滑らせ必死で縁につかまっているタイボーは、自分が潜入捜査官であることを話しベンソンに助けられる。機械に足を挟んだブシードを「お前は一生檻の中だ。」とステーブラーは脅し逮捕する。
撃たれたステーブラーの周りに人が集まってきて、ベンソンも到着。病院で銃弾を取り除くところからドラマが始まります。
ナタリーの遺体の傷からSVUが事件を担当することになりましたが、ナタリーはトラにかみ殺され、背後に大掛かりな動物の密輸組織が浮かび上がってきます。人気ラッパーのガッツ・マネーは麻薬組織を仕切っていた類の過激な歌詞が売り物でしたが、ペットのトラはネットで見つけて調達したものでした。トラを売ってきたナタリーのボスがアンドレ・ブシード。ロシアとイタリアのハーフで女性の売買で儲けていましたが、動物の方が高収入で刑が軽いと動物の密輸に商売を乗り換えます。相棒のビクター・タイボーはケニア人でアルバニアのマフィア。魚類野生生物局のカルキーはブシードを1年追い続けており、ここでSVUに介入されては捜査に支障をきたします。だがナタリーの捜索はSVUが行うということで納得してもらいました。
ステーブラーの最初のブシードへの接触は彼自身の思いつき。ガッツのトラがナタリーを殺していないことがわかったので、別のトラを探し犯人逮捕につなげたかったのでした。空港の税関職員になり済ましたステーブラーは、麻薬に続き他のものでもひと儲けしたいと話を持ちかけます。本来の目的のトラの毛は採取できましたが、ガッツとブシードの雲行きが怪しくなってきます。そしてカルキーがストップをかけに来た頃、ガッツはブシードが家に放ったハイエナに食いちぎられていました。さらにステーブラーにブシードから電話が入ります。
ステーブラーは単独で動物倉庫にいるブシードに会いに行きます。リアナという女性が腹に巻きつけているのは1個50000ドルするマダガスカルから来たホウシャガメの卵。体に巻きつけて税関を通り抜けていたのでした。トラの檻が空なのを気にしながらステーブラーが勧められたステーキを食べていると、その肉はナタリーを殺したトラのものだとわかります。ステーブラーはぞっとしつつも、肉をほおばっていました。そしてブシードが持ちかけてきたのが、カイナンテナガザルの密輸。サルは100万ドルで売れ、大金持ちはその猿の胸の骨から箸を作るのだそうです。ステーブラーがやる気を見せると、ブシードとタイボーはステーブラーの財布と携帯を取り上げ、自宅に案内するように言います。
キャシーはステーブラーと連絡が取れず困っていますが、ステーブラーが電話に出るわけにはいきません。ベンソンが自宅に行ってキャシーに潜入捜査の件を伝えると、怒ったキャシーはイーライを連れて家を出ようとします。その後ベンソンはステーブラーの隠れ家を尋ねると、上半身裸で寝ていたステーブラーはベンソンを慌てて家に招き入れます。状況を説明するとベンソンが携帯を貸そうとしますが、二人が戻ってきてしまいました。ステーブラーはベンソンに隠れるように言います。だが二人は女物の上着を発見。ステーブラーが人を呼んだことを責めようとしたとき、下着姿のベンソンが現れ、ステーブラーと抱き合おうとします。「我慢できなくて女を買った。」とステーブラーが説明し、娼婦に扮したベンソンは逃がしてもらいます。だがその直後、ステーブラーはブシードに撃たれてしまいました。
2発の銃弾を浴びたステーブラーですが、ブシードを捕らえようと捜査に加わります。そして金型工場でのサルの取引現場でブシードとタイボーを追い詰めますが、娼婦が刑事だと知ったタイボーはベンソンに、自分も潜入捜査官であることを伝えます。その証拠には、カルキーが事件の詳細を知っていること。タイボーのベルトにはワイヤーが仕掛けてありました。タイボーにとってはブレードは下っ端、彼の任務は巨大組織を追うことでした。タイボーの潜入がばれないようにベンソンはタイボーに手錠をかけますが、話を聞いたステーブラーが家族と連絡を取るかと尋ねると、タイボーは家族は離れたと答えます。帰宅したステーブラーは夜泣きするイーライを抱き上げあやすのでした。
ブシード役のAndrew DivoffはCSI:MIamiでロシアマフィアのサーノフを演じ、ホレイショらを苦しめていました。潜入捜査官タイボー役のReg E.CatheyはOZやThe Wireでおなじみです。ガッツ・マネーを演じるBig BoiはベテランヒップホップデュオOutkastの一人で、ソロアルバムもリリースしています。

#8 Persona

ドラッグストアに女性が緊急避妊薬を求めに来るが、興奮状態のため通報されSVUが身柄を引き取る。ミアと名乗る女性は体に傷を負い、明け方にベーグルを買いに行く途中で男に襲われレイプされたと話す。そして今排卵期中なので妊娠を心配する。オハロランが現場検証に行くと、犯行現場には一面にオイルが撒かれていて証拠が残っていなかった。ミアは虚偽の供述をしており、夫のDVで傷を負っているとも考えられた。
ベンソンとステーブラーがミアの自宅に行くと、夫のブレントが花束を抱えて帰宅する。ステーブラーはとっさに空き巣の聞き込みだと説明するが、ブレントは銃を持っていることをほのめかす。ベンソンはアパートの階下の住民のマルコム夫妻に話を聞きに行く。妻のリニーはトラブルを避けたがるが、車椅子生活を送っている夫のジョナは、昨晩も上で大きな物音がしたことや、ミアが春骨折したことなどをベンソンに伝える。ベンソンはミアを夫から守るために協力して欲しいとリニーに頼み、夫が留守の時ミアをマルコム家に呼び、ベンソンは体の傷を見せながらDVについて説明し、自分が変わらなければいけないと説得する。ミアはようやく、子供が欲しいブレントは自分の排卵期になるとセックスを強要してくるが、自分はブレントの子供を産みたいとは思えず拒否したら殴ってきたと話し始める。ステーブラーとベンソンはブレントを逮捕する。
罪状認否でブレントは保釈を認められるが、ミアへの接近禁止令と銃の提出を求められる。早く結婚し働いた経験もなく裕福な生活をしてきたミアには、一人で暮らしていく自信がなかった。ベンソンとリニーでミアを励まし、ミアはDVシェルターに入るために荷物をまとめる。しかし規則に縛られたシェルターの生活はミアには耐えられなかった。ミアは夫の告訴を取り下げ、自宅へ戻る。
心配になったベンソンがミアに会いに行くと、ミアは生活は順調で夫は許してくれたと話す。ベンソンはリニーの家に行き、ミアを無理強いしたことは失敗だったが、ミアの安全を守りたいと伝える。そしてリニーの家の洗濯場のドアがミアの家に繋がっていることを教えてもらい、リニーの家で待機しているとブレントのどなり声とミアの謝る声が聞こえてくる。ベンソンは慌ててドアを蹴破り入っていくと、ミアは包丁で胸を刺されて倒れていた。ベンソンはリニーに救急車を呼ぶように頼むが、ミアは即死状態だった。ブレントは逮捕される。
現場を調べていたオハロランは、電話についていた指紋が1974年にビンセント・、クレスウェルを殺害した犯人のものであることを確認する。ヴィンセントの就寝中、妻のキャロラインが射殺、逮捕されたが逃亡し行方不明になっていた。ジョナはキャロラインの写真を見て、妻のリニーがキャロラインであることに気付く。リニーは刑務所から脱走して3週間目にジョナと出会い、結婚したのだった。リニーはビンセントとの結婚と虐待、彼を殺害してジョナと出会ったことをベンソンに語る。
現在なら正当防衛が認められるが、当時は夫婦間レイプは成立しなかった。リニーの罪状認否の際に、ドネリー判事がやり残した仕事があると検察局に戻ってくる。ドネリーは当時リニーの担当検事だった。罪状認否でリニーは第1級逃亡罪と第2級殺人罪を求刑され、ドネリーは虐待の証拠をそろえるよう求めてくる。
当時リニーはドネリー宛てに手紙を書き、二人で会いたいと頼んできた。そして面談の合間にトイレに行ったリニーは開いていた窓から逃げ出したのだった。リニーは逃げた理由ははずみでと話していたが、実際にはビンセントとの間にできた子を中絶したかったからだった。リニーは殺人罪は無罪、逃亡罪は有罪となるが、夫の介護が必要なため執行猶予が認められる。だがリニーが中絶したためにジョナとの間に子供ができなかったことがわかり、嘘だらけの結婚生活だったことを知ったジョナは、リニーを許すつもりはなかった。
夫のDVに耐えるミアに対し階下に住むリニーは、最初は面倒に巻き込まれてアパートから追い出されては困ると協力を拒みます。だがベンソンのリニーを助けたいという訴えに動かされ、ベンソンがミアにDVについて話したときに、ずっと夫の虐待に苦しんでいた友達の話をします。彼女はひとりで抱え込んでいたけれど行動を起こし、今度は素晴らしい男性と出会って幸せに暮らしている。これはリニーの人生でした。
ミアが殺害されたとき握っていた電話から指紋が照合され、リニーの正体が明らかになります。リニーの本名はキャロライン・クレスウェル。17歳のときに反戦運動をしていたビンセントと知り合い、彼が情熱的に詩を朗読していた姿に憧れます。そして一緒に反戦運動を続けますが、ベトナム戦争が終結した後もビンセントは怒り続けていました。やがて怒りの矛先がリニーに向けられます。詩が書けなくなったビンセントは酒とドラッグに溺れ、常にリニーに暴力をふるってきました。意識を失うまで首を絞められたこともありました。銃を購入したビンセントは酔うと自殺をほのめかし、リニーを道連れにしようとします。リニーはビンセントから逃げ出すため小銭を貯め始めましたが、50ドル貯まったところでばれて売春婦呼ばわりされ、そう扱ってやると脅されレイプされます。考えつく限りのひどいことをされたリニーは、満足して寝ている夫の枕の下から銃を取りだし、頭の中からレイプされている悪夢が消えるまで夫を撃ち続けたのでした。銃を持ったまま茫然としていたリニーは、隣人の通報で到着した警官に逮捕されます。
刑務所のトイレから逃亡したリニーは、ボロボロの状態でやっとスープを手に入れたところでジョナと出会います。リニーはジョナに空港で詐欺に遭い全て盗まれたと嘘をつき、そのままジョナとの生活が始まります。自殺を考えていたリニーにとって、ジョナは救いの神でした。そしてジョナの出張中、リニーはこっそりビンセントとの子供を中絶します。だがその結果リニーは再び子供を持てなくなってしまいます。
リニーのDVの苦しみを親身になって聞いていたベンソンは、検察局に戻ってきたドネリーにリニー逮捕を命じられ一瞬躊躇しますが従います。ドネリーがリニーに執着するのは、彼女が若い時リニーの裁判を担当したから。司法取引の相談中にリニーに刑務所のトイレの窓から逃げられたのは、ドネリーの評判を大きく落とした失敗でした。当時の検察は男性社会で、女性の検察官がこのようなケースを扱うと陪審員が同情すると言われていたので、ドネリーの失敗は女性検事のイメージを悪くする結果となってしまいます。ドネリーはリニーが手紙を書いてきて二人で会う場を作り、その最中に逃亡したため、彼女の嘘に惑わされたと思っていましたが、法廷での追及に対しリニーは、自分が望んでいないビンセントの子を妊娠していたこと、ドネリーに子供の中絶について相談したかったが、彼女がいかにも強そうに見えて、弱い自分が恥ずかしくなってきて諦め逃亡を企てたことを白状します。リニーの本心を知ったドネリーは、当時初心を忘れていたとつぶやきます。そしてリニーに執行猶予を認めますが、最愛の夫ジョナはもうリニーを許そうとしませんでした。

