S2 Episode

 

タイトル エピソード 見どころ

#1 Wrong is Right

「抹殺された過去」

ステーブラーがビーチにモーリーンを迎えに行った帰り、道路脇で燃えている男性死体を発見。男の名はアンドリュー・クラフト、軍需企業のRV社で誘導装置の分析を担当していた。アンドリューは自宅で撃たれてから運ばれ燃やされ ていた。
アンドリューは高校生のマイケル・ゴランの後見人をしており、死体が発見されたときマイケルは行方不明だった。マンチがRV社に事情聴取に行くと、上司のクレイグ・プライスが資料を渡してくれるが、国家機密だらけで役に立たない。 だがマンチは、クレイグが不正リベートを受け取っていたという情報を得る。
行方不明だったマイケルが登校していたので、ベンソンとステーブラーがマイケルに尋問すると、マイケルはあっさりと自分が殺したと自白する。だがどうも不審な点が感じられたので、さらにアンドリューを調べていくと、1991年以前の彼の記録が抹殺されていることが明らかになる。それ以前はアンドリューはジョージ・カジンスキーと名乗り、性犯罪の前科があった。性犯罪者でも誘導装置の権威であるジョージは、RV社にとっては必要な人材であり、アンドリューと名を変えて雇われていたのだった。ベルギー人のマイケルは8歳のとき両親が事故死したが、父が働いていたRV社のアンドリューに気に入られ、そのままアンドリューが後見人になった。ステーブラーはアンドリューがマイケルに性的虐待を受けていたのではと問いただすと、マイケルは激しく否定する。
モーリーンの呟きから、マイケルのGFが事情を知ってると考えたステーブラーは、GFからマイケルが親友のダニーと急に仲たがいしたことを聞き出す。ステーブラーがダニーに問いただすと、ダニーはマイケルの自宅でアンドリューの怪しい行為を目撃してしまった。そのことが原因でマイケルはアンドリューに殺意を抱いたのだが、マイケルは8歳のときからアンドリューともう一人の男に虐待されていた。マイケルはその男の名前を喋ると殺されると怯えるが、男とはクレイグ・プライスだった。
モーリーンを車に乗せたまま事件現場に駆けつけたステーブラーは、モーリーンに気を配ったものの彼女は遺体を見てしまいます。その後寝付けなかったり、悪夢を見たりするモーリーンのことをステーブラーは心配しますが、モーリーンが「心配事は両親ではなく友達に話す。」と言ったことが事件の解決に繋がります。
S1ファイナルでモリス委員会から厳しい評価を受けたステーブラーとジェフリーズは解雇される恐れが出てきます。ステーブラーは容疑者に殺意を抱きたくなるとスコーダに話したことが、委員会に暴力行為の危険性があると報告されてしまいました。ステーブラーはスコーダに自分の思いをぶつけてから事件の捜査を再開。クレイゲンは委員会にステーブラーの有能性を説明しステーブラーは解雇を逃れましたが、ジェフリーズの後任としてフィンが最後の場面でSVUを訪れます。またSVUのお目付け役として地方検事補のアレックスが登場。担当の検事補が決まったので、本家の検事補に裁判で世話になることもなくなり、SVUらしさが出てきます。
ステーブラーは警察勤務の前は18年間軍隊に所属していました。彼のタトゥーは軍隊で入れたことになっています。
後見人のアンドリューに辱められた過去をようやく語りだすマイケル。ここまでじっと耐え続けてきたのは辛かったことでしょう。マイケルを演じているAdam Kaufmanは「Buffy the Vampire Slayer」や「Dawson's Creek」などにゲスト出演するほか、「Without a Trace」のS5、S6にブライアン・ドノヴァン役で出演。サマンサ役のPoppy Montgomeryと実生活でも男児を儲けています。またダニー役のPaul Wesleyは「Fallen」の主人公アーロンを演じたり、「Everwood」のS2に出演しています。

 

#2 Honor

「ねじれた名誉」

公園でレイプされて胸を刺され、透析を受けて倒れていた女性が発見される。女性はアラビア語で何か喋っていたが、アフガニスタン出身の大学生、ナフィーサ・アミルであることがわかる。ナフィーサの父サレは外交官で、ナフィーサを厳しく育てていた。
ナフィーサの大学のロッカーにBFの写真が残っていたので、ベンソンとステーブラーはサレに事情を聞きに行くと、サレは娘は夫ではない男と寝たから自業自得だと、瀕死状態の娘を心配する様子を見せない。続いてBFのタルジに話を聞くと、タルジはナフィーサを愛していて関係を持ったことを認めたが、ナフィーサにプロポーズし彼女jから承諾を得たものの、サレに許してもらえずサレの差し金で送られた警官に殴られたと話す。
その後ナフィーサは亡くなるが、現場の血痕から2種類のDNAが見つかり、ナフィーサと家族のものだと判明する。アミル家には弟のジャリームがいるが、ステーブラーらが事情聴取しようとすると、ジャリールはアフガニスタン行きの飛行機に乗ったところだった。ジャリールを確保すると、ジャリールは自分がナフィーサを殺害した事を認め「名誉の殺人だ。」と自慢げに話す。
外交官の息子を裁くのは難しく、委員会も国連法違反だと追及してくる。ジャリールの自白の信憑性も疑われる。スコーダはジャリールから、子供の頃おばが浮気したとき、父がおばの喉を切り裂き、その様子を見せたことを聞き出す。そしてついに母アジーザが真実を告白。サレが家族の名誉のためにジャリールにナフィーサを殺すように命じ、ナフィーサを刺したジャリールは公園にナフィーサを放置してきたのだった。ジャリールは第二級殺人罪の判決を受けるが、その後サレが逃亡、自宅ではアジーサが刺されて倒れていた。
中東では男性優位の世界で、女性は家に縛り付けられているのも同然です。NYで大学生活を送るナフィーサも、登校時にはマントをつけるよう父に命ぜられ、学校で着替えていました。ナフィーサには繊維会社を経営するタルジというBFができ、お互い愛し合っていたものの、結婚は許されませんでした。サレはナフィーサを大臣に嫁がせる予定で、ナフィーサが他の男と関係を持ったとは言語道断、家族の名誉を傷つけたと、ついに娘を殺す計画を立てます。手を貸すのは弟のジャリール、サレは外交官特権を利用してジャリールを国に戻そうとしますが、ジャリールが成人しているのでアメリカの法で裁くことが出来ました。
アフガニスタンでは名誉の殺人が正当化されている中で、ついに母のアジーサが意を決して自白、見ていた全てを話します。目の前で娘が殺されかけるのを黙って見ていなければならなかったのは、さぞかし辛いことだったでしょう。だが真実を述べた事で、彼女もおばや娘同様にサレの名誉を傷つけたとして葬り去られます。
9.11以前のエピソードで、タリバン政権の特異性が描かれています。ここではまだ女性への冒涜がアフガニスタンの特殊事情くらいにしか示されていませんが、9.11以降はドラマの中で中東系=テロリストと判で押したように描かれるようになってしまいました。
本エピからフィンがアレックスとフィンが正式レギュラーに加わります。アレックスは前エピで簡単な紹介がありましたが、フィンはいつの間にかメンバーの一員として溶け込んでいました。

#3  Closure:Part 2

「悪夢に終止符を2」

911にレイプ事件発生の通報が入る。ステーブラーらが現場に急行するとローリーという若い女性が浴室でシャワーに打たれたまま泣いていた。ローリーの事情聴取を行うと、容疑者は彼女に目隠しをして犯行に及び、ネックレスを引きちぎるという手口や、レイプ中に「快感だろ。」と言い続けたことから、以前ハーパーを襲ったクリアリーの犯行だと考えられた。だが目撃者が見つからず、クリアリーがレイプしたという決め手がない。
911通報を調べていくうちに、クリアリー家から911通報があったことがわかる。通報したのはクリアリー夫人で、彼女は「お宅のダンナはレイプ犯だ。」という脅迫電話に腹を立てていた。脅迫電話をしていたのハーパーだった。
ハーパーはクリアリーをストーカーし、彼がレイプ犯だとする証拠を集めようとしていた。そして街頭にレイプ犯と書いたクリアリーの顔写真を貼り出していた。その現場に出くわしたクリアリー夫人は激怒する。
アレックスはクリアリーの検挙について対策を練り、前回盗品所持の容疑で逮捕した事から、今回も彼がレイプした女性から奪った貴金属類について追求する事にする。クリアリーはフィラデルフィアにしばしば出張しているが、フィラデルフィアで起きた3件の同じ手口のレイプ事件は、すべてクリアリーの出張と重なっていた。マンチとフィンは再びクリアリーが出張するので同行し、向こうのSVUで被害者から話を聞く。一方ステーブラーは被害者から奪われた宝石のリストを用意してクリアリー夫人に渡す。ベンソンはハーパーと射撃場で会い、ハーパーは恐怖を克服し、人生を取り戻すために射撃を練習していると話す。その後ハーパーとクリアリー夫人が顔を合わせたとき、夫人は盗品をもらっていたことを認めハーパーに誤ろうとする。
クリアリーは逮捕され、ローリーが声でクリアリーにレイプされたと確認し、罪状認否でクリアリーに第一級強姦罪と性的虐待罪が言い渡され100万ドルで保釈される。その後最高裁に持ち込まれるが、クリアリー夫人が証言中興奮し、アレックスは判事から注意を受ける。もうクリアリーを裁けないと思っていたアレックスだが、クリアリーは夫人とハーパーの手で葬られてしまった。
S1#10「悪夢に終止符を」(Closure)の続編。前回クリアリーにレイプされたハーパーは強いショックを受け、憔悴してしまいます。だが人生をやり直そうと決意した彼女が、半年たって新しい生活が軌道に乗り始めたころ、同じ手口のレイプ事件が発生。ハーパーはクリアリーの確認に呼ばれますがクリアリーを特定できませんでした。しかもその後失くしたはずの指輪が戻り、クリアリーが犯人だった事が明らかになります。
ハーパーが容疑者を特定できなかったため、クリアリーは盗品所持で挙げられただけで終わってしまいました。しかし彼が犯人だと確信したハーパーは、法廷でウィンクしたクリアリーに対抗し、レイプされたときの恐怖に打ち勝つために彼を尾行したり、妻にレイプ犯だと告げたりして彼女なりに戦っていきます。その姿にベンソンは共感したようですが、クレイゲンから同情しすぎだと指摘されていました。
夫から突然贈られる宝石のプレゼントを何も疑わずに受け取っていた夫人は、それがレイプの被害者から奪った戦利品だと知ってそれまでの態度を一変し、夫に離婚を申し立てると興奮し始めます。
クリアリーがレイプする際に声にする「快感だろ。」"Is this how you like it?”は、顔を見ることができなかった被害者がクリアリーを犯人だと特定する重要な手がかりでした。被害者はクリアリーの声を選び分けることが出来ますが、弁護士はこれを逆手にとって被害者に別人の声を聞かせ混乱させます。
法で裁くことができなかったクリアリーですが、夫人とハーパーは許せませんでした。クリアリーは自宅で銃弾に倒れます。夫人は自分が撃ったと証言しますが、ハーパーは銃の腕を磨いており、二人で結託してクリアリーを襲ったのでしょう。こうしてようやく悪夢に終止符が打たれました。
ハーパー役のTracy PollanはMichael J.Fox夫人として知られています。Family Tiesへのゲスト出演他TV映画等に出演していますが、最近は主だった活動は見られないようです。