#9 PTSD

レイプ被害者のグループセラピーにベンソンが参加していると、セラピストのマーゴが患者が失踪したと助けを求めてくる。患者のジェシー・クルーズは海兵隊航空基地から先月脱走し、帰国するとセラピーを受けに来ていた。ジェシーは7か月前海兵隊員にレイプされて妊娠したため脱走したのだが、軍隊に捜索を依頼するとジェシーは逮捕されてしまう。ベンソンはジェシーの住むアパートの管理人から、ジェシーが3日前30代半ばの軍人と思われる白人男性と口論していたという目撃情報を得る。
ジェシーの車がバッテリーパークから牽引されてくる。トランクには血だらけのジェシーの遺体が入っていた。遺体は死後12時間ほど経っていて背中に刺し傷があり、子宮がメッタ刺しにされ、中の新生児が抜き取られていた。ベンソンは海軍法務総監部のマーカス中佐にレイプ事件の資料を請求するが、レイプ事件はイラクで起きたことで、容疑者の兵士たちの多くは帰国しておらず資料はなかった。
ジェシーは第二海兵航空団の飛行隊でヘリの整備をしていた。ベンソンはマーゴから情報を得られないため、カウンセリングに参加しているロシェルが働いている建設現場に出向き、ジェシーについて尋ねる。ロシェルは陸軍の護衛部隊に所属し、ジェシーからレイプについて話を聞いていた。ジェシーは夜間任務中格納庫でレイプされたが、別の同僚と合意の上のセックスをしていたこともあって、レイプと信じてもらえないだろうと訴えることを諦めていた。だが妊娠が分かってジェシーはレイプの報告をする。しかし相手は格上だ。ジェシーは相手の帰国を知って基地から逃げ出したのだった。フィンは検視の結果を聞き、ジェシーを殺害したのは軍人だと断言する。
海軍法務局には告発資料は残されていなかった。マーカスは警察の管轄ではないと資料提供を拒絶するが、キムはマーカスに食らいつき、レイプ発生時の隊員の勤務表の提出を要求する。勤務表によると事件当時現場にいてすでに帰国している隊員は5人で、軍曹3人、曹長1人、少尉1人だった。
ジェシーの母がSVUを訪れ、軍がジェシーを探しに自宅に来たことや、レイプ直後ジェシーが電話してきたが犯人のことは話さなかった。嫌がらせを受けているから告発をためらってる様子だったと伝える。人望の厚い軍曹がジェシーに付きまとわれ降格させられたことがあったからだ。5名の帰国者のうちドミニク・プルーイットに容疑がかかる。ドミニクはミッドタウンのホテルに宿泊していた。
ベンソンとフィンがホテルに行くと、ドミニクが男と殴り合っていた。取り押さえようとしたベンソンも殴られ壁に後頭部をぶつける。思わずベンソンはドミニクに銃を向ける。殴られた男はもう一人の帰国者ゲイリーだった。フィンはベンソンに尋問を控えるように話すが、ベンソンはジェシーを殺した犯人と話したいと主張する。ゲイリーの妻マリーンは、夫に会わせろと叫びクレイゲンに抑えられる。
ドミニクは軍法会議を承知でゲイリーを殴った。最後にジェシーに会ったのは5か月前にクウェートから戻った時だったが、一週間前ジェシーが電話してきた。ジェシーのせいで降格になってもジェシーは友人で、ジェシーを連れ戻そうとした。逃げているジェシーが捕まれば名誉除隊とならず、再就職もできなくなってしまう。ジェシーを助けたかったとドミニクはベンソンに話す。一方フィンはゲイリーがドミニクとジェシーの関係を上司に報告したために喧嘩になったとゲイリーから聞き出す。ゲイリーはドミニクは第二海兵虚空団の地上支援の任務についていたが、ジェシーに付きまとっていた。レイプの事実は知らないが自業自得だと言い切る。
ベンソンはドミニクが犯人だと確信できず、クレイゲンに指摘されてアパートの管理人を再度尋ねる。ジェシーと口論していたのjはドミニクだった。ベンソンはドミニクのDNAを採取する。
ドミニクは軍法会議に掛けられることになり、ベンソンは予備審問に呼ばれる。ベンソンはジェシーのPTSDについて説明し、軍隊のレイプ犯を守る体制は許せないと指摘する。
ドミニクのDNAはジェシーのへその緒と不一致だった。残りの容疑者は4人。ジェシーをこき使っていたパイロットのゲイリーが挙がってくる。ベンソンはマリーンを尋問し、夫の殺人ほう助を疑う。マリーンはゲイリーからジェシーの電話番号をもらって電話し、夫がレイプ犯なら子を守るために真実を知りたいとジェシーに近づいたのだった。新生児はゲイリーがハドソン川に捨てていた。
クレイゲンはベンソンにしばらく休職するよう命じ、ベンソンはドミニクに謝りに行く。
ベンソンはグループセラピーの間、元陸軍兵士のロシェルが護衛のために銃を持ち歩いてると発言したことに対し、銃の保持は違法だと銃を取り上げます。ベンソンはセラピストのマーゴから、自分も被害者だと指摘されますが、銃の不法所持は通報すべきだとマーゴを非難します。マーゴにセラピー中は仕事を忘れるようにと注意されても、法に関しては別だとベンソンは言い張ります。そのときマーゴはベンソンにジェシー失踪事件を持ち出してきました。
ジェシーの遺体が発見され、ステーブラー不在のためベンソンはフィンと組んで捜査を始めます。フィンはかつて陸軍レンジャー部隊に所属経験があり軍の内情に詳しく、軍の組織や捜査方法等についてベンソンにアドバイスしてきます。
ベンソンとフィンがジェシーをレイプした容疑者として挙げられた5名の一人、ドミニクを探しに言った時、ホテルでドミニクとゲイリーが激しく殴り合っていました。取り押さえようとしたベンソンははずみで殴られ、ボーっとしたまま気付くとドミニクの頭に銃口を向けていました。慌ててフィンが止めますが、ベンソンは動揺して息ができない状態でした。フィンはベンソンは冷静に判断できないから尋問を任せられないと意見しますが、ベンソンはあえてドミニクの尋問に臨みます。しかし尋問中もハイテンションンのベンソンを見て、ドミニクはベンソンの手が震えているのはアドレナリンが出ているからで危険だと指摘します。ゲイリーもまた銃を構えたベンソンのPTSDに気付き、銃を取り上げるよう訴えてきました。
ドミニクはジェシーを守ってきたと主張、ジェシーは強くなる必要があったと語ります。軍の世界では男性の中で任務を得るために女性がいかに強く生きていかなければならないか、ジェシーにはそれが欠けていたので男に頼るなと言った。レイプはしていないと断言します。ジェシー殺害写真を見せても動揺しないドミニクでしたが、目撃証言もあり、軍法会議にかけられることとなりその前に予備審問が行われます。ベンソンは予備審問でジェシーをかばって軍隊の体制を非難します。その後ドミニクのDNAが新生児のものと不一致だと判明し、容疑はゲイリーに向けられます。
ベンソンはレイプ被害者のセラピーに通っていることをフィン以外に黙っていました。だが今回の事件への対応を見ていて、クレイゲンはベンソンに君の経歴を傷つけたくないと言って休職を命じます。ベンソンはドミニクを容疑者扱いしたことについて謝りに行きますが、ドミニクはジェシーのために正義を貫いてくれたベンソンに感謝します。同じ隊の仲間が嫌がらせを受けた、それを救うのが自分の仕事だとドミニクは話します。だが証拠が少なすぎて告発できずにいたのでした。ベンソンは自分が半年前にレイプされたことをドミニクに告白します。ドミニクは自分を責めるな、立ち直れるとベンソンを励まします。
本エピの監督はEriq La Salle。S8-#11 「Burned」に続いての2度目のエピソードとなります。ドミニク役はTrue Bloodでスーキーの弟ジェイソンを演じているRyan Kwanten、ゲイリー役はNurse Jackieでジャッキーの夫ケヴィンを演じているDominic Fumusaでした。DominicはLaw&Orderではルーポ刑事の兄で殺害されたトムを演じていました。
 

#10 Smut

公園で犬の散歩をしていた親子が、下着姿にコートを羽織った女性と出会うが、女性の脚は血だらけでそのまま倒れてしまう。病院に運ばれたその女性は25歳のケリー・サンで、殴られレイプされた後数時間街をさまよっていたようだ。レイプ検査の間ケリーは暴れ、「飛行機に乗り遅れる。」と叫び出す。ケリーのレイプされた記憶は曖昧だった。
ケリーは紀行作家で、昨日の朝韓国へ行くために荷造りをして用事を済ませるためにチャイナタウンへ行ったら、元同僚のライリーに会ったと話す。ライリーは机上で旅行記を書いていたことをケリーに暴露され出版社を解雇されておりケリーを恨んでいたと思われたが、彼には事件当時のアリバイがあった。ライリーはケリーが荷物の配達をしていることをほのめかす。
ケリーはパキダラ宅配に雇われ、70万ドル相当のダイヤモンドを運んでいた。ダイヤを受け取ったケリーはJFK空港で荷物を預け、航空券を受け取る。空港の防犯カメラはバーに立ち寄ったケリーが男と一緒に酒を飲み、そのまま空港を出てタクシーに乗った様子を撮影していた。相手の男性は石油会社の重役のエリック・ルッツだった。
ベンソンとステーブラーの事情聴取に対し、ルッツは空港のバーで偶然ケリーに出会い合意の上で寝たこと、朝起きたらケリーはいなかったことなどを話す。だが家にはダイヤモンドが入ったケリーのバッグが置いてあった。ルッツが睡眠薬を飲ませてダイヤモンドを奪ったとも考えられたが、ケリーから睡眠薬を使った痕跡は出なかった。
ルッツは入院しているケリーを見舞いに行く。だがケリーはルッツを覚えておらず、彼がレイプしたと知って怒りを顕わにする。ルッツはステーブラーの尋問に対し、ボゴタ行きの飛行機がキャンセルになってバーで飲んでいてケリーに会った。ケリーも翌日の便に変更した。ベッドではケリーは積極的だったのでレイプの容疑を晴らしてもらいたいと病院へ来たと話す。一方ケリーはベンソンに何故レイプされたとき悲鳴を上げなかったのだろうと嘆く。
ケリーの体内からスコポラミンが検出される。ケリーはルッツにスコポラミンを飲まされ記憶障害を起こしたと考えられた。またルッツのPCからアブノーマルセックスビデオのサイトのリンクや、隠しファイルの中からルッツがケリーや他の4人の女性をレイプしている映像が出てくる。ルッツは映像に対し合意の上だと言い続ける。
ルッツのレイプを立件するには他の被害者の証言が必要となる。SVUは他のレイプ被害者のビデオを分析し、ルッツがレイプする前に取った行動に注目する。その結果2番目の被害者は同伴サービスのエスコート嬢でレイプごっこをしたことや、3番目の被害者はジムのジュースバーで出会ったローレル・アンドリュースであることがわかる。ベンソンとステーブラーがローレルの家に行くとローレルは何も覚えていないと話すが、その時夫が子供を連れて戻ってきたので二人は家を出る。ベンソンはローレルにレイプの記憶を呼び戻させることを拒むが、ステーブラーは再度夫に会い、証言への協力を頼む。ローレルはベンソンにルッツにレイプされたことを話し始める。
ケリーとローレルのレイプ容疑でルッツは逮捕される。罪状認否で弁護士のヒラリーはポルノ依存症に因る精神障害を訴えてくる。法廷で医師のクロスウェイトはポルノ映像がもたらす中毒性について説明するが、キムはヨーロッパではポルノが身近になったことでレイプは減っていると反論する。ルッツはポルノを見続けるうちに止められなくなったと中毒症状を証言する。キムはポルノを観るようになったきっかけを問いつめ、ルッツがポルノの方が面倒がないと答えると、ローレルのレイプ映像を見せルッツを興奮させる。
本件の判事モードックのPCに卑猥な画像が送られてくる。これが発覚したら本件は審理無効となるため、判事は先に手を打つことにする。裁判のやり直しが決まると、ローレルはベンソンを罵倒し、今後の証言を拒否する。何としてもルッツを有罪にしたいベンソンは、ルッツが最初の犯行に及ぶ前ティファニーで18000ドルの買い物をしているのを見つける。最初の被害者の指に婚約指輪がはめられていた。ベンソンは最初の被害者シャノン・ブラウニングを探し出すと、シャノンはルッツにプロポーズされた後レイプされたことを話す。ルッツはレイプ容疑で逮捕される。
レイプの記憶が曖昧になっている女性に記憶を呼び戻すことをベンソンは嫌悪します。ルッツの3番目のレイプ被害者ローレルの家を訪ねたとき彼女はレイプされたことを覚えておらず、夫や子供と暮らしていることを知って、ベンソンはさっさとその場を引き上げます。覚えていないならレイプはなかったことにするとベンソンは考えますが、それではルッツの有罪を裏付けられません。ステーブラーは彼の犯行を続けさせられないと単独でローレルの夫に会いに行き、妻がレイプされる映像を見せます。するとローレルも出てきて映像を知り驚きます。ベンソンはステーブラーの行為を非難しますが、ステーブラーは事実と向き合い前に進むべきだと反論します。
ベンソンは改めてローレルに会い、自分が2か月前潜入中にレイプされた話をします。被害に遭った時自分は何もできなかったと罪悪感を持ち腹を立てたが、それだけではダメで事実と向き合う必要がある。だからローレルもルッツを刑務所へ送るために証言して欲しい、そしてカウンセリングを受けるようにと勧めます。ベンソン自身もこの苦しみを乗り越えることは無理で、全てを受け入れ毎日を生きている。そのように自分のことを伝えるとローレルはレイプの事実を話し始めました。ジムのジュースバーでルッツに会い、翌朝気付いたら家にいて体が痛み、脚にあざができていた。ベンソンが訪ねてきてレイプされたことを思い出し始めたと語るローレルですが、事実と向き合う勇気はありません。ベンソンにルッツの犯行を止めるには証言してもらうしかないと説得され、ようやくローレルは証言する覚悟ができました。
罪状認否でルッツ側がポルノ依存症で善悪の判断を見失ったと訴えてきたことで、ポルノの害が問われます。フィンはポルノ好きが異常者とは限らないし恋人もポルノを観るとポルノを擁護するため、ベンソンは嫌悪感を示していました。
法廷でポルノ依存による精神障害を訴えるルッツに対し、キムはセックスが下手だからポルノを観はじめたのか?と食いついていきます。女性に縁がないのかとの質問に否定したルッツはポルノの方が面倒がない。自分に寄ってくる女性はみんな結婚したがるので、責任なしにセックスしたかったと答えます。そこでキムがルッツがローレルをレイプする映像を公開したためルッツは「ビデオを止めろ!」と立ちあがって叫びますが、キムはルッツの下半身の興奮を見逃しませんでした。
ローレルが自分のレイプ映像を公開させたところで判事が審理無効を決定したため、ローレルの勇気ある行動は無駄になってしまいました。ローレルはレイプの記憶は消えないとベンソンに怒りをぶつけます。だがベンソンにはどうすることもできませんでした。
再度ルッツを有罪に持ち込むため証拠を探していたベンソンは、最初の被害者とルッツの買い物を結びつけます。そして最初の被害者がルッツの元婚約者であることを突き止めます。元婚約者のシャノンがルッツのレイプを認めると、ケリーとローレルも再度同意します。「お前たちは俺を忘れられない。」と叫びながらルッツは連行されていきました。
Battlestar Galacticaでサミュエル・アンダースを演じていたMichael Truccoが連続レイプ犯ルッツを演じています。

#11 Stranger

ハランダー家に女性が訪ねてくる。ドアを開けた母親に「私よ、私を忘れたの?」と訴える女性は腕に四つ葉のクローバーのタトゥーがあった。母親と長女のエリカは、訪ねてきた女性が三女のヘザーだと気付く。
ヘザー・ハランダーは4年前の14歳のときに失踪。太り過ぎていたヘザーが減量キャンプに参加する直前だった。次女のニッキーはヘザーをメス牛と呼んでいたから、自分のせいで失踪したと悔やんでいた。
クラリネットの首席奏者だったヘザーはスプリングコンサートに出演する予定だったが、男にさらわれ地下室に監禁され、性の奴隷とされてしまう。コンクリートの部屋には窓がなく、ドアは男が鍵をかけていたが、彼が酔って鍵をかけ忘れたので、隙を見てヘザーは逃げ出したのだった。ベンソンはヘザーにレイプ検査を受けさせ、誘拐の経緯や監禁の様子などについて聞き出す。そしてステーブラーとともにヘザーを街に連れ出し、監禁された場所を特定しようとするが、ヘザーの記憶は曖昧でそのうちパニックを起こしたので、仕方なく家に連れて帰る。アパートの前にはマスコミが群がっていて、ステーブラーはカメラマンを追い払おうとする。
新聞にヘザーの写真と失踪事件が掲載され、エリカは妹を苦しめないで欲しいと訴えてくる。ベンソンとステーブラーは、犯人逮捕のためにはヘザーの協力が必要だと説明する。エリカはヘザーに新聞を見せていなかったが、ニッキーが見せたためヘザーは体調不良で捜査に協力できないと言ってくる。ヘザーが失踪したとき、ニッキーはヘザーを探していた。ニッキーは何か見たのかもしれないと、ニッキーが罪悪感からすさんだ生活を送っているのではとの疑いももたれる。
検査の結果ヘザーは性的暴行を受けていたが、犯人のDNAは検出されなかった。聖フランシス大聖堂の神父が新聞記事を見て、ヘザーが50代ぐらいの男と日曜のミサに来ていたことを伝えてくる。ベンソンがヘザーにミサの件を尋ねると、ヘザーは激しく否定する。ヘザーは本当にレイプされていたのか?だがヘザーはビタミンD欠乏症にかかっており、室内で監禁されていたのは確かだった。
ヘザーが自殺未遂を起こして病院に運ばれる。「家族のもとに帰る日を夢見ていたのに、フリーク扱いされ居場所がない。」とヘザーはベンソンに嘆くが、両親の血液型をチェックした医者は、両親がA型なのにヘザーがB型であることを知って不信感を抱く。改めて失踪時のヘザーの写真を見ると、あごのラインが違うしタトゥーも左右逆に彫られていた。ベンソンは病室にクラリネットを持ちこみヘザーに吹かせようとすると、ヘザーは拒否する。タトゥーを彫った理由も話せなかった。ヘザーが偽物だと確信したベンソンがヘザーに詰め寄ると、彼女は家族が必要だったのでネットで失踪者のヘザーを見つけ、なりすましたと白状する。
罪状認否で偽のヘザーは名乗ろうとせず、精神鑑定を受けて刑務所に入れられることになる。彼女のタトゥーを彫った店を探していると、カール・バスコが支払っていたことがわかる。ベンソンとステーブラーがカールの家に踏み込みカールを逮捕、ベンソンは偽ヘザーが監禁されていた地下室を発見する。地下室は彼女の供述通りだった。
偽ヘザーの本名はクリステン・ビューセレック、6年前に誘拐されていた。母親のマーシーは別れた夫カールが誘拐したと思っていたが、ビューレックからバスコに名字を変えたカールが娘を監禁していたのだった。ベンソンらは刑務所に送られたクリステンを連れ戻し事情を聴く。クリステンはこの悪夢を終わらせようとしてヘザーになりすまし、ハランダー家に入ることを考えたが、ニッキーに気付かれ、ばれたら殺されると思って自殺しようとしたと話す。クリステンはカールからマーシーは死んだと伝えられていたが、マーシーは生きていた。オハイオから迎えに来た母親とクリステンは6年ぶりの再会を果たす。そしてオハイオに帰ることになるが、その前にあいさつしに行くとクリステんはハランダー家を尋ねに行き、行方が分からなくなる。
ヘザー失踪の真実を知ったクリステンはニッキーに脅され、ビルの屋上から突き落とされそうになっていた。ベンソンとステーブラーの説得でニッキーは真相を話す。
妹のヘザーが失踪した後、長女エリカは彼女を見つけるためのサイトを立ち上げて、情報を公開していました。クリステンにとってヘザーになり済ますのはたやすいことでした。髪が似ていて、体重の減少は4年間の監禁で理解してもらえるし、同じタトゥーを彫ればいい。その結果クリステンがハランダー家を訪ねたとき、家族は最初誰が来たのかわかりませんでしたが、変わり果てたヘザーの姿だと思って納得してしまいます。クリステンはその後もヘザーの部屋に閉じこもって、ヘザーになりきるために情報収集をしていました。しかしヘザーが戻るわけがないと知っていたニッキーは、当然疑いの目を向けてきます。
ヘザーになりすましたクリステンが語る監禁の経緯はリアリティがありましたが、そのまま自分が父親に監禁されていたからでした。「家を飛び出して歩いていたら、男が隣に来て『かわいい子だ。泣かないで。元気になれるものが車にある。』と言った。薬が染み込まれた布を口に当てられ、意識を失った。気がつくとコンクリートの中に裸で閉じ込められていて、真っ暗な中で立ちあがり、壁を探って助けを呼んだ。金属製のドアを必死で叩き、マットレスに横になって泣いた。眠っていたら彼が来た。彼は内側からドアに鍵をかけ、私に覆いかぶさった。叫んで抵抗したら『素直になったら、また来る。いい子にしないと餓死だ。』と言われた。1週間たったと思ったら、まだ2日だった。」クリステンは部屋に置かれていた猫足のバスタブや、椅子に穴をあけてバケツを置いたトイレのことも話しますが、それらは確かにカールの地下室に置かれていました。クリステンが犯人をパパと呼んでいたことや信心深い父がクリステンとミサに連れて行っていたことも、二人が親子であることをうかがわせています。
カールとの信用を築いたクリステンは去年からは家の中を自由に動けるようになり、行動範囲も広がっていました。でも逃げたら殺すと脅されていたので、その勇気は出ませんでした。そして新しい家族を見つけるため、なりすましの計画を立ててヘザーを選び、着々と準備を進めていたのでした。逃げ出してからカールを通報しなかったのは、ハランダーさんに娘と思われたからで、通報したら偽物だとばれることを恐れてだとクリステンは説明します。
死んだと思った母も生きていて、クリステンはオハイオに帰宅することになりますが、クリステンがハランダー家に真実を伝える必要がありました。クリステンが自殺未遂を起こしたきっかけとなった、ヘザー失踪の真実です。「本物のヘザーになる前に家から出て行け。」とニッキーに脅されたクリステンは、ニッキーがヘザーを殺害したことを知ったのでした。母親も事実を知りますが、口をつぐんでいます。
ニッキーはクリステンの屋上に連れて行き、突き落とそうとしていました。ベンソンとステーブラーの説得でクリステンは助かり、飛び降りようとしたニッキーも降りてきます。ドラッグの使用を親にばらすとヘザーに言われたニッキーが、ヘザーを殺害していたのでした。連行されるニッキーはクリステンに「警察は捜索を打ち切ったのに、何故撃ちを選んだの?」と尋ねます。

#12 Hothouse

ハドソン川に女性の死体が浮いているのを、太極拳をしていた人たちが発見する。女性は頭部を殴られ胸を刺され、傷だらけの体にロシア正教の十字架をつけていた。身元不明だが検視の結果年齢は14歳でウクライナ出身だと判明する。SVUは性的目的で東欧から売られた少女と断定し、虐待被害者センターの協力を得て、売人から隠れて生活しているキエフ出身のべロニカに話を聞くと、べロニカは少女の売買を斡旋するアリークの電話番号を教える。ベンソンとフィンはリトルオデッサクラブに潜入しアリークに接触、人身売買の現場を押さえアリークを逮捕する。アリークは死体の少女はエルサ・リチコフ、売春婦ではなく数学の天才児だと伝える。
エルサはNY生まれで1年前に天才養成所と言われるモアウッド校に入学し、マサチューセッツ工科大への入学が内定していた。モアウッド校は全寮制で、エルサは週末に外泊届を出していた。ルームメイトのジェニファーは、エレナは頭が良すぎて勉強を止めていた。夜はみだらな服を着て男友達と会っていたと話す。
エルサの父ジョセフは、自分は航空宇宙工学技師で、エルサは自分の才能を受け継いでいたと娘の死を嘆く。だがジョセフは航空会社を解雇され失業中で、カジノに入り浸っていた。
ベンソンとステーブラーのところに、エルサの姉のカトリーナが訪ねてくる。カトリーナは落後者は不要だとジョセフに家を追い出され、学校も止めてウェイトレスになっていた。カトリーナは両親の留守中にベンソンらを自宅に案内し、ホットハウスと呼んでいた地下の勉強部屋を見せる。ジョセフは「寒さは心を鍛える。」と言いながらこの部屋で娘たちに虐待を繰り返していた。エルサはモアウッドに入ってからは奨学金やコンテストの賞金を稼がねばならない新たな苦しみもあった。
ベンソンとステーブラーはジョセフを逮捕し、娘の虐待について自白させる。虐待を認めたジョセフは「許せ。」と叫びながら壁を頭に打ち付けて倒れ、病院に運ばれる。ジョセフには事件のあった日カジノにいたアリバイがあった。ベンソンとステーブラーはモアウッド校の再調査を始める。
エルサはモアウッド校を退学した23歳のダニーと付き合っていた。エルサは自分を兄のように尊敬していたが、化粧をしたこともないとダニーは証言する。エルサはジェニファーを嫌っていた。いつも一位のエルサに勝ちたいとエルサの頭脳に嫉妬していたジェニファーと、エルサは冷戦状態が続いていた。
再度ジェニファーに話を聞くと、レザーパンツやTバックはジェニファーの仮装用の衣装だった。母のスザンナが訪れその前でジェニファーはエルサだけが注目され奨学金ももらっていて不公平だと訴え、フェリーの上でエルサを殺害した経緯を全て自白する。ベンソンはジェニファーを刑務所に送りたくないと考えるが、エルサの遺体が発見された場所がニュージャージーのため、ハドソン郡裁判所でジェニファーは裁かれることになる。ここではジェニファーは成人として裁かれ、終身刑を求刑される恐れがある。ベンソンらは検事補のケンドラに正義を要求する。
法廷でステーブラーやベンソンはジェニファーのために証言するが、ジェニファーは成人として裁かれることになる。ケンドラがゲームオーバーだと言ったとたん、ジェニファーは一位以外では意味がないと叫びだし暴れる。
収監されたジェニファーはどうして自分が囚われているのかわからなかった。ジェニファーはベンソンに徹夜で勉強するためにモダフィニルを飲んだことを話す。 モダフィニルを服用したジェニファーは6日間徹夜状態が続いたときエルサを殺害したことが明らかになり、少年更生施設に送られることになった。
身元不明の少女がウクライナ出身だとわかり、SVUはまず東欧の少女を人身売買する組織の関与を疑います。組織から逃れた少女をつてに売人のアリークを突き止めたとき、ベンソンはクラウディアと名乗り「若い女の子を8人用立ててほしい。」とアリークに頼みに行きます。そしてクラブにいた女の子たちを細かくチェック、ドラッグを打っている子はダメだと足の指の間まで調べていました。すっかりアリークを信じ込ませたところで逮捕、エルサ・リチコフの名前を聞き出しますが、エルサはNY生まれ、ウクライナの祖母のところに行っていただけでした。
全寮制のモアウッド校に通うエルサはIQ165の数学の天才児で、勉強をする必要もありませんでした。ルームメイトのジェニファーはエルサに追いつけず、チェスの特別授業を受けていました。
エルサの体中の傷については、姉のカロリーナが真相を離してくれます。カロリーナもIQ135で優秀でしたが、父ジョセフはさらに優秀な妹の教育に専念するため、カロリーナを家から追い出します。自宅にいたときは地下のホットハウスで、鞭で叩かれたり米粒の上に座らされたりして勉強を強いられてきたカロリーナは、ジョセフのエルサへの虐待についても認めました。自分も優秀だと思っているジョセフですが仕事は長続きせずカジノに入り浸り、母が清掃員をしながら生計を立てていました。母はジョセフの言葉を信じ虐待を見逃してきましたがショックを受け、ジョセフもエルサが勉強しなくなったのは自分のせいだと嘆いて自虐行為に出ます。
ジョセフがエルサを虐待していたのは確かでしたが、エルサが殺害された日のアリバイはありました。モアウッド校を調べ直す必要があるとベンソンとステーブラーが再び事情聴取を行ううちに、エルサと親しかったと話していたジェニファーが、エルサに追いつこうと必死で険悪な状態だったことがわかります。ベンソンらは母親を呼び出しジェニファーの事情聴取を始めると、ジェニファーは興奮状態のままエルサの殺害の様子を話し始めました。エルサだけが注目され不公平だし、エルサが口もきいてくれないことに腹を立てたジェニファーは、エルサを追ってフェリーに乗ります。雨の中デッキでエルサに「負け犬」と罵倒されたジェニファーはペンでエルサの胸を突き、頭をつかんで手すりに叩きつけます。乗客は船内にいたので、エルサの悲鳴は届きませんでした。そのままジェニファーはエルサを川に突き落とします。
ベンソンは未成年のエルサを刑務所ではなく更生施設に送りたいと考えましが、犯行現場がニュージャージーであるために裁判もハドソン州刑務所で行われることになります。ここではジェニファーは成人扱いで裁かれることになりましが、ジェニファーの異様な興奮ぶりと直後に何が起こったのかわからなくなっているジェニファーを見て、ベンソンはジェニファーがモダフィニルを服用していたことを確認します。徹夜で勉強をするために、モアウッドの生徒たちは日常的にモダフィニルを服用しており、学校も医者のだまし方を教えていました。薬のせいで何日も徹夜し興奮状態だったジェニファーについて、ベンソンは刑事の事例を説明します。長時間不眠状態で捜査を続けていた刑事が帰宅後喘息の発作を起こしますが、吸入器と間違えて拳銃を手に取り、口にくわえて引き金を引いてしまったのでした。普通の精神状態ではない中での殺人ということで、ジェニファーは少年更生施設に送られますが、次に出頭してきたのは妹を殺害した15歳の少年。彼を未成年として裁くのかと検事補のケンドラは疑問を投げかけたのでした。