#4 Legacy

「渇望の連鎖」

ジェイミー・マケンナは7歳の娘のエミリーが朝起きてこないので様子を見に行くと、エミリーは頭部を殴られてぐったりしていた。病院で検査すると硬膜下血腫を起こしており、性的虐待を受けた痕跡が見られた。エミリーは今までも何度も骨折した跡が残っていて、虐待が続いていたと思われた。
ジェイミーの母親は元大使の未亡人のロイス、ジェイミーは銀行家のランドルと結婚しているが、エミリーの父親はデニー・コレアという亡命キューバ人だった。ジェイミーが薬物依存症だったときデニーと知り合いエミリーを儲けたが二人は別れ、デニーはエミリーの養育権を巡ってジェイミーと争っていた。
エミリーの小学校でコックとして働いていたデニーは逮捕歴もあり、容疑者として有力視される。だがデニーは娘を大切にしており、エミリーの身体に残っていた毛髪からのDNA鑑定でもデニーは潔白が証明される。またロイスとのつながりでエミリーを可愛がっていたブルネイ大使の広報官ヘンリーも疑われるが、彼もシロだった。
小児性愛者について分析するDrスコダは、彼らの二面性を指摘。優秀な人間の場合もあるとランドルが疑われる。だがランドルはエミリーの養育権の件で追ってきたデニーに殴られ病院に運ばれていた。デニーは昏睡状態のエミリーを見舞った後、出頭するつもりだったと自白する。デニーは事件が起きる前、エミリーを連れてキューバに飛ぶつもりでチケットを用意していた。
SVUはランドル家を家宅捜索し、エミリーの患者用リストバンドや高校生の兄のジャスティンのヘアブラシを押収する。エイミーは虐待を受けた後偽名を使って病院で診察を受けていた。、そしてジャスティンの毛髪がエミリーに残されていたものと一致。ジャスティンは警察に連行される。だが彼の証言とジェイミーの証言、ドアマンの証言を調べていくうちに、エミリーを虐待したのはジェイミーだったことが明らかになる。
マンチが事件に深く関わっていくエピソード。マンチの尋問のテクニックの見事さに驚かされ、ラストではマンチが過去に経験した痛ましい出来事について知らされます。
学校でのエミリーの様子について、子供から聞いた方が詳しくわかるだろうと、マンチはエミリーの親友のジェニファーから話を聞きだします。「マンチって変な名前。」と喜ぶジェニファーに、「子供の頃はマンチキンだった。」と返すマンチのユーモアは、フィンと一緒にヘンリーの事情聴取に行ったときも、チェツォーラがヨルバ語で優しい人の意味だとヘンリーが説明すると、すかざす「マンチはルーマニア語でイケメンの意味」と自己紹介してウケを狙い発揮されていました。ともあれジェニファーに優しく語りかけ、エミリーの秘密を聞き出したマンチは、デニーが航空券を用意していたことを探り出します。
続いてデニーの家を捜査。血まみれになったデニーのシャツを発見しますが、そのときマンチはエミリーの絵本を持ち出します。
ジェイミーに容疑が掛かり始めたときに尋問を担当するマンチ。あくまでもジェイミーを励まそうとしながら、だが昏睡状態のエミリーが目を覚まし、ヘアブラシのことを喋ったと嘘をついて、ジェイミーの自白のきっかけを作ります。ジェイミーはエミリーはデニーとキューバへ行くことを知って腹を立て暴力を振るい、怪我をさせていたのでした。そして自分がかつてされていた方法でエミリーを摂関。性的虐待を行うのは自分が幼い頃受けていたからというスコダの分析どおりでした。
何故ジェイミーに嘘をついたかとベンソンが質問すると、マンチはエミリーの弟のマイケルの寂しい目から、ジェイミーが虐待していたことに気づいたと話し始めます。マンチが少年の頃近所にいた少女の寂しい目、彼女が母親に虐待され殺されたとを知っても、マンチはどうすることもできませんでした。
マンチはデニーの家から持ち出した絵本を手にエミリーの病室に向かいます。そしてまだ昏睡狂態の続くエミリーに、絵本を読んで聞かせるのでした。

#5 Baby Killer

「小さな殺人鬼」

イーストハーレムの小学校で休み時間、子供たちが外で遊んでいるときに6歳の少女が銃で撃たれる。傍らにいた7歳の少年エライアスが容疑者として連行された。
エライアスに前科はなく、家庭に問題もなかった。エライアスはカーリーを追い回していたことは認めるものの、何故撃ったのかや銃の出所については口をつぐんでいた。エライアスの担任が、エライアスが事件を起こす前に描いた絵を持ってくるが、そこには銃殺のシーンが描かれていた。エライアスは妹が入院しているため、近所の老女ストラーダ夫人が両親の留守中子守りをしていた。だが彼女は大勢の子供たちをただ見張っている状態だった。
エライアスが撃った銃の弾道検査をすると、同じ銃で前日ショーティーが撃たれ殺されていたことが明らかになる。エライアスが描いた絵は、ショーティーが撃たれた現場だった。ベンソンとステーブラーはショーティーが出入りしていた宗教用品を売る店で働いているクロウや、ギャングの取り巻きの子供から目撃証言を得るうちに、ショーティーはストラーダ夫人のひ孫のアントニオと一緒に動いていたことがわかる。アントニオの家を捜索に行くと、彼は裏庭で刺されて倒れ「マチェラ」と言って息を引き取った。
ステーブラーはエライアスに絵の説明を促す。エライアスは事件があったのはストラーダ夫人の家。ショーティーを撃ったのはマチェラで、アントニオが銃を隠した事、エライアスは殺されたくないから銃を持ち出した事などを話し始めた。ストラーダ夫人の家には、ショーティーをスーツケースに入れて運んだ跡が残っていた。エライアスはマチェラが誰だかわからなかったが、ステーブラーらがエライアスを店に連れて行き、クロウがマチェラであることの確認を取る。
Drオリベットがエライアスの話を聞き、校庭で起こったことの絵を描かせる。エライアスは校庭の向こうに見えたマチェラを狙ったが、弾はカーリーに当たってしまったと言って、自分の描いた絵を地獄だと説明する。
アレックスが裁判の途中で起訴を取り下げたために、エライアスは正当防衛が認められ無罪となるが、黒人の少女を殺された事で住民たちは怒りをあらわにし、エライアスもまた殺される。
 

殺人事件を起こしたのが7歳の少年だったので、検事局では彼を起訴できるかが検討されます。コロンバイン事件以降、7歳なら善悪の判断ができると起訴が可能の年齢になり、前例はないもののエライアスは収監されることになります。やがて事件の真相が明らかになり、アレックスはエライアスの証言がマチェラの逮捕に結びついたし、エライアスの取った行動は正当防衛だったと考え起訴を取り下げようとします。しかし上司のフィリップスは記者会見で判断をアレックスに任せると延べ、マスコミは黒人の少女が学校で銃弾に倒れたことを大々的に報じ、エライアスが無罪となれば反発が強まる事は明らかでした。
法廷でDrオリベットはエライアスの絵をもとに彼の心境を説明し、彼は大人の真似をしただけで、危険性を正しく理解していなかったと証言します。アレックスはそのままオリベットに従い起訴を取り下げますが、法廷の外で待ち構えていた報道陣や黒人の集団に非難を浴びます。その中でカーリーの母は「お子さんのところへ帰ってください。」と語ります。
正当防衛が認められ殺人罪を逃れたエリオットですが、すぐに報復が待っていました。エライアスを殺した少年は「黒人を殺した罪だ。」と言い残します。ステーブラーは「まるでガザ地区だ。」とつぶやきました。
別名マチェラでショーティーらを殺したクロウを演じていたCarlos LeonはOZでは囚人マルチネス役で登場。「CSI:Miami」や「CSI:NY」にもゲスト出演しています。エライアスの母親を演じたSara Ramirezは「Grey's Anatomy」でDrトーレス役で活躍中。またL&Oのオリジナルで精神分析医オリベットとして長期にわたり出演中のCarolyn McCormickは、SVUのほかにCI,TBJにも出演し、Dick Wolf製作の「New York Undercover」でもオリベット役で顔を出しています。

 

 

#6  Noncompliance

「幻想との狭間」

 

グローサリーストアでバイトをしていた大学生のマギーがレイプされて銃殺、脇に胸と性器を刺されて倒れていた身元不明の男性がいた。マギーは心療内科研修のためにホームレス・メンタル・ヘルスで患者のカウンセリングに当たっており、患者のベンが1ヶ月もマギーをストーキングしていることがわかった。また統合失調症の患者マークはマギーを慕っていたが、薬を飲もうとせず不安定な状態が続いていた。やがて男性が意識を取り戻しアール・ミラーだと名乗る。
ステーブラーとベンソンがマークの家を訪ねると、家の前の階段でマークがナイフを持ち血だらけのままうずくまっていた。マークの事情聴取を始めるが、錯乱状態で何も聞き出すことが出来ない。マークの母親は、息子は暴力とは無縁だと主張する。マークの弁護士は妄想型統合失調症だとして心身喪失を訴え、実刑を要求する検事側と対立する。
犯罪現場からベンの指紋が検出されたため、再度ベンの尋問を行う。ベンはマギーを殺したと言い始めるが、アパートから追い出されたベンは行くあてがなく、刑務所に収監されるのを望んでウソをついたことがわかる。一方アール・ミラーの供述が不自然でIDもないために調べていくと、彼の本名はアール・ギルモアで、強盗罪で7年間服役後仮釈放されていた。刑務所の看守は、かつて囚人たちの餌食にされたアールは、やがて囚人たちを襲うようになっていたと話す。
マギーを襲い撃ったのはアールで、アールを刺したのはマークだと推定できた。アールを裁くにはマークの目撃証言が必要だ。アレックスはマークと取り引きし、薬を飲んで証言台に立ってくれたら正当防衛を主張すると約束する。母は反対したもののマークは薬を飲むことに合意し、薬が聞き出すと落ち着いて事件当時の様子を証言し始めた。だがその直後、マークは首を吊って自殺する。
統合失調症など精神に障害を抱える患者は、薬を飲むことで症状を安定させられますが、長期間服用すると副作用が出るため、服用を拒否する患者もいます。アーティストのベンは薬を飲んでいるときは落ち着いていますが、作品を描く意欲が湧いてきません。マークは副作用が恐ろしくて服用を拒否、そのために彼の会話は支離滅裂ですが、スコーダはマークに話しかけるうちに、金庫や暗証番号のことを聞き出します。実際にアールはマギーを襲ったあと店の金庫の鍵を探していましたが、その様子をマークは伝えていました。
薬を飲みたがらないマークですが、はっきりとした供述を取り証言台に立ってもらうためには、薬を飲んで正気を保ってもらう必要があります。ベンソンは薬を飲んだら家に帰れると諭し、マークはようやく合意しますtが、マークの母はSVUの取った行動を非難します。投薬後のマークの証言はアールの有罪を裏付けるのに十分でしたが、マギーを救おうとしてアールを刺したマークに何故911通報しなかったかと尋ねると、マギーは助けを求めなかったとマークは答えます。その後マークは首吊り自殺してしまいますが、薬の服用で妄想状態から離れたマークは孤独感が強まり、耐えきれなくなって死を選んだのでした。母親がベンソンらを睨みつける表情からは、なんともやりきれない無念さが伝わってきます。
マークの母親を演じていたKathleen Chalfastは、 「The Guardian」で養子斡旋の仕事をしていたローリー役を演じています。
アールが仮釈放中の囚人だったことは、アールの食事の取り方から明らかになってしまいます。食べる動作にも囚人らしさが出てしまうのでしょうか。刑務所で襲い襲われの熾烈な争いをしてきたアール、刑務所に入れば落ち着いて捜索活動ができると考えたベンには、現実の厳しさを知る必要があるでしょう。