#13 Snatched

リズ・リナルディの娘ロージーが、リズと継父ピートが外出中覆面の男に誘拐される。リズは実父ジーノの仕業だと断言。ジーノはレイプと誘拐の罪で3年服役した後家宅侵入と窃盗で再度服役し、数ヶ月前に出所したばかりだった。リズは18歳のときジーノと出会っていたが、4年前の逮捕の際別れ話を切り出したら、ジーノはロージーの前でリズを殴り続けたため親権を剥奪され、ロージーへの接近禁止令が出されていた。出所後ジーノは一度電話でリズに、ロージーを奪うなら容赦しないと脅しをかけていた。
リズの自宅の前の監視カメラに、ロージーをハグするジーノの姿が映っていた。ジーノの担当監察官はジーノが突然姿を消したと話す。ジーノが住んでいるエホバの家の部屋の壁には、ロージーの写真がたくさん貼ってあった。出所直後からジーノは隠し撮りをしていたようだ。ステーブラーとフィンはジーノが働いている風俗店を捜索し、拭き掃除をしていたジーノを逮捕する。
ジーノはロージーのものと思われるヘアピンを持っていた。ジーノの1度目の逮捕は15歳の少女をレイプした罪でだったが、少女が20歳だと言ったために騙されたからだとジーノは説明する。ロージーに近づいたのはロージーの誕生日に会いたかったからで、誘拐された晩は夜勤だった。愛する娘を絶対傷つけたりしないとジーノは誘拐を否定し、ロージーを心配する。そしてリズにはめられたと話し始める。
リズの父フランク・ヘイガーは40年以上盗み続けたNY1の凄腕の泥棒で、クレイゲンも巡査時代逮捕したことがあった。2004年に盗品のテレビを大量に所持していたところを見つかるが、手下だったジーノが身代わりに逮捕されていた。フランクは敵が多く、家族が襲われることも十分考えられる。
リズにフランクの居場所を尋ねると、叔父の名義で行っている質屋の上に住んでいると答える。ステーブラーとフィンが質屋に行くと強盗に店内を荒らされ、中に男が潜んでいた。エディと名乗るその男は、フランクは2日間留守だと話す。ステーブラーは床下に避難用の部屋があることに気付き、中に入っていくと10万ドルを抱え、怯えて隠れているフランクを見つける。フランクは金は全部やるから誰も傷つけないでくれと懇願する。
署に連れてこられたフランクは独り言を言い続けるが脈絡がない。Drファンはフランクを日没症候群と診断、認知症で夕方以降混乱しやすくなっていた。しかし明日まで待つことはできないのでジーノをフランクに会わせ、記憶を呼び戻せるかを試す。フランクはジーノのことがわかったが、ロージーについては混乱していた。それでもかつてフランクが盗んだ宝石を売りさばくように頼まれたが宝石がなくなり、その代償としてロージーが拉致され身代金として10万ドルを要求されていることが確認できた。
リズがSVUに身代金要求の電話が来たと伝えに来る。リズはフランクの金を持ち、ワイヤーをつけて引き渡し場所のトンネルに行く。フードをかぶった男が現れリズと接触したはずだがリズが現れない。男はその場で頼まれた女性が扮していて、リズは金を持って排水溝から逃げ出してしまう。ロージーは誘拐されたままだ。
ステーブラーはジーノからエディがフランクの商売敵だったと聞き、未解決の宝石強盗事件についての情報を求めに行く。するとエディは謎の言葉をつぶやく。その言葉をヒントに全米1の金庫破りと言われるハドソン大工学部の教授バターズに会ったステーブラーは、強盗は息子のジェイクであること教えられジェイクを逮捕、ロージーを無事救出する。
監察官の許可の出たジーノにステーブラーはロージーと一緒に過ごせるようにホテルを手配するが、ジーノはホテルで強盗未遂で逮捕される。ジーノは娘を思って刑務所へ戻る道を選んだのだった。
シッターを殴りロージーを連れ出した覆面の男。母親のリズは犯罪者の元夫ジーノの犯行だと決めつけますが、確かに娘への接近禁止令が出されていたジーノが、規則を破ってロージーと会っていた証拠が残っていました。逮捕されたジーノは犯行を否定、娘の安否を気にしつつリズが父親譲りの詐欺師であることや、父親フランクはNY1の大泥棒であることを話し始めます。クレイゲンが知るフランクは、パトカーを警官ごと盗んだことさえありました。フランクには敵が多数おり、家族が狙われてもおかしくありません。
ステーブラーとフィンがフランクを探すと、フランクは荒らされた質屋の地下で怯えながら隠れていました。手元には10万ドル入ったカバンがあり、フランクはステーブラーが金を取りに来たと思っているようです。署に連れてこられたフランクは独り言をつぶやいていますが、軍隊の話から泥棒の話に飛んだりして脈絡がなく、ロージーについて尋ねても自分に娘はいないと突っぱねられてしまいます。典型的なアルツハイマーの症状を見せているフランクの記憶を戻すには家族に会わせればいいと、SVUはジーノをフランクに引き合わせます。フランクはすぐにジーノを理解し、泥棒時代の話で盛り上がりますが、そばにいるステーブラーのことをこいつは誰だ?とフランクが気にし始めたので、ステーブラーはとっさにソラノー一家のフロリダ担当だと新入りのふりをします。そして最近起きた宝石強盗で、犯人がフランクに宝石を売りさばくように頼んできたが、男が金を回収に来た時フランクは記憶が飛んでいてわからず地下室に隠れ、男は宝石を探すが見つからずに代わりに孫を誘拐、フランクは要求された身代金を持って待っていたことが明らかになります。
犯人を追及しようとしているとき、リズが身代金要求の電話が来たとSVUにやってきます。フランクから金を受け取ったリズは、受け渡し場所に行きますが姿を見せません。待機していたベンソンが様子を見に行くと、リズはフランクがあの宝石を売りさばくはずだったとは知らずに、ピートの賭けの借金に宝石を当てたもののまだ足りず、10万ドルを持って逃げ出すつもりであることをほのめかします。ピートは下水道課に勤めていて、二人が排水溝から逃げ出すのは好都合でした。
ロージーの居場所を探すには、エディを当たればいいとジーノが教えます。エディは引退した泥棒でカモの情報を流し、稼ぎの10%を戴いていました。エディは警察に情報を流すなんてとんでもないと警戒しますが、ジーノの娘が誘拐されたと聞き「イリノイ州の黒人上院議員が元教授でガラスのコップでしか飲まない。」と意味不明な事を話します。イリノイ州の黒人議員はモーズリー社製の金庫、元教授は金庫破りを趣味とするバターズ教授、ガラスのコップはガラスのパネルを意味していました。バターズ教授の話では強盗のあった金庫はガラスのパネルがついていない改造品で、ドリルで穴を開けたとたんロックが掛かり2度と開かなくなる仕組みになっています。この金庫を開けられるのは3人、自分と、故人である自分の恩師と、自分の息子だけでした。こうしてSVUはバターズ教授の息子がロージーを誘拐したことを突き止めます。
ロージーがジーノと再会し喜ぶ様子を見て、ステーブラーはジーノが心を入れ替えロージーと一緒に過ごせるようにと、金を渡してホテルに泊まれるよう手配しました。ところがジーノはホテルで銃を出し、強盗未遂で逮捕されます。だが銃に弾は入っていませんでした。
ジーノは刑務所に送られ、ロージーには里親が見つかります。エディがSVUに逮捕される前にジーノに借りていた20万ドルを渡しに行ったら、SVUに持っていくように言われたと届けに来ます。ジーノは娘を愛すればこそ手放すべきと考え、刑務所に戻ったのでした。
ジーノを演じたのはERで救命士レイ・シェパードを演じていたRon Eldard、フランクはThe Guardianでニック・フォーリンの父バートンを演じていたDabney Colemanでした。

#14 Transitions

ストリップバー"Sugar Pop"の駐車場で男性が股間を殴打され、血だらけになって倒れ込むのをダンサーが発見する。男性は身元不明だが、財布の中に息子の写真が入っていた。性器に女性の唾液が付着し、背中につけ爪が残っていたことから、ストリッパーに殴られたのではとSVUは捜査を始める。
Sugar Popの迷惑者リストに挙げられている「いかれシド」は、駐車場でストリッパーが男性と争っているのを見ていた。男はレッカー車で車をけん引していたようだ。バーの裏にレッカー車が放置され、中にあったタイヤレバーに血痕が付着していた。レッカー車を運転していたのは回収バスターズのマーク・キューレンで、ローン未払いの車を回収していた。その中にはハドソン大の博士課程で学ぶモリー・ランバートのトヨタがあった。l高級住宅地に住むモリーの両親は娘はベンツに乗っているのでID泥棒の仕業だと答えるが、フィンとマンチがモリーを探すと、モリーはSugar Popのダンサーのミスティだった。ミスティはマークにサービスしたことを認め、文化人類学のリサーチでストリッパー体験をしていると話す。ミスティは行為の様子をデジタルレコーダーで録音していた。
マークの意識が戻り、自分を殺したいのは離婚調停中の妻エレンだと話す。エレンとは13歳の息子ヘンリーの親権をめぐって争っていた。ベンソンとステーブラーがエレンに会いに行くと、エレンは夫を愛していると説明する。そのときヘンリーが「私はヘイリー、ヘンリーは死んだ。」と言って姿を現す。
ヘンリーは性同一性障害で4歳のときに女性宣言をしていた。エレンはヘイリーの立場を認めたが、マークはヘイリーを無視し、男として生活させようとした。ヘイリーは自殺を図る。
エレンの目の下に痣があった。エレンはヘイリーに殴られたことを認める。ヘイリーはマークが襲われた晩遅く帰宅したが、その理由を自由を得るために協力したと話す。
Drファンは、ヘイリーは普通の女の子で心と体が適合していない。性的違和感を必死で正そうとし、その結果父親を殴っても当然だと分析する。ヘンリーの通う中学校の指導員ジャッキーは、ヘンリーが女性として通い始めてからいじめに遭ってきた様子を説明する。
ステーブラーがヘイリーにBFについて尋ねると、ヘイリーは私がパパを殺そうとしたと言い始める。だが母親不在時の自白なので法廷で採用できない。ヘイリーの部屋を捜索すると、アストロゲンやテストステロンなどに混ざって、性転換のため第二次性徴を止める薬のロイプロイドが出てくる。製薬会社の倉庫が襲われ、これらの薬が盗まれていた。薬とともにクローゼットに隠されていたマニュフェストをたどり、教会でボランティア活動をしていたブレイクが捕まる。ブレイクは性転換者のために薬を盗んで売っていて、マークが殴られた晩ヘイリーと一緒だった。
マークが退院し、エレンやヘイリーと顔を合わせる。ヘイリーはマークに何故ストリッパーとやったのかと詰め寄る。マークの事故の詳細は伝えてなかったはずだが、ヘイリーはジャッキーから聞いていた。ジャッキーは血に染まったコートを持っており、ヘイリーが痛々しくて守ってやりたかったと犯行を自供する。ヘイリーはストリッパーの話は撤回させてと言いに来るが手首を切っており、血が流れ出す。
ジャッキーの弁護士のボンドは、ジャッキーは父の虐待からヘイリーを守るために行ったことだと主張。キムがはヘイリーを証言台に立たせるために、ステーブラーが父親の愛情について話して聞かせる。
法廷でポンドからジャッキーに何度も自殺したいと相談に行ったことを指摘されたヘイリーは混乱する。キムはジャッキーにヘイリーを特別視する理由について問い詰めると、ジャッキーは自分も性転換者であることを告白する。マークは告訴を取り下げてほしいと頼むが、司法取引で解決することになる。
ストリップバーの駐車場で股間を傷つけられた男の息子は、性転換を希望する娘でした。女性になりきろうとするヘンリーの育て方を巡って両親が対立、離婚問題に発展します。母親エレンはヘンリーがヘイリーとして生きることを認めますが、父親は息子のヘンリーでいてほしいとヘイリーの気持ちを受け入れられませんでした。
ヘンリーがヘイリーになってからは、学校で多くの友達を失い、いじめに遭います。2か月前には女子トイレでオカマは入れないと言われ、ヘイリーは言った子の頭を便器に突っ込み3日間の停学処分を受けました。ホモと呼んだ子と格闘したり、ヘンリーと呼んだ先生に本を投げつけたり、ヘイリーは時には暴力で自分を守ってきました。
ヘイリーを支えたのは、性転換者に必要な薬を提供してくれたブレイクで、彼の活動にヘイリーも加わります。ブレイクが捕らえられた時、ヘイリーはブレイクと一緒にいたかった。愛してると叫びます。その後指導員のジャッキーが自白を始めますが、ヘイリーは自傷行為に走ります。
ジャッキーの弁護士ポンドが、ジャッキーがマークを襲おうとしたのは、父の虐待からヘイリーを守ろうとしてと主張してきたことに対し、キムはヘイリーを法廷に立たせることを考えます。そしてヘイリーは父親の死を望んでいなかったことを証言させるために、ステーブラーはヘイリーに父親の愛を確かめようとします。マークがヘンリーの写真を持ち歩いているのは、息子としてのヘンリーを愛しているだけで自分ではないとヘイリーは突っぱねますが、ステーブラーは大切な人を失ったらどんな思いをするかとヘイリーに考えさせます。ところが逆にヘイリーに「息子がドレスを着たら、まだ愛せる?」と質問され、ステーブラーは理解しようとすると答えます。「辛いし、失敗もあるけど、でもずっと愛すよ。」それが父の息子への思いでした。
法廷でヘイリーは特別だったと主張するジャッキーに、キムはジャッキーが相談員としてさまざまな苦しみを背負った子供たちを見てきたのに親に何もしていないことを指摘すると、ジャッキーは「私たちの苦しみは特別。」と衝撃的な事実を告白します。ジャッキーの昔の名前はハロルド・フランクリン。「当時は女性だと感じても薬もなく、相談もできなかった。女性として3年間暮らさないと、性転換手術も受けられなかった。ある晩バーを出ると3人の男が襲ってきたが、ジャッキーのことをフリーク扱いし、女になりたいならおれがやってやると、男にナイフで切断された。」涙ながらにジャッキーは過去を語ります。ジャッキーは自分と同じ苦しみを味わっているヘイリーを放ってはおけなかったのです。
ヘイリーの苦悩をようやく理解したマークは、自分が娘の希望を聞いていたら、事件は起きなかったと裁判の中止を求めます。だが殺人未遂犯を放置するわけにはいきません。結局司法取引でジャッキーは8年の懲役を認めました。ヘイリーはジャッキーと抱き合い、パパが薬を飲めと言ったと伝えたのでした。
ポンドを演じているのはERのコーディ役のAlex Kingston、わずかな登場時間でしたが、やり手弁護士ぶりを発揮していました。