#7 Asunder

「夫からのレイプ」

殺人課の巡査部長ロイド・アンドリュースの妻パトリシアが、夫からレイプされたと訴えに来る。パトリシアは鍋をロイドに投げつける姿を目撃されていた。マンチの事情聴取に対し、パトリシアはいつもは夫婦喧嘩の後仲直りをするが、今回は首を絞められたと興奮状態で話す。
現職警官が関わる事件なのでIABが捜査に介入し、事を穏便に済ませるようにクレイゲンに要求する。ステーブラーがロイドに近づくと、ロイドはSVUが事件を追っているのを知っていた。
再びロイドとパトリシアが喧嘩する。SVUでロイドは自分はレイプしてないが、パトリシアに刃物で脅されたと訴え、パトリシアはロイドを愛しているから別れる気はないと話す。パトリシアは第一級暴行罪で逮捕されるが、ロイドが保釈金1万ドルを払い、パトリシアは釈放される。
パトリシアはロイドが初めて謝ってくれたと言って、ロイドと争うつもりがないことを示すが、アレックスはロイドが保釈金を払ったのは、パトリシアのレイプの訴えを取り下げるための策略だと考え、パトリシアを第三級暴行罪にするかわり、ロイドを第一級性的暴行罪で訴え、大陪審で証言させようとする。
罪状認否でパトリシアはロイドのレイプを認め、ロイドは妻は強情だから、ウソでも謝った方が楽だと本音をぶつける。判事は夫のレイプもありえるが、はっきりと区別がつけられるものではないとロイドの無罪を言い渡すが、アレックスは配偶者のレイプを大陪審に持ち込めたことに意味があったと納得する。
報告書を作成するジェフリーズにクレイゲンはチームに留まるよう促しますが、ジェフリーズは返事をしません。やがて市警察から、ジェフリーズに雇用差別を訴える書状が届いたと連絡が入り、クレイゲンはジェフリーズに訴えを取り下げるよう説得を任されます。だがジェフリーズは私生活を詮索されたことに憤りを感じており、結局SVUから去っていってしまいました。
ステーブラーはロイドに近づくために警官のバスケットに参加、ロイドの仲間を挑発してロイドの動きを見ます。殴られて鼻血を出したステーブラーでしたが、それだけの効果はありました。
ロイドを演じるNestor Serranoは数多くのドラマに主演する大ベテラン。「True Blue」ではNYのESUで活躍するトゥフェネリ巡査、「The Hat Squad」では3兄弟の次男ラフィー、「Witchblade」では悪徳警部ブルーノ・ダンテなど印象的なキャラクターが多いです。パトリシアを演じるAmy Carlsonは「Third Watch」の消防士兼救命士のアレックス・テイラー役でおなじみ。元々救命士だったアレックスは消防士に昇格して55分署に配属されましたが、男の世界の中で対等に扱ってもらえず苦労します。その後9.11でやはり消防士である父を失ったり、消防士として働きたいのに救命に回されたりするなど失意のうちに車の爆破事故で殉職。不幸なキャラクターでした。その後L&Oシリーズの3つ目のスピンオフ「Trial by Jury」に検事補ケリー・ギャフニー役でレギュラー出演。今度は裁く側に回ったAmyでしたが、TBJは全13話で打ち切られてしまいました。

#8  Taken

「地獄のホテル」

ソープパレスの開業記念パーティーが開かれていく中で、17歳の少女シュバンがレイプされたと言って顔に傷を負いロビーに駆け込んでくる。ホテルの監視カメラの映像を追っていくと、レイプの前科があるラムゼーがパーティーで踊っている姿が見つかる。
ラムゼーを尋問すると、彼はシュバンとホテルで関係を持ったが同意の上でだと主張した。SVUはラムゼーの身柄を拘束する。
シュバンを発見したフロント係のテリーが、ラムゼーに視線を送っている様子が映像から観られた。テリーを追求しようとすると彼はホテルから姿を消しており、偽名を使って働いている事が明らかになる。シュバンの兄と義姉は、ホテルが裁判を避け示談で済ませようと和解金を払うことに同意していた。だが調べていくとテリーはシュバンのいとこに当たり、シュバンの親は詐欺師である事がわかる。シュバンと兄夫婦は結託してレイプ事件を装い、ホテルから和解金をせしめようとしていたのだった。
ラムゼーが逮捕されたとき、彼の最初のレイプ被害者のシャーリーが「同意の上だった。」とラムゼーをかばいにきます。マンチはシャーリーの言葉を重要視し、ラムゼーは事件にかかわっていないのではと思い始めます。拘置所の中で怯えるラムゼーの姿にマンチは嫌な予感を覚えますが、それは的中していました。逮捕されたシュバンが取り引きを願い出、その結果彼女に執行猶予がつく予定でしたが、事件と無関係だったラムゼーが拘置所で殺されてしまっため、シュバンに殺人罪がかぶってくることになります。マンチはシャーリーにラムゼーが無実である事と悲しい知らせを伝えに行きました。
ベンソンの母が地下鉄の階段から落ちて死亡します。クレイゲンはベンソンに気を遣い、仕事を休むように言いますが、ベンソンはアルコール依存症である母の事故を覚悟できていたと語り仕事を続けます。
見事なレイプ演技でSVUを騙していたシュバンを演じていたJenna La,miaは、「OZ」ではシリンガーの息子ハンクの妻を名乗るキャリー役で登場。キャリーが赤ん坊を連れてくるとシリンガーは孫を可愛がり喜んでいたのが印象的です。

#9  Pixies

「哀しい妖精たち」 

食肉処理場の近くのゴミ捨て場に少女の遺体が捨てられていた。年齢は12歳から14歳くらいでレイプされた跡があり、打撲や骨折の古傷も残っていて虐待された可能性があった。腕にはダイヤの入ったブレスレットをはめており、近くに残っていたレンガで殴られ殺されたと考えられた。検死の結果少女は手が豆だらけで、過食症で食べた物を吐き出していた。少女売春の線で捜査を進めていくが、ブレスレットに刻まれたイニシャルから、少女は体操選手のクリスティだとわかる。
クリスティはブルガリア出身の有名なコーチ、コルスカが経営する体操ジムに所属、自宅を離れてオリンピック選手を目指し、日々厳しい練習を続けていた。コルスカのホームステイ先の母親と娘の話から、コルスカは歩ピと名乗る男と会っていたことが明らかになる。ポピとはコルスカの事業を支援し、多額の寄付を行っていたカイル・ヒューバートだった。カイルは体操ジムで目をつけた少女たちを自分の愛の巣に連れ込み、その姿をビデオテープに収めていた。カイルはクリスティと性交渉を持ったが、クリスティは実は19歳で同意の上でだったとカイルは主張する。
ジムで一緒に体操の練習をしていたロリは、クリスティがカイルに大切にされているのを知っていた。しかもクリスティとカイルの関係をコルスカが知ったとき、コルスカがクリスティを守ろうとしたことで。ロリはコルスカがクリスティを選んだと思いク リスティを妬む。そして夜一緒に公園をマラソンした後、クリスティを待ち伏せし、彼女の頭をレンガで殴った。
遺体が見つかったとき、少女売春絡みの事件で捜査が進められます。マンチとフィンは目撃証言を得るために、現場の近くのアパートの女性に話を聞きに行きますが、その女性が「売女」と罵った事にマンチは意味不明な言葉を返します。マンチ曰くギリシャ語で呪いを掛けていたのでした。
ステーブラーとベンソンは被害者が履いていた靴を調べるために靴屋に行きますが、ステーブラーは娘は150ドルの靴を欲しがるとボヤきます。
ステーブラーが帰宅するとモーリーンはコロンビア大進学を諦めないと気合を入れてましたが、英語がB+なのが問題のようです。
一流体操選手になるための英才教育、厳しい訓練と競争に打ち勝つために少女たちは過酷な試練に耐えなければなりません。ちょっとでも体重が増えれば競争から脱落するために、彼女たちは体重をコントロールせねばならず、食べたものを吐き出すのも当たり前のこと。やがて生理も止まってしまい、女性らしい体に成長する事もできません。クリスティが19歳なのに少女に見えたのも過酷なダイエットのせいでした。少女のレイプ殺人事件ではなかったのでベンソンもステーブラーも比較的穏やかでしたが、一流になるために多くのことを犠牲にしなければならない少女たちの生き方に疑問を感じていたのjは確かです。
コルスカを演じているPhilip Casnoffは「OZ」ではロシア系ユダヤ人ニコライ・スタにスロフスキーを演じ、ライアンと激しく対立し合っていましたが、ライアンがハウエルと組み、ニコライはあっさり葬られました。また「Strong Medicine」(ダナ&ルー)ではダナとルーの上司ロバート・ジャクソン役を演じています。

#10  Consent 

「落とし穴」

ハンフォード大のキャンバスでジョギングしていた学生が倒れている女性ケリーを発見。ケリーはパンティを剥がされ酒臭かったが、レイプされた記憶はなかった。レイプ検査をしたところ体内から精液が見つかるが、ケリーは自分はバージンだったと事実を受け入れられずにいる。ケリーのルームメートの話ではケリーはサークルの仲間と男子寮のジョーの部屋に行き、一人で寮に残った。ジョーとケリーは微妙な関係だったとのことだった。
ケリーはバーに行った後ジョーの部屋でまた飲み、変な気分になったあと髪を引っ張られ、その後の記憶がなかった。ジョーと一緒にいたハンクは二人とも容疑を否定するが、ケリーの尿からレイプドラッグであるGHBの成分が検出される。
大学ではレイプ事件が起きたとき懲罰委員会に掛けられるが、ジョーは過去にレイプ事件を起こした時委員会が事件をもみ消していた。ハンクの父は大学と癒着している実力者だ。SVUはジョーの部屋からスポイトや血のついたシーツなど事件の証拠となるものを発見する。だがハンクの証言から、ケリーと一緒に来たジョディとテスがラブ・ポーションという薬をビールに混ぜていた事が明らかになる。
テスはジョーと付き合っていたが、ジョーがテスを捨てケリーを選んだために、テスはケリーに近づきながら復讐の機会を狙っていた。テスは大学で生化学を専攻しており、ラボから彼女の作ったGHBが見つかる。ジョディはテスに利用されていた。そしてケリーをレイプしたのは、酔っ払ったケリーを助けようとした同じ寮に住むウォーリーだった。
レイプドラッグを用いた女子大生レイプ事件。容疑者に挙げられたジョーは過去にもレイプ事件を起こしており被害者も名乗り出ているが、大学の懲罰委員会が事件をもみ消しています。事件が明るみに出ると大学の評判に関わるからなのでしょうか。
事件直後のケリーの事情聴取ではケリーはひどく怯えていましたが、大学生らの話ではケリーの思わせぶりな態度も指摘され、ケリーにも責任があるのではと思われ始めます。だがベンソンはあくまでもケリーは被害者の立場を貫き、彼女をフォローします。
ケリーに復讐しようとしたテスはジョーから淋病を移されていました。テスは自分でレイプドラッグを作りケリーに飲ませます。テスを演じるMarika Dominczykは、「Brothers &Sisters」でジャスティンがホテルで働き始めたときの上司になり、やがてジャスティンと付き合い始めるタイラーを演じています。
ケリーをレイプしたウォーリーは酒によってふらふらしているケリーを助けるつもりでした。ケリーを部屋に連れて行くと、彼女は寂しげな目でウォーリーを見つめます。そして彼にキスしていきます。ウォーリーはついその気になってしまったのですが、それがドラッグのせいだと気づきませんでした。
裁判ではケリーやウォーリーの証言が重要になってきます。
ステーブラーはモーリーンの大学進学について不安を感じています。