#15 Lead

小児科医のギルバート・ケプラーが4件の第4級性的虐待罪で有罪の評決を言い渡される。ケプラーの弁護士グレンジャーは保釈を申し出、判決が下りるまでケプラーは自宅から出ないよう言い渡される。さらにグレンジャーはNYPDは以前からケプラーの性的虐待を知っており、犯行を止められたはずだとクレイゲンと部下を訴えてくる。内部調査のタッカーはケプラー逮捕までの詳細をステーブラーらから聞き出す。虐待を訴えてきたジャスティンは嘘の告発の過去があり信用されなかった。その後ケプラーが尿路感染症の痛みを軽減させる治療と称して、少年たちの股間を触っていることが判明し、逮捕に至った。ところが今度はケプラーが虐待を隠ぺいした件で勤務する病院を訴えてくる。ケプラーは病院を起訴できる証人となった。
ベンソンとステーブラーが証人としてのケプラーに会いに自宅へ行くと、ケプラーが倒れ辺りに血痕が飛び散っていた。現場にはキムの代わりにアレックスが来る。
ケプラーの右ひざに銃弾が一発当たっていたが、他に発射された8発はやみくもに撃たれたようだった。そして頭部に殴られた跡があり、現場に残されていた血だらけのゴルフクラブで殴られたものと思われた。犯人はケプラーの被害者または家族と考えられるが、未成年のDNA提出には親の許可が必要だ。ステーブラーがジャスティンの母に尋ねると、親子はケプラーを恨んでいたが、免責の書類にサインさせられていて訴えを起こすことができなかった。唯一虐待現場を見ていた看護士のリリアンがその実態を証言する。リリアンはその時警察に通報しようとしたが、病院の弁護士コールドウェルに解雇されると脅され通報できなかった。
ケプラー殺害現場に残されていた手袋から、クライブ・リンウッドのDNAが検出され、ステーブラーらはリンウッド家に捜索に行く。息子のジェフはクライブの銃を見せようとするが、箱の中に入っていなかった。帰宅したクレイブは逮捕される。
クレイブは過去に有罪判決を受けていたが、不当逮捕でDNAの採取をさせられたと不満を述べる。罪状認否で担当弁護士は現場のDNAはクレイグと一部しか一致しないため起訴の取り下げを要求、し判事は認める。その後銃弾に付いて腐食していた指紋を調べたところ息子のジェフの指紋だとわかる。
ジェフは取り調べに対し、ケプラーの治療を受けたが触られるのは嫌だった。ハンバーガーショップでの仕事帰りに父親の銃を持ってケプラーの家に行き、ケプラーに挑発されて彼を殴り殺してしまった経緯を自白する。ジェフが知的障害を持っているのは明らかだが、19歳で成人であるため問題ないと逮捕、第二級謀殺罪で起訴される。するとグレンジャーは今度はジェフの弁護に回り、レイプトラウマ症候群を主張してきたので、ジェフはDrファンの精神鑑定を受けることになる。
ジェフはDrファンにケプラーが怪物になって現れる悪夢を見ると話すが、ファンが自分の証明書を見せたら彼がドクターだと気付いたジェフは突如「あんたは悪い奴だ。」と襲いかかり、倒されたファンは頭を打つ。しかし怪我はなく、Drファンはジェフの発達障害を心配する。
法廷でジェフは、逮捕されたときベンソンとステーブラーは意地悪だったとステーブラーに自白を競争されたと証言する。しかしアレックスにいじめに遭った話を持ち出されたジェフは「僕はうそつきじゃない。」と興奮して叫び、持っていた鉛筆を食べ始める。
Drファンはジェフの異食症を疑い母のバージニアに話を聞く。ジェフは5歳のとき発作を起こして脳が膨張し、異食症の症状が出始めた。手に入るものは何でも食べ、特にトイカ―の塗装を舐めるのが好きだったが、塗装に鉛が使われていたため中毒を起こし、脳の発達が妨げられたのだった。トイカ―を製作していた玩具会社のCEOが訴えられ、ジェフは精神障害が認められ無罪となる。
ケプラーの有罪判決が下りた後、マスコミ向けのインタビューでキムは今の法では懲役16年が最長だと説明していましたが、その後司法省に呼び戻されてしまいます。急遽代役で来たのがアレックス。アレックスは1時間前に受諾したばかりで、ベンソンらに連絡する間もなくケプラーの殺害現場に現れます。だがSVUのメンバーと顔を合わせると、撃たれたときのことを思い出してしまうのでした。べレスは死亡し、コナーズは強制送還されもう安全だとベンソンが説明します。こうして3年間の証人保護を終えて、アレックスは現場に復帰したのでした。代役だったはずのアレックスですが、キムが復帰することはなく、S13で次長検事ヘイデンに代わるまでSVUで活躍します。
ケプラーの殺害現場では9発銃弾が発射されていましたが、当たったのは最初の一発だけで、撃ったのはよっぽど射撃が下手な者と思われました。致命傷となった頭部打撲はゴルフクラブではなく、傷口に金の付着が確認されました。SVUに連行されたジェフはケプラーの治療を受け、触られることに嫌悪感を示しますが、医者だから触ってもいいと言われてしまいます。父にいじめられたらやり返せと教えられていたジェフは、父の金の銃に自分で弾を込めて、ケプラーの家に持って行きました。そしてケプラーに銃を突きつけ、何故嘘の証言をしたのか尋ねます。するとケプラーが殴りかかってきてそれが銃に当たり、ケプラーの右ひざに弾が直撃。バカ呼ばわりされたジェフは怒って何度も銃で撃ちますが、ケプラーに当たりません。そのうち弾が切れたために銃で殴り、銃が真っ赤になってしまったので今度はゴルフクラブで殴り、ケプラーを殺害してしまいました。
ここまであっさりと自供してしまったジェフの知的障害を問う必要はないとアレックスは判断しますが、精神鑑定が必要になりDrファンが任されます。するとファンが医者であることを知ったジェフは豹変し、怒ってファンを殴りつけてきました。Drファンはジェフの発達障害は大きな問題だと心配します。行動が幼く単文が理解できず、感情を抑制できない。アレックスは父の銃を持ち出したことで計画性や殺意を持っていたことを指摘しますが、IQもボーダーラインで、知的障害が認められれば起訴できなくなります。
ジェフは証言台に立ちますが、アレックスに過去のいじめに対し暴力をふるったことを指摘され、ステーブラー達が意地悪だったという証言を覆されそうになったことに対し腹を立てます。「僕はうそつきじゃない。」と怒鳴り鉛筆を食べ始めたことで、Drファンはジェフが異食症であることに気付きます。グレンジャーとアレックスはペトロスキー判事に呼び出され、ジェフの知的障害は明らかだと指摘されます。アレックスはペトロスキーに復帰を歓迎されますが、ジェフには判断能力がないのだから人権を冒とくしないように、検事補になった時の気持ちを忘れるなと意見されます。
Drファンの判断からジェフは脳のMRI検査を受け、鉛中毒により脳の発達が妨げられたことが証明されます。クレイブは「お前を守ってやれなかった。」と謝り、ジェフの無罪が確定したのでした。

#16 Ballerina

アパートでベッドの中にいた男女が射殺され、銃弾が壁を抜けて隣の部屋の男性にも当たって死亡、ルームメイトが警察に連絡する。鑑識の新人デールは男性が女性を殺して自殺したのではと推理するが、それは偽装で犯人がクローゼットに隠れていたことがクローゼットに残っていた犯人のものと思われる耳の跡から推測された。男性のアレハンドロは学生だが、女性のテッサはバレリーナルームというクラブのダンサーで売春も行っていた。ベンソンとステーブラーは、クラブのオーナーのブリジット"バーディ"・ソロウェイに事情を聴きに行く。バーディは甥のチェットと夫マーヴと一緒に住んでいた。元ダンサーのバーディはバレエスタジオを持っていたが。経営はマーヴに任せていた。しかし経営不振でマーヴはビルを他の者に貸していた。
バレリーナルームでダンサーに事情聴取すると、テッサの客で嫉妬深いユダヤ教徒「ペンギン」の名前が挙がる。ペンギンはテッサは自分を愛していたと説明した後、テッサはアレハンドロと別れるつもりだったことやマーヴがテッサに付きまとっていたことを供述する。マーヴはバレリーナルームに頻繁に来ていたようだ。
マーヴには脱税の疑いがあったが、国税庁の告発では不起訴になっていた。バーディがSVUに現れ、マーヴは自分の5人目の夫で酒癖が悪く自分は耐えていたが離婚の手続きを始めるつもりだと話し、テッサの葬儀代を払うと言って小切手を切る。バーディはマーヴが噛んで歯型の付いたペンを使っていたので、ベンソンがペンの処分を申し出る。ベンソンがチェットはいい甥だと褒めると、バーディはチェットはショーガールの友人が未婚で産んだ息子で、友人が亡くなったため引き取ったと説明する。
鑑識が調べた結果、耳跡に残っていたDNAと現場に残された精液が一致、さらにペンに残っていたDNAからマーヴの犯行と確認される。SVUがマーヴを逮捕しようとソロウェイ家へ向かったら、窓からマーヴが落下し即死する。バーディは寝室で若い頃自分が出演したフィルムを観ていた。バーディはマーヴと口を聞いておらず、マティーニを作って渡したチェットは、マーヴは書斎にこもってネットポルノを観ていたと証言する。
窓に残された指紋から、マーヴは窓に背を向けてつかまっていたことがわかり、他殺の線が濃厚になる。マーヴの耳はクローゼットの耳跡と一致したが、血液から抗うつ剤が検出された。ステーブラーはバーディ、ベンソンはチェットの事情聴取を始める。
バーディはマーヴを感情を出さない人と説明、また自分が9歳のとき父が腎臓結石で病院へ運ばれたが助からなかったことから医者や薬が嫌いだと話す。チェットはマーヴは理性がなく大酒飲みで、短期でポルノ好き、バーディはソウルメイトだと断言する。さらにバーディはチェットとの関係を告白したので、チェットがマーヴへの嫉妬心から彼を殺したのかと問い詰めると、バーディもチェットも殺人を否定する。だがチェットがバーディがマーヴに薬を飲ませて殺したと自供し始めたため、ステーブラーはバーディを逮捕する。
罪状認否でバーディは第二級謀殺を求刑されるが、保釈金を自分で払うと言い出す。バーディの弁護士が彼女の感情障害を訴えてきたので、Drファンが精神鑑定を行うことにする。バーディは医者のファンを無能と思い本心を話そうとしないが、そのうち怯えていたのは事実で身を守るために夫を殺したと殺人を認める。この結果感情障害は否定されるが、Drファンは彼女の神経障害を心配し、脳のCTを取ったところ腫瘍随伴症候群が確認される。肺がんが他の臓器に転移した結果ホルモンが分泌し、神経障害が出ていたのだ。化学療法を行っても余命は4〜5カ月と考えられた。裁判が始まってもバーディの存命中に判決が出るのは難しい。本件は終了かと思われたが、バーディの5人の夫は全て不審死していたことが判明する。病床のバーディにチェットが自分の意思で殺人を犯したと思いを伝えると、バーディは「あなたは旅に出るの。」とSVUにチェットを引き渡した。
男女の無理心中かと思われた事件は、クローゼットに残された耳の跡から犯人が潜んでいたことが確認されます。ヨーロッパでは耳の形が犯人探しに用いられているとマンチが説明すると、フィンはアメリカでも見つけられるようになったらマンチの立ち聞き癖が直るとからかっていました。ステーブラーは犯人がクローゼットに隠れていて様子をうかがい、女性をレイプし男女を殺し、男に銃を握らせたと推理します。
被害者テッサの働いていたクラブが入っているビルの持ち主がソロウェイ夫妻。妻ブリジットは自分をバーディと呼ぶようステーブラーとベンソンに頼み、自宅に招き入れます。甥のチェットはバーディとマーヴにマティーニを作り、バーディのためにかいがいしく働きます。やがて捜査が進み、マーヴがテッサを追いまわしていたことが明らかになります。
バーディがSVUに現れ、テッサの葬儀代を払うと小切手を切りながら、悪い男に惹かれる癖があると自分の男性遍歴を語り始めます。最初の夫はドラッグディーラー、二人目は小児性愛者、3番目のフィリップは結婚式の4日後、バミューダでのハネムーン中ボートから転落して溺死、4人目は女たらし、そして5人目がマーヴですが、出会った時は魅力的だった彼も昨日書類をチェックしていたら、持っていた店はストリップクラブや覗き小屋ばかりだったとわかってしまいます。
バーディが持っていたペンにマーヴの噛み跡があってDNA検査が可能となりますが、マーヴは自宅の窓から転落死してしまいます。ステーブラーらが自宅に入ると、バーディは古い自分のフィルムを観ていました。
バーディはステーブラーの、チェットはベンソンの尋問を別々に受けます。マーヴとバーディの結婚生活は11年になりましたが、幸せなときばかりではありませんでした。チェットはマーヴを嫌い、マーヴはチェットの存在が気になっています。チェットはマーヴは女に捨てられても当然な男だと断言します。一方バーディはチェットが18歳の時肉体関係を持ちずっと続いていること、自分が導き愛し続けていることを告白します。世間体もあり年の差が結婚をためらわせましたが、彼は私のためなら何でもするとバーディは認めます。バーディはチェットが殺したことを否定しますが、ベンソンがバーディがステーブラーに話している様子を見せると、チェットはマーヴが金や書類をかばんに入れて出ていこうとしたことや二人が口論になったことを話し始め、バーディが薬を飲ませ殺したと自供します。バーディは逮捕され、チェットは刑事に強要されたと訴えます。
罪状認否で弁護士が感情障害を持ち出してきたため、Drファンがバーディの精神分析を行います。バーディはマーヴは最低の男だが、チェットが守ってくれるから別れなかったと説明し始めますが、これは茶番だと文句を言いだし、殺人を認めてしまいます。その間取調室が寒いとか座り心地が悪いなどと不満を述べていたバーディを、Drファンは神経に障害があり裁判は無理と判断、医者嫌いのバーディに検査を行い、がんの末期状態であることを突き止めます。
バーディはファンに、人生は不公平、現世を旅立った後人はどこへ行くのかしら?別の暮らし?全てか無?と尋ねます。ファンはあえて答えを述べませんでしたが、バーディはフィリップが死んで以来気になるとつぶやきます。その頃フィップ以外の夫たちもみな不審な事故で死んでいることが確認されます。バーディは夫を全て殺し、チェットが協力していたと考えられます。最後にチェットに君の命令なら何人でも男を突き落とすと言わせたバーディは、チェットを警察に引き渡し、義務を果たしただけと答えるのでした。
バーディを演じているのは「TVコメディのクイーン」と呼ばれるCarol Burnett。チェット役はScooby-Dooのシャギー役のMatthew Lillardが演じています。