#11 Abuse

「見えない傷」

世界的に有名なシンガーのリッキー・オースティンの息子コービンが、誕生パーティーの最中にトイレから逃げ、外に駆け出していったところで車に轢かれ即死する。 コービンはリッキーが養子にした子供で、その後妹のアシュレーが生まれた。
コービンはPCの先生のデビッド・ルッソと一緒にいるのが目撃されていた。デビッドはPCを教えながらコービンを抱きしめたりキスしたりしていたので、リッキーはデビッドに接近禁止命令を出していた。デビッドは小学校でPCを教えていたが人員削減のために解雇されていた。小学校で働く前はIT関連会社の副社長をするなど、専門分野では力を発揮している人物だった。
コービンの検死結果が出るが、レイプされた痕跡はなかった。だがコービンはストレスを溜めていたようだ。デビッドは自宅で多くの子供たちにPCを教えていたが、他の子供たちは彼に触られる ことはなかった。
SVUがデビッドの自宅を捜索すると、彼は2年前からコービンの写真を撮っていた。デビッドを逮捕し尋問すると、デビッドはコービンは自分の息子だと主張する。DNA鑑定の結果、確かにデビッドはコービンの実の父親だった。
コービンの妹のアシュレーは怪我が絶えず、取調べに来たベンソンはアシュレーの様子を心配する。病院からアシュレーがベンソンに電話をしてくるので、ベンソンが病院へ向かうとアシュレーは怪我をしていた。リッキーはコンサートやレコーディングでしょっちゅう自宅を留守にし、アシュレーはベビーシッターに育てられていたが彼女もまたストレスを溜めていた 。アシュレーは学校では授業妨害をしては罰を受けているようだった。
ベンソンがベビーシッターのサラに事情を聞こうとすると、サラは突如リッキーに解雇される。ベンソンはサラからリッキーがドラッグに溺れたり交通事故を起こしたりして子育てに関わっていない状況を掴み、アシュレーを保護すべきだと考え始める。アシュレーはベンソンにすっかりなついていた。
アシュレーは反応性アタッチメント障害と判定され、ベンソンはリッキーにカウンセリングを薦める。だが逆にリッキーはベンソンにアシュレーへの接近禁止命令を出してくる。ベンソンはアレックスと相談しアシュレーをリッキーから引き離すよう裁判を起こすが認められず、父親が戻ってきてアシュレーは喜んで家族の元に帰った。
有名シンガーの息子が小児性愛者に襲われ、逃げようとして事故死した事件は、調べていくうちに意外な事実がわかります。コービンに執着していたデビッドは実の父親。コービンの存在を知ってから、彼に近寄れるようにと仕事を替え、自分なりに父親としての愛情を注いでいたのでした。だが結果的には デビッドの愛がコービンの死を招いてしまいます。
コービンが死んだとき、パーティー会場でアシュレーは足を怪我していました。ベンソンが自宅に事情聴取に来ると、アシュレーはテーブルの下に隠れてベンソンと話をします。アシュレーはタップや歌のレッスンに追われていました。ベンソンはアシュレーの膝の怪我を見つけ、虐待が気になり始めます。そしてアシュレーに自分の名刺を渡します。
するとアシュレーは何度もSVUに電話を掛けてきます。入院しては助けを求め、学校を抜け出しタクシーで警察に行くと、またそこでベンソンを呼び出します。お母さんには会いたくない。そもそも母親を呼び出そうとしても仕事中だし、父親も不在です。学校の先生はアシュレーの授業妨害に頭を痛め、リッキーに アシュレーにセラピーを受けさせるか退学して欲しいと告げると、リッキーは拒否します。先生はアシュレーの勝手な振る舞いは愛に飢えているからだとベンソンに話します。
クレーゲンはベンソンがアシュレーに入れ込むのを快く思いません。事件から手を引くように命じますが、ベンソンはアシュレーを守るためにリッキーを説得します。だがそれがさらにリッキーの反感を買うことになります。
リッキーが子育てを放棄していると確信した ベンソンはアレックスに相談、アシュレーをリッキーから離すように訴えることにします。アシュレーはベンソンが迎えに来てくれたのを喜ぶものの、ベンソンがアシュレーと一緒に住めないとわかるととたんに不機嫌になります。法廷ではリッキーはコービーとアシュレーに金銭面で不便をさせていなかったことを主張。留守にしていた父親も戻ってきてリッキーを助けます。アレックスはアシュレーが怪我をした日は全てリッキーが仕事中で不在だったことを指摘しますが、アシュレー本人が法廷に現れると「お父さんが帰ってきた!」と家族と一緒に住むことを選びます。リッキーが仕事をセーブすると約束し、ベンソンも判決を認めざるを得ませんでした。だがすぐにリッキーはツアーに出てしまいます。
ステーブラーはベンソンのアシュレーへのこだわりを、ベンソンと死んだ母親との確執に重ね合わせて見ているのではと指摘しますが、ベンソンはそれを否定します。
ベンソンをすっかり振り回してしまうアシュレーを演じているHayden Panettiereはすっかり成長し「Heroes」でテキサスの不死身な高校生クレアを演じ活躍しています。

#12 Secrets

「模範的教師の秘密」

高校教師のマーニー・オーエンズが自宅のベッドの上でレイプされ絞殺されていたのを、アパートの管理人が発見する。マーニーは優秀な教師で生徒たちからの信望も厚く、必要とあらば無償で個人授業も行っていた。
最後にマーニーの個人授業を受けたイーサンは、マーニーの死と同時に姿を消す。イーサンはドラッグに溺れていたが更正し、大学受験を目指していた。SVUはマーニーの葬儀にイーサンが事件現れるだろうと予測して張り込んでると、イーサンは姿を現すがすぐに逃げ出す。ステーブラーらが逮捕し取り調べると、イーサンは友人がネットで入手したマーニーの恋人募集広告のヌード写真が元で事件の夜マーニーと口論したが、翌日謝ろうと彼女のアパートへ行ったところ、彼女の死を聞かされたと言う。
マーニーの弟の話では、母が早く死に父はマーニーの容姿を褒め称えるようになった。マーニーは心理的近親姦され、結果的にセックス依存症に陥っていた。抗うつ剤を服用し、教育に情熱を注ぐ事でバランスを保っていたようだった。
マーニーの恋人募集サイトには多くの反応があり、その中でマーニーはフリングスというクラブに出向き、医師のバイロンをはじめ多くの男性と関係を持っていた。だがマーニーがバイロンと不倫関係になったためにクラブのルールに背いたと罰せられ、マーニーはクラブに出入り禁止となってしまった。
バイロンを取り調べると、バイロンはマーニーが死んだ晩彼女の部屋へ行っていた。マーニーは生徒に写真がばれたことに怯えていたようだった。だがバイロンはマーニーを殺していないと自供、アリバイもあった。
バイロンの話からマーニーが新たにダンテズ・インフェryノに通っていたことがわかる。SVUはインフェルノを一斉捜査、特にマーニーに夢中だったモントローズを取り調べる。モントローズはマーニーと関係を持ったことを認めるが、彼はストーカー行為での逮捕歴があった。モントローズはマーニーの葬儀に顔を出しマーニーのアパートの前でイーサンにマーニーの死を伝えていた。法廷で突如モントローズは自供を希望し、マーニーを激しく非難した。
仕事熱心で生徒に好かれていた女性教師の全く違った一面が明るみに出た事件。マーニーがセックスに溺れざるを得なかったのは、彼女自身が受けていた心理面での近親相姦に起因していました。
ネットで堂々と相手を募集し、連絡してきた男とホテルで会った後はデートクラブへ。大人の楽しみはルールさえあれば誰と関係を持つのもよし。夫婦で訪れては別の相手と楽しむ、そんな光景も見られました。
殺されたマーニーがセックスの依存症なら、不倫相手といわれた医師のバイロンは相手に所有されることに快楽を覚えているようです。そしてモントローズはストーカー。彼の自宅にはマーニーをこっそり撮っていたスクラップブックが置いてありました。
事件の関係者は現場に戻るとベンソンが読んだとおり、モントローズは事件の翌日マーニーのアパートに来て、事件についてイーサンに教えます。そして葬儀にも顔を出します。
法廷で突如証言を希望するモントローズに対し、アレックスは反対尋問しか出来ませんでした。そのときモントローズはマーニーを売春婦呼ばわりしてなじります。アレックスは極刑を与えたかったものの、判事の答えは第一級故殺でした。アレックスは有罪を勝ち取ると宣言します。
マンチはフィンに秘密を暴露。ボルチモア時代にかつて付き合っていた彼女が絵の個展を開いたところ、マンチのことの後のオールヌードの絵が飾られていたそうです。いかにもマンチらしいエピソード。その後マンチとフィンの意見が食い違ったとき、フィンはマンチを「ヌードモデルの人」と呼んでいました。
マーニーのおかげで奨学金を得られたイーサン役のNeko Parhamは「WAT」のS1-#8「ツメをかむ少年」で失踪したウィリアムの兄でトラブルメーカーのアーロンを演じていました。