#17 Hell

ホームレスがゴミ捨て場で首をカッターナイフのようなもので切られて倒れている少女を発見する。気温が低かったため出血量が少なく、一命を取り留めたが身元はわからない。少女は10〜11歳で継続的に性的虐待を受けていたと思われ、言葉を発せないため何が起こったかを絵に描かせたところ、悪魔に首を切られる絵を描いた。
事件が起きた日の深夜0時、少女は近くの食料品店に入っていったが、店主は万引きされると思って追い出していた。店主は少女がパンダのバックパックをしょっていたことを覚えていた。バックパックはホームレスがゴミ箱から拾っており、中にメトロカードが入っていた。メトロカードの使用履歴を調べたところ、少女はスタテン島からフェリーと地下鉄を乗りついてハーレムに来ていた。スタテン島から悪魔の被害に関する911通報を何度もかけている家があり、調べに行くと近くの教会の司祭のセオ・バーデットが悪魔崇拝者だと訴えてくる。フィンとステーブラーがセオに話を聞きに行くと、教区にはアフリカ系の住民が増え、彼らの祈りや儀式が悪魔崇拝と思われていると説明する。ステーブラーが少女の写真を見せると、セオは娘のミリアムだと認める、ミリアムとはケニアの難民キャンプで出会ったが、性的奴隷にされていたミリアムにはケニア以前の記憶がなかった。セオと妻のオンディーンはミリアムはユースキャンプへ行ったと思っていたが、ミリアムはイライジャ・オクロに会いに行ったのではと思い始める。イライジャはウガンダの抵抗軍に入って何人も殺していた。ステーブラーがイライジャの自宅に行くと、イライジャは逃げ出し姿を消す。
教会に戻ったミリアムにイライジャがどこに隠れているか尋ねると、字の書けないミリアムはジェスチャーで図書館にいることを伝える。イライジャはハドソン大で勉強していた。その時教会の前に火炎瓶が投げ込まれ、車が爆破する。イライジャは図書館に隠れていたところを逮捕される。
取り調べでイライジャは深夜ミリアムと歩いていたが人と会う約束があったので、ミリアムを食料品店で待たせていたら姿を消したと供述し、ミリアムを決して傷つけたりしないと断言する。ステーブラーが真実を話すよう説得を続けると、イライジャはミリアムは自分を虐待した悪魔を2週間前に見たので、尾行して家を見つけ自分に助けを求めに来たことを話し始める。店に隠れていたミリアムは悪魔を見たらイライジャに合図するはずだったのに、ミリアムは店を追い出され犠牲となったのだ。
ミリアムの悪魔はウガンダ出身のサミュエル・ムバジ、2004年にアメリカに亡命し市民権の申請中だった。アレックスは国連勤務をしている元同僚にサミュエルの資料開示を要求すると、ハーグの国際刑事裁判所に申請するようアドバイスを受ける。アレックスはステーブラーと送られてきた写真をチェックし、今は弁護士事務所の清掃員のムハジが、元抵抗軍の指揮官のジョセフ・セルマガで、グルーの悪魔と呼ばれていたことを確認する。ステーブラーはトイレ清掃中のセルマガと格闘し、彼を逮捕する。
セルマガの自宅から火炎瓶やミリアムの血液のついたカッターナイフが見つかる。しかしセルマガはICCがハーグで裁くこととなり,SVUの管轄から離れる。ベンソンがミリアムに悪魔を逮捕したことを伝えると、ミリアムはセルマガに会いたいと言い出し、取調室のセルマガの顔につばを吐く。
ICE(移民税関捜査局)のトラスクが、戦争犯罪者のイライジャも拘束し、ウガンダに強制送還すると言い出す。セルマガ逮捕に協力したイライジャを引き渡すことをステーブラーは拒絶し、アレックスと結託してイライジャを守ろうとする。だがトラスクは教会に踏み込みイライジャを捕らえようとしたため、イライジャは司祭とミリアムら聖歌隊の子供たちを人質にとって立てこもる。ステーブラーが説得に入りイライジャから銃を取り上げるが、外に出たイライジャは武装したSWATやマスコミに圧倒され走り出したところを撃たれる。
首を切られ捨てられていた少女は身元が分からず捜査は難航しますが、少女が持っていたメトロりカードから足取りが判明し、少女の里親となっていた司祭が見つかります。司祭のセオはケニアのキャンプで虐待され衰弱しきっていたミリアムを引き取りました。ミリアムは外傷的健忘と思われ、どこからケニアへ来たのかもわかっていません。そんなミリアムが教会で親しくしていたのが、ウガンダから亡命してきたイライジャ。イライジャは7歳のとき抵抗軍に村を焼かれ、自分の目の前で母親を殺されます。拉致されたイライジャは歩兵にさせられ、何人もの人を殺してきました。だが19歳のときイライジャは軍を逃げ出し、アメリカに渡ります。そして大学で勉強していました。
イライジャはステーブラーの取り調べに対し、「ぼくが触れたり愛したりするとみんな壊れる。」と嘆きます。イライジャが中途半端な供述しかしないため、ステーブラーはイライジャとともに祈りながら真実を話すよう求めます。イライジャは「大勢を殺した。刺し殺し、撃ち殺し、焼き殺した。今も血まみれの死体が見える。この痛みは耐えられない。」と嘆き続けるのでした。そしてミリアムが悪魔と顔を合わせ、過去の記憶がよみがえったこと、二人で悪魔を追いかけたことを話し始めます。
ミリアムの悪魔サミュエル・ムバジはウガンダから2004年に亡命し、清掃員の仕事をしながら永住権を取得、今市民権を申請中でした。国際刑事裁判所から写真を送信してもらい、アレックスとステーブラーはムバジが抵抗軍の兵士たちと一緒に写っている姿を確認し、ムバジが抵抗軍の指揮官、ジョセフ・セルマガであることを突き止めます。セルマガは村民全員を教会に閉じ込めて火を放ち、「グルーの悪魔」と呼ばれていました。だが起訴される前に姿を消しています。
イライジャの証言がセルマガ逮捕につながり、セルマガはハーグで裁かれることになります。これでミリアムも安心できるし、イライジャとの再会も果たせました。だがイライジャも18歳になるまで抵抗軍を抜けなかったと戦争犯罪者扱いされ、ウガンダへの教清送還が決まってしまいます。ステーブラーはイライジャは母親を殺されて洗脳され、残虐行為を強いられた。これはSVUの管轄だと訴え、アレックスに助けを求めます。アレックスは国連に口添えしてもらえないか頼みに行きますが、イライジャは戦争の被害者と認められるものの、国連は各国の法律に口出しできないと断られてしまいます。ただ就労ビザのない外国人は教会に駆け込むと、捜査官は手出しできないという暗黙の了解がありました。イライジャが教会にいれば大丈夫なはず。ところが担当者のトラスクは教会に踏み込みイライジャを捕まえようとしたため、イライジャは司祭と聖歌隊を人質に取って立てこもります。
トラスクはICEの管轄を主張しますが、ステーブラーは10分だけ時間をもらってフィンと一緒に教会の中に入り、イライジャの説得を始めます。学校に行ッて勉強し、いい人になったらこの国に住める。そう信じてアメリカで頑張ってきたのに、急に希望が消えてしまった。イライジャは神に見捨てられたと怒ります。セオは神はわかってくれるはずだと諭そうとしますが、今にも倒れそうな様子です。説得されたイライジャはまず子供たちを解放します。そして「銃だけを信じる。」と自分の頭に銃口を突き付けますが、ステーブラーはイライジャに近づき銃を取り上げます。ステーブラーとイライジャはセオを抱えて外に出ますが、外はSWATが大勢銃を向け、その向こうではマスコミがごった返していました。恐怖を感じたイライジャは突如走り出したために、SWATに撃たれてしまいます。
セオはステーブラーにこの先どうするか聞かれ、イライジャについて話し、誰かの心に届くまで祈ると答えます。

#18 Baggage

28歳の陶芸家ケイシー・チャップマンの遺体が自宅で発見される。ケイシーは首を絞められて窒息、背中に熱湯をかけられたと思われる火傷を追い、口と肛門はが接着剤でふさがれていた。レイプの痕跡はなかったが、カーペットに陰毛が残っていた。大学生エイプリル・シルバの殺人事件と手口が類似しており、さらにエスカレートしている。
重大犯罪課のビクター・モランが、ケイシーは5人目の被害者だとSVUに伝えに来る。エイプリルは3人目で、クイーンズの事件の被害者も、ケイシー同様に接着剤で肛門をふさがれていた。首を縛った道具はベルト、スカーフ、ロープと事件のたびに異なっている。モランは自分が捜査に当たるとSVUに要求、刑事部長もクレイゲンに命じてきたためステーブラーは捜査資料をモランに渡す。
ステーブラーはケイシーと同じアパートに住むデブラから目撃情報を得て似顔絵作成をしてもらうが、容疑者の似顔絵が報じられると、絵によく似た男が少年たちにいじめられているという通報が入る。逮捕されたステファンは強盗の前科があり、ケイシーの部屋に入ったことを認めるが殺害は否定し、ステーブラーに脅されて失禁する。マスコミに事件の情報が漏れ、刑事部長はSVUに事件から手を引けと責められる。ステーブラーは捜査を諦めようとするが、クレイゲンは事件解決を優先するよう促す。刑務所収監を恐れたステファンは、こっそり持ち込んだ武器で自殺未遂を起こして病院へ運ばれる。
ステーブラーがモランの事件に対する姿勢に不満を述べ、モランがSVUがステファンを勝手に逮捕したと怒っていると、6人目の犠牲者が発見される。現場には首を絞めたロープが残っていて同一犯だと考えられるが、今回は被害者にアルコールをかけ火をつけていた。ステファンの無実がわかり釈放される。モランはSVUがモランに自白を迫ったことを非難する。
ステーブラーは被害者の写真を調べ直し、髪を赤く染めたり、豊胸手術をしたりした女性には、犯人はレイプをしていないことを確認する。さらに陰毛のDNAから容疑者が絞り込まれていく。
航空会社で紛失荷物の配達を行っているマーク・オクーロが容疑者に挙がり、女性捜査官が囮となって荷物を配達させ、マークが襲おうとしたところで現行犯逮捕される。マークは女性客のリストを持っており、車には接着剤やロープなどの道具が積まれていた。マークは容疑を否定する。
マークの部屋を捜索すると、検視や法医学に関する本、裁判所記録などが見つかり、絵の裏には拷問を挑発する雑誌が隠されていた。
法廷では裁判の回避をめぐって、弁護士はマークのアリバイを主張。陰毛はトイレを借りたとき落ちたもので、犯行時刻にはマークの母と友人たちがマークが家にいたことを認めていた。裁判が回避されたためステーブラーがマークの母エレナに事情を聴くと、確かに犯行時刻にマークは家にいたが、エレナは突然息子が帰ってきたことに身の危険を感じて友人を呼んでおり、息子は逮捕されても当然だと話す。
犯行時刻は遺体の腐敗の具合から判断するが、マークはケイシーの焼き窯を使って犯行時刻をごまかしアリバイを作ったことが確かめられる。マークの容疑が固まったが、マークは姿を消す。SVUは次の被害者は赤毛の女性であろうとリストをチェックし、女性を襲おうとしていたマークは逮捕される。
Mariskaが気胸の治療を行うために不在で、ステーブラーとフィンが連続殺人犯の捜査に当たります、そこに現れたのが殺人課から重大犯罪課に異動し、今回の事件を追っているモランでした。SVUが担当したのはハーレムで起きた2つの殺人事件ですが、モランは他の地区も合わせて計5件発生していることを伝え、自分が事件を担当すると主張してきます。今まで情報を提供しなかったのは自分の捜査の邪魔をされたくなかったからだとモランは説明しますが、刑事部長からの圧力もかかってきてステーブラーは気分を害します。犯人のプロファイリングについても、モランが黒人かラテン系で20代後半から30代前半、ハーレムを拠点としていると説明すると、ステーブラーは犯人は古い型の車を持ち、気性が荒く仕事が続かないと補足しますが、あまりモランに期待をしていません。そしてモランが一年前から単独で捜査をしていることに対して、何か訳があるのだろうと勘ぐります。
SVUが誤認逮捕をしたことをモランも刑事部長も非難し、部長はモランの実力を認めるように迫ってきます。モランは病気の娘を看病しながら、一人で捜査を続けてきました。自殺未遂を起こしたステファンがマーシー病院へ送られた時、ステーブラーは入院している娘ジョイを見舞うモランに会いに行きます。12歳のジョイが入院して5カ月と3週j間と3日。ジョイは自分の犠牲になったとモランは嘆きます。モランが仕事漬けの日々を送っていたため、妻はジョイを車に乗せて家を出て行きました。その時交通事故に遭って妻は即死、ジョイは頭がい内に空気が入って炎症を起こし、眠ったままの状態でした。ステーブラーはモランが頑固なために被害者を増やした、捜査の勘が鈍っていると不満を述べます。
だがステファン拘束中に新たな事件が発生したため、真犯人の逮捕に向けて捜査が再開されます。容疑者としてマークが逮捕されますが、犯行時刻には母親と一緒にいたというアリバイが認められました。しかし法医学等を独自に学んでいるマークは、ケイシーの焼き窯を使って遺体の腐敗速度を操作し、犯行時間をごまかしていたことがわかります。マークが逮捕された時、モランはマークを激しくののしって蹴飛ばし、怒りが収まらない様子です。ステーブラーが再度病院のモランを訪ねるとジョイは手術中。手術が終わると次々に臓器の入ったケースが運び出されてきました。ジョイの臓器提供を決断したモランにステーブラーが悔やみの言葉をかけると、モランは再スタートが大事だと答えます。
モランを演じているDelroy Lindoは、Kidnappedでナップと手を組んでレオポルドの捜索に当たったFBI捜査官ラティマーを演じています。また犯人マーク役のNelson VasquezはOZで看守ユージーン・リベロを演じていました。