#13 Victims

「哀しい復讐」

市民監視員ウィンフィールドが、頭に9mmの銃弾を3発受けたマーチェックの遺体を発見する。マーチェックは7歳の少女を切りつけレイプした罪で、5年間服役していたが釈放されていた。これは殺人事件だが、かつてSVUがマーチェックの事件を扱っていたため、クレイゲンはステーブラーに担当を命じる。
レイプされた少女コリーンは顔に傷が残ったままで、母親のリンゼーは怒りを顕わにした。夫と離婚したリンゼーは、夫にコリーンを近づけようとせず、マーチェックが出所してからはマーチェックをつけ回しては復讐の機会をうかがっていた。ようやくマーチェックをとらえる機会を得たリンゼーは銃を向けるが、撃つことは出来なかったと自供する。そのとき第二のレイプ犯の犠牲者が出る。
続いて殺されたモスはHIVに感染していた。マーチェックもモスも市民監視員の作ったレイプ犯に注意するよう呼びかけるビラに顔が載っていた。ウィンフィールド率いる市民監視員が事件に関わっているとして、SVUはレイプ犯の権利を守る立場をとる。だがステーブラーにはその措置が納得できず、クレイゲンにつっかかる。
レイプ犯のウィルズやキャンベルは、ウィンフィールドに追いまわされてひどい目に遭ったと訴えてくる。ウィンフィールドは元警察官で銃を所有していた。レイプ犯に恨みを持っていることも明らかだった。マーチェックはバーで働くグロリアと付き合っていた。グロリアもウィンフィールドに脅されていた事を、グロリアが掛かっていたクリニックのドクタールイーズは話す。その後キャンベルのアパートが襲撃され、ウィンフィールドが現場にいるのをキャンベルは目撃した。
ベンソンとステーブラーはウィンフィールドが働く自動車工場を捜索し、ウィンフィールドを逮捕する。ステーブラーはウィンフィールドを尋問し、レイプ犯に対するウィンフィールドの感情に自分と同じものがあることに気づく。
マーチェック殺害の現場にグロリアがいた可能性が明らかになり、SVUがグロリアのアパートを捜索に行くと、グロリアはバスタブで血を流して倒れていた。自殺を図ったグロリアはマーチェックもモスも自分が殺したと自供するが、グロリアの持っていた薬から彼女はHIVに感染していることがわかった。グロリアはマーチェックにHIVを移されたのだった。そしてマーチェックもモスも、ルイーズの患者だった。ルイーズは自分も9年前にレイプされ、HIVに感染、エイズを発病してしまった。同じような犠牲者が出ないようにと、ルイーズはHIVポジティブのマーチェックやモスを殺害したのだった。
ステーブラーはクレイゲンに事件の担当を命じられたとき断ろうとします。5年前の忌まわしい事件の記憶が拭い去れないからでしょうか。仕方なくリンゼーに事情を聞きに行ったステーブラーは、成長したコリーンが学校にも行かず自宅で勉強していると聞いて不審に思いますが、コリーンが振り向いたときに全てを理解します。コリーンの頬にはくっきりとレイプの際に切られた跡が残っていました。
ウィンフィールドとモスの殺害に市民監視員のウィンフィールドが関わっているのではとの疑いがもたれると、SVUはレイプ犯を保護するよう命じられます。元警官のウィンフィールドが、市民を守るためにレイプ犯の存在を警告していると話すのを聞いたステーブラーは、SVUの対応に納得できません。クレイゲンにつっかかっては意見されてしまいます。だがキャンベルのアパートの警備に当たる前に襲撃があり、またウィンフィールドが関与しているとわかってSVUはウィンフィールドを逮捕。ステーブラーが尋問に当たる事になります。
警察を辞めたウィンフィールドに何があったのか、ステーブラーは聞き出すためにまず自分の話を始めます。クイーンズの保険勧誘員の男は子供たちの人気者だったが、あるとき6歳jの少女が姿を消します。男の家を捜索すると、床板の下から少女を含む4人の子供たちの遺体が発見されました。ステーブラーはその後自分の娘が床に埋められている悪夢を見るようになります。2年後、ステーブラーは男を発見、男に銃を突きつけます。男が動けば引鉄を引くきっかけが出来ると思ったけれど、結局ステーブラーには撃つことができませんでした。その後ステーブラーは悪夢を見なくなります。
一方ウィンフィールドは逃げるレイプ犯を追っていて発砲、だが相手は丸腰でした。ウィンフィールドの「殺していない。」という言葉を、ステーブラーは真実と受け止めます。ウィンフィールドを演じるEric Robertsは数多くのドラマや映画に出演、最近では[Heroes」でベネットを追うトンプソンを演じていました。OZにも死刑囚役で1話のみゲスト出演しています。
ステーブラーはウィンフィールド逮捕の際手に怪我を負い、包帯を巻