#19 Selfish

ルース・ウォーカーが11カ月になる孫娘シエラの姿が4日間見えないと、SVUに捜索を依頼に来る。ルースの娘のアシュリーは週末女友達と旅行に出かけていた。アシュリーは帰ってきたがシエラの姿はなく、車のトランクから死臭がするとルースは心配する。ステーブラーがトランクを掃除しているアシュリーに事情を聞きに行くと、ハンバーガー用の肉がこぼれたから掃除をしている、シエラはマリアというベビーシッターに預けたと話す。アシュリーが持っていたマリアの住所を捜索しに行くと、出てきたのは別の女性でマリアはそこには住んでいなかった。
近くの公園ではマリアを知っているベビーシッターが、マリアは子守をさせてと声をかけて歩いているイカれ女だと説明する。するとマリアがベビーカーを押しながら現れた。SVUはマリアを逮捕し署に連行するが、ベビーカーに載せていたのは人形だった。マリアはその人形をスコッティと呼び、不死身の子だと溺愛する様子だ。マリアのカードでシャベルが買われた記録が残っているが、マリアは財布からカードが盗まれたと話す。店の防犯カメラの映像ではアシュリーと思われる女性が、シャベルと防水シートを購入する様子が映っていた。
アシュリーは何も知らないと言い張り、娘を非難するルースと意見が対立する。さらに買い物についてアシュリーはカードを盗んだことを認め、父への贈り物にシャベルを買ったと説明する。ステーブラーはアシュリーをカードの窃盗罪で逮捕し、アレックスに身柄を拘束しておいてほしいと頼むが、アシュリーには弁護士のソフィーがつき、マスコミを通して無実を訴え始める。
シャベルを分析すると付着していた土にガソリンが混じっていることがわかり、シエラはガソリンスタンドに埋められている可能性が出てくる。ステーブラーはアシュリーの父のラルフに娘が行きそうな場所を聞き出し、マスコミが取り巻く中、地中に埋められたシエラの遺体が見つかる。法廷ではアシュリーの罪状認否が行われていたが、シエラの遺体発見がぎりぎりで間に合い、殺人罪が追加される。
ところが検視の結果、シエラの死因ははしかが原因の脳腫瘍と判明する。シエラは予防接種をしていなかった。ライカーズに収監されたアシュリーは、「先週の木曜日、シエラが熱を出しひどい発疹が出ていた。泣きやまないので叩いたら泣きやんだ。翌朝見たらシエラは冷たくなっていて、パニックになって埋めた。シエラは私が殺した。」と嘆くが直接の死因ははしかだった。
シエラの死の前後に、数件のはしかの発症例が出ておりウィルスが蔓延していた。デニス・フェイバーはアーミッシュで予防接種をしていなかったが、ラムシュプリンガーで知り合った女性と再び会うためにマンハッタンに出てきていた。また公園に子供がはしかになったという母子が来ていたことがわかる。モニカ・スチュアートは予防接種拒否の考えをもち、その結果息子がはしかにかかったがすでに治っていた。しかしウィルスを撒き散らしていることとなる。アシュリーと両親はシエラが公園ではしかに感染したと市を訴えたため、SVUはモニカをシエラ殺害の罪で逮捕する。
法廷では予防接種拒否が罪に問われるかが論じられ、モニカに無罪の評決が出される。ルースは怒りを爆発、アシュリーは自分勝手だったと反省したものの、今度は親子3人でモニカの家に行き、レンガを投げつけ騒動を起こす。SVUが制止させようとしたとき、家の中に入ったラルフが発砲、報復に出たことを抑えられなかった。
孫が行方不明だと捜索依頼に来たルースは、娘のアシュリーを激しく非難、アシュリーは子供のころから嘘ばかりついていた。シエラは自分で育てると言いながら、結局親に押し付けている状態だと不満を述べます。アシュリーが財布から40ドル盗もうとしたので殴って取り返してやったとルースがまくしたてれば、アシュリーは自分はいい母親だと主張、ルースは酔った勢いでシエラをバスタブに置き去りにしたと言い返します。ステーブラーらが目を離したすきに激しくののしり合う親子の気性の荒さに圧倒されますが、ルースの夫ラルフはシエラがかわいくてたまりませんでした。酒に溺れていたラルフは孫ができてから断酒し、生まれ変わった気分でした。だがシエラが行方不明になり、孫がいなければ禁酒の意味がないとまた酒を飲み始めてしまいます。
シャベルに付着していた土の分析ではオハロランとともにスタッキーが関わりますが、相変わらずテンションの高いスタッキーにオハロランもうんざり気味?さらにシエラの遺体掘り起こしでは、警察犬が特定した場所を勢いよく掘り始めたのでステーブラーが制止させると、今度は警察の手柄を立てたいとマスコミを呼び寄せたことを白状したためステーブラーが怒ります。
シエラを殴り、その結果死んでしまったと遺体を埋めたのはアシュリーでしたが、死因ははしかが引き起こした脳腫瘍でした。はしかの発症は減少しており、また予防接種を行うことで未然に防げますが、1歳未満では予防接種ができず、また宗教的理由等で接種を拒否する考えもあり、今回のシエラの発症は、公園で遊んでいたモニカの息子から感染したと思われました。モニカは予防接種を拒否しており、アシュリー側が市を訴えてきたことからSVUはモニカの逮捕に踏み切ります。
法廷でアレックスは誰かが予防接種拒否を選択すれば、みんなの子供に危険が及ぶと主張、一方モニカの弁護士ランガンは選択の自由を守る義務があるとして、予防接種の拒否を守ろうとします。今までの経緯から娘を死なせてしまったアシュリーは悪い母親、息子のはしかが治ったモニカは良い母親のレッテルが貼られ、評決でもモニカは無罪を勝ち取ります。アシュリーは娘を失った悲しみを嘆き反省している様子でしたが、ここから親子の報復が始まります。特にラルフの行動はさらなる悲劇をもたらしてしまいました。
アシュリーを演じているのは、「リジー&Lizzie」でブレイクし、シンガーとしても活躍しているHilary Duff。母親ルース役のGail O'Gradyとの激しいバトルは迫力がありました。

#20 Crush

15歳の高校生キム・ガーネットが階段から足を滑らせて落ち、意識不明のまま病院へ送られる。キムは頭を何度も殴られており、肋骨を骨折、肩の脱臼など虐待された跡が残っていた。両親は娘への虐待を否定し、キムとBFのスティーブとの交際が目に余るとステーブラーに話す。
スティーブは1年前からキムと付き合っていたが、週末会いたかったのに断られたと説明する。またキムは両親や友達に内緒でボクシングを習っていた。キムが通っていたジムで、リックがキムに脚をひっかけて謹慎処分になっていることがわかりリックを追及すると、リックはキムに謝りたかっただけだと話す。
スタッキーがキムの携帯を押収し、キムがセクスティングを行っていたことをつかむ。キムのヌード映像は学校中の全生徒に流出していた。さらにキムは自分宛てに脅迫メールを送っていたことも判明するが、これはスプーフィングされていたためだった。履歴をたどっていくと最初にメールを送ったのは別の高校のイーサンという男子学生だった。演劇部に所属するイーサンは、キムは友達でスティーブに送るつもりの写真を間違えて自分宛てに送ってきたと話す。
キムは金曜日、イーサンに会いにリトルネックに行きそこからスティーブに宛てて写真を送っていた。市の法律顧問のサム・コープランドが捜査に関わり、キムの金曜日の行動をたどると、キムはペンステーションでリトルネック行きのチケットを購入していたが、すぐ近くでスティーブも同じ行動を取っていることを発見する。ステーブラーとフィンはスティーブとイーサンを追及し、スティーブはキムがイーサンと会うのを怖がっていたからキムを守るために行ったと説明、イーサンはキムに「あなたに恋愛感情はない。」と言われたとスティーブに疑われるような特別な関係ではないことを主張する。SVUは二人を解放するが、取調室の外で顔を合わせるとイーサンはスティーブにつかみかかる。
キムの意識が戻りベンソンとサムが事情聴取を行うと、頭の怪我は石に躓いたからで、写真を送ったのは間違いだったとだけ話して口をつぐむ。キムが真相を話そうとせず、また虐待の恐れもあるのでサムはキムをポルノ製作の罪で逮捕するように仕向け、ベンソンも被害者の逮捕には乗り気ではなかったが応じることにする。
サムはキムの弁護に当たるポンドと共に家庭裁判所の担当判事マースデンに相談し、裁判を行うことになる。するとキムはまた病院へ運ばれる。左腕を複雑骨折し顔に痣を作ったキムは、スケボーで転んだと言っただけで詳細を語ることを拒む。法廷でキムは写真をイーサンに送ったのは誤送信だったと話した後、犯人がキムの証言を拒むために殴ったのかという質問に対して答えなかったため、法廷侮辱罪で逮捕されてしまう。ベンソンは口を閉ざすキムを救うために、キャスリーンの力を借りる。
キムがスティーブの虐待について全て話し、スティーブは逮捕される。これで虐待した犯人が捕まったためポンドもサムも訴訟却下を申し出るが、マースデンは認めず、キムを児童ポルノの製造と所持及び分配の罪で有罪とし、1年間オハイオの少年更生施設に送るとの判決を下す。
判決に納得できないポンドはベンソンとともにマースデンの担当した裁判の記録を見に行くが、担当の主任書記官マンジーニに拒否される。だがマースデンのデータを検索すると、マースデンは1年間に19人もの未成年者をオハイオへ送っており、軽犯罪者も性犯罪扱いされていることが判明する。さらにマースデンはマンジーニを通して特定の訴訟を担当できるよう細工され、金を受けとっていたことも明らかになる。SVUはイーサンの協力を得てマースデンの不正を法廷で暴き、キムの判決は無効となる。
キムは生徒たちに口々に中傷された後。階段から足を滑らせて落下します。キムが非難されたのは、自分が恋人スティーブに宛てて送るつもりだったヌード写真を間違えてイーサンに送ったために、そこから全校生徒に広まってしまったためでした。過去にトラブルを起こしたことがあるイーサンの関与が疑われますがイーサンは否定、その後意識が戻ったキムに真相を追及するもののキムは語ろうとしません。検察側はキムを守るために児童ポルノの製作という罪でキムの有罪を求めますが、ベンソンは故意ではないセクスティングで虐待の被害者のキムが追及されることに納得できずにいます。するとまたキムは殴られ病院へ運ばれます。
キムは出廷しますが、写真を間違えて送ったことを話しただけで、誰が自分を殴ったかを決して言わないために法廷侮辱罪で逮捕されます。かたくなに証言を拒否するキムの説得を任されたのがキャスリーン。ベンソンと父によって拘留されたと語り始めるキャスリーンは、救いを求めたことで嫌悪感から解放されたと諭します。キャスリーンもキム同様、恋人に利用され、体を許し、暴力を振るわれた。でも恥ずかしくて口を閉ざしていたため留置所に送られてしまいました。その話にキムは反応し、彼を愛しているから裏切られないと言い始めると、彼は殴ることであなたを裏切っているとキャスリーンが反論、殴った後に必ず謝ってくるけど、それを許すとまた殴る。そうして心を操られていく。これが恋人による虐待の実態だと説得します。
キムはようやくスティーブによる虐待を語り始めます。最初はパーティーのとき飲み物をこぼして彼のシャツを汚した、次は学校で男子と話しているのを見つかった。そのうち理由もなくスティーブはキムを殴るようになります。そんなとき出会ったイーサンは親切でしたが、間違って写真を送ってしまったことで事態は悪化します。スティーブはキムがイーサンに写真を送ったことで浮気と決めつけ、キムになり済ますと写真をばら撒き、またイーサンに会いに行ったら殺すとキムを殴り続けました。裁判の前にキムが証言できないように殴ったのもスティーブでした。キムの証言の結果スティーブは逮捕されます。
これでキムの身は安全となり、ポンドもサムもキムの訴訟の却下を申し出ますが、弁護士マースデンは拒否し、キムのセクスティングを有罪としてオハイオの更生施設に送ることを決定してしまいます。何故決定を急ぎ、遠いオハイオまでキムを送らねばならないのか。納得できないベンソンとポンドはマースデンを調査し、軽犯罪の少年が性犯罪者として大量にオハイオへ送られている実態をつかみます。その施設とマースデンは個人的に癒着しており、犯罪者を送るたびに金が動いていました。実態を暴くためにステーブラーは演劇部のイーサンに容疑者を演じてもらい、彼を有罪にするようあらかじめマースデンに金を渡しておいたら、マースデンは法廷で予定通りイーサンを有罪にします。そこでステーブラーはバッジを出してマースデンを逮捕、こうしてキムはようやく自由の身となります。
Alex Kingstonが弁護士ポンド役で再登場。ベンソンとともに判事の不正を暴きました。

#21 Liberties

911にレイプの通報があり、通報したパムは護身術を習っていて男を怪我させていた。パムは男が屋根から入ってきたため悲鳴をあげたら脅されたので、ランプで頭を殴り急所を攻撃したと説明するが、殴られたオーウェンはパムとはレイプ願望のサイトで知り合い、彼女がレイプを望んだから指示通りにしたと主張する。パムのPCには彼女のヌード映像がダウンロードされていた。オーウェンはレイプサイトの会員だったが、パムのPCにはトロイの木馬が入り込み、何者かがヌード映像を送りつけたらしい。パムはPC講師のタイラーの仕業だと言い始める。
パムは2年前にタイラーと別れていたが、その後1年半近くタイラーに追われていた。そこで全てを捨ててロードアイランドからNYに逃げてきたが、まだタイラーは追いかけてきてパムの家の前のアパートに住み始めた。パムはロードアイランドでタイラーの接近禁止命令を取っていたので、アレックスは命令がNYでも有効かコーラー判事に確認する。命令は有効なことがわかったが、タイラーはパムが嘘をついているとストーカー行為について否定する。
パムが犬を散歩していたらタイラーに会って襲われたとSVUに助けを求めてくる。タイラーがパムの首を絞めようとしたため、犬が吠えてタイラーに噛みつきタイラーは犬を蹴飛ばしたのだった。タイラーは自分の身を守るためにやったことだと反論する。タイラーの弁護士はステーブラーの尋問が不適切だったと訴えてくるが、タイラーは法廷で落ち着かず、判事を罵ると法廷を飛び出してしまう。タイラーは再拘留されるが、ステーブラーはコーラー判事に直接呼び出される。
判事はステーブラーの尋問方法は正しかったとして、ステーブラーに別件の捜査を依頼する。、それは30年前に行方不明になった判事の息子マーシャルの遺体を探すことだった。マーシャルは失踪から7年後に逮捕されたシリアルキラーのロイの4人目の被害者だったが、ロイはまだ遺体の置き場を明かしていなかった。ステーブラーは服役中のロイと面会し、強引に遺体のありかを吐かせる。一方判事はハンストを始めたタイラーを説得しようとする。
審問中ステーブラーが判事にロイが証言したことを伝えてくる。判事は閉廷し現場に向かうが、ロイが伝えた場所には遺体はなく、長時間遺体が放置されていたことが確認できる死蝋が残っていただけだった。判事はその形が天使のようだとつぶやく。
翌日はパムが証言する予定となっていたが、判事が法廷に出てこなかった。その前に判事はライカーズに拘留中のタイラーに会いに行っていたが、そこでタイラーの生い立ちを聞いていた。マンチとフィンが判事の自宅へ行くと、男が殴られ、血しぶきを浴びた判事が「天罰だ。」と言って茫然と立っていた。判事が殴ったのはタイラーの父のグレゴリーで、グレゴリーは子供のころのタイラーを虐待し続けていた。
検査の結果死蝋はマーシャルのものではないと判明する。その結果をSVUより先に判事は聞いていた。判事はタイラーの髪を持っていたが、それはマーシャルの髪だった。ロイは判事を苦しめるために嘘の証言をしたのだった。行方不明になっていたマーシャルはグレゴリーに育てられるが、虐待され続けた。判事は本件から降り、罪を認める。そしてタイラーに謝り真実を告げるのだった。
パムへの接近禁止命令に違反しストーカー行為を行ったことで逮捕されたタイラーをステーブラーは尋問しますが、タイラーが犬に噛まれたことを大した傷ではないとみなし尋問を続けたことについて、弁護士は被告の人権が守られていないと訴えてきます。しかしそれ以上に蹴飛ばされた犬はひどい怪我をしており、またタイラーは保釈後も病院で治療を受けていないとステーブラーは反論、タイラーへの「これ以上時間を無駄にするな。」という脅しは、罪を償って前に進めという意味だと説明します。担当判事のコーラーはステーブラーの尋問に問題はなかったと認めながら、ステーブラーの過去の問題を指摘、そして30年前に家族でピクニックをしている最中に失踪した当時3歳の息子のマーシャルの遺体を探してほしいと頼みこみます。失踪の7年後に逮捕されたロイは12人の子供たちを殺害し、その全容について供述を終えていましたが、マーシャルの遺体をどうしたかについては明かしていませんでした。肺気腫で死にかけているロイを尋問するには今しかないと、ステーブラーはロイの面会に行きます。ロイは23年間贖罪を続けてきたとそれ以上を語ろうとしません。判事に法の範囲で聞き出してくるよう命ぜられたステーブラーでしたが、ロイが抱えている酸素タンクのチューブをはずして脅しを始めると、息ができないロイは仕方なく遺体を放置した場所を話します。ステーブラーは尋問の成果を判事に伝え、判事は現場に向かいますが死蝋が残っていただけでした。
自分はストーカーではないと主張、「パムに騙され愛されてると信じさせられた。」と怒りを顕わにするタイラーは法廷で証言を聞いているうちに「もうこれ以上侮辱を受けるつもりはない。」と言い出すと判事を罵り法廷を飛び出してしまいます。そして再拘留されるとハンガーストライキを開始、判事が説得すると言い出し、タイラーに面会すると彼の生い立ちを聞き始めました。次の審問に判事が来ないためにフィンらが判事の自宅を捜索に行くと、判事はタイラーの父親を殴った後でした。判事はタイラーの父グレゴリーがタイラーを虐待し続けていたこと、そしてタイラーは失踪した自分の息子マーシャルであることを知ったのでした。タイラーがマーシャルだとわかったのは、法廷でタイラーが判事を罵った時「房君はいつも都合のいい理由を見つける。」とイソップ童話の一部を引用したからでした。これは判事がマーシャルに何度も読み聞かせていた言葉でした。判事は運命が我々を再び引き合わせたと感謝します。そして拘留中のタイラーに会いに行くと、タイラーは判事が父を襲ったことを不審がりますが、判事はタイラーに謝り自分が本当の父親であることを告げるのでした。
コーラー判事を演じているのは「The O.C.」のケイレブを演じていたAlan Dale。前回に引き続き判事がクローズアップされていました。

#22 Zebras

セントラルパークでインラインスケートをしていた親子が、植え込みの中の女性の死体を発見する。被害者は32歳の既婚者レイチェル・ナウスで、カンサスの免許証を携帯していた。体に深い刺し傷があり額に血液でGuiltyと書かれており、手にはおしゃぶりを握っていた。近くに子供がいるはずだと探すと、ベビーカーの中にいるのを発見される。子供は無事だったが、額にInnocentと書かれていた。
夫の話では家族で金曜日にNYに着いて、レイチェルはベビーカーを押しながらセントラルパークに写真を撮りに来ていた。ほどなくしてカメラが見つかり、レイチェルの死の直前の映像を調べると目撃者と思われる男たちが映っていた。彼らは社会奉仕活動で公園の掃除を命ぜられた犯罪者で、そのうち指を切って自宅へ帰ったピーター・ハリソンに疑いがかかる。ピーターはホームから女性を落とそうとして有罪になっていた。
ステーブラーがピーターを取り調べると、子供連れの女性が公園で写真を撮って位置情報を送信していたので、写真を撮るのを止めるよう命令したと自供する。一方マンチとフィンはピーターの家を捜索し、ピーターが妄想サイトに興味を持っていることを突き止め、血だらけのナイフを発見する。ところが弁護士のジマーが精神に障害のある者を強引に尋問したと非難、スタッキーがナイフの血液と現場の血液のサンプルを同じ番号で処理するというミスを犯したため、証拠として使えなくなってしまう。ステーブラーはドネリー判事に直談判するが、このミスが公になると警察の信用がなくなり、他の犯罪者が無罪になりかねないと指摘される。罪状認否では検察側は第二級謀殺を求刑したものの、DNAの信ぴょう性が問われ本件は棄却される。
釈放されたピーターをフィンとマンチが尾行すると、ピーターはコニーアイランドへ行き遊園地で姿を消す。その直後29歳のアニー・メイ・ローソンの遺体が海岸で発見される。殺害の手口がピーターの犯行と類似しており、スタッキーが現場からピーターの指紋を採取する。ピーターは姿を消したままだが、報復.comに警察の虐待に打ち勝ったという書き込みがあり、彼を称賛する声も上がっていた。
マンチはピーターを支援する人物に会うと言って出ていくが、会ったのは元妻のグエンだった。マンチはピーターを守りたいとグエンに話しかけ、グエンからピーターの隠れ家を聞き出す。グエンもまた妄想に取りつかれ、精神を病んでいる様子だった。
ピーターはブロードウェイにある地下倉庫に隠れていた。ステーブラーとフィンが踏み込むと、ピーターは硫化水素を撒いて逃げ出す。ピーターは爆弾製造法を研究していた。またピーターが逃げたためにジマーに居場所を聞きに行くと、ジマーは守秘義務を主張するが、彼が通っていた美術学校の教師ラジンスキーを紹介する。ラジンスキーは彼の絵を見ながら9・11以降妄想を抱き始め反政府主義になったことや、最近症状が悪化していることを告げる。
ピーターがジマーのオフィスに現れ暴れはじめる。駆け付けたステーブラーとベンソンがピーターを逮捕、車で署へ送るが、ジマーが自分の車で追おうとして乗り込みキーを回したところ、車内に毒ガスが充満し、ジマーは即死する。ピーターは「裏切り者は皆死んでいく。」と警告する。ルームミラーには「Guilty」と書かれていた。
SVUはグエンとラジンスキーの安全を確保するため二人を署に呼ぶ。オハロランは車内に血を吸ったアカイエカの死体を見つけ、血液の分析を始める。ピーターは残るのは3人だと警告しており、ステーブラーはドネリー判事を心配するが、判事は警察に保護されることを拒否し、自宅の椅子に座ろうとすると注射針が刺さり倒れる。注射器の中には塩化カリウムが入っていたが、判事の命に別条はなかった。
オハロランは蚊の血液がスタッキーのものだと知る。そのときスタッキーが現れオハロランの胸をナイフで刺す。オハロランに呼ばれていたステーブラーはラボに行くが、スタッキーに殴られて拘束され、ナイフで傷つけられる。アニーとジマー、ドネリー、オハロランを襲ったのは全てスタッキーだった。ステーブラーが戻ってこないことを怪しんだベンソンがラボに来てスタッキーを説得、ステーブラーを救い出す。
公園でレイチェルの遺体を発見したとき、スタッキーは自分なりの分析を試みますが、ステーブラーにシンプルに考えろと言われます。白か黒かを表すシマウマ、それは犯人が残した「有罪」か「無罪」かのメッセージにも表れていました。
レイチェルのカメラの映像から容疑者のピーターが浮かび、自宅に残されていたナイフに付着していた血痕が現場のものと一致し、ピーターが犯人だと断定されます。ところがスタッキーが両方のサンプルに同じ番号を振ったため、血液の比較ができなくなってしまいました。SVUではDNAの信ぴょう性が重要なのに、鑑識が致命的なミスを犯したことを誰もが非難します。ピーターの釈放が決まるとスタッキーはドネリー判事に反論しますが、判事はスタッキーを叱りつけます。またステーブラーも「お前のせいでピーターが自由になった。」と批判し、「交通課へ追い出してやる!」と怒ります。
続いてコニーアイランドでの二度目の事件では、スタッキーはピーターの指紋を見つけてきますが、ラジンスキーの話を聞きに行ったときは、ピーターの絵を適当に分析したため、余計なことを言うなとステーブラーに首を絞められかけ、クレイゲンにも注意されます。
証拠分析でミスを犯したことから非難され続けたスタッキーは、自分を非難したジマーやドネリー判事の報復を狙い、それをピーターの協力者のせいにしようとしていました。そしてジマーの車内から発見された蚊の血液がスタッキーのものだと明らかにされたところでオハロランを殺害、そのときラボに現れたステーブラーと向き合います。
スタッキーはステーブラーを殴って椅子に縛りつけると、ステーブラーの携帯にベンソンから掛かってきた電話に出て、オハロランと食事に行ったと嘘をつきます。スタッキーの意図を知ったステーブラーは、犯人はヘマをすると脅しをかけようとしますが、オハロランもジマーも僕をバカにした、僕はシマウマの演技に忙しかったとスタッキーは反論し、ナイフでステーブラーの胸を切りつけます。
そこへベンソンが入ってきて、銃を持つスタッキーと縛られたステーブラーを見て状況を把握します。スタッキーに銃を下ろすように命ぜられたベンソンは銃を置くと、クレイゲンに嘘の報告をするとスタッキーへの説得を始めます。スタッキーが動じないと、今度はSVUのヒーローに殉職してもらおうと、自らステーブラーに近づきほおを殴ります。そして散々悪態をつきますが、どうせ演技だろうとスタッキーは信じようとしません。ベンソンは「このクズが何をしたか知らないの?」とさらにステーブラーを罵り、ステーブラーを始末してスタッキーと相棒になることを約束します。そしてステーブラーを始末する前に見せつけてやろうと、ステーブラーの前でスタッキーとキスします。そのときスタッキーがステーブラーに背を向けて近づくようにしておいてベンソンはステーブラーに合図を送り、ステーブラーはスタッキーの股間を蹴り、ベンソンはスタッキーの銃を取り上げます。
ベンソンが異常に気付いたのは、スタッキーが「ステーブラーがスシを食べに行った。」と言ったから。ステーブラーは生魚を食べないので嘘だとわかりました。
マンチの妻グエンはHomicideの第6シーズンにも登場しています。今は友達だとマンチは言っていますが、署に連れて来られた時グエンは監禁されたと思い込んで「あなたと縁を切る。」と怒りを爆発させていました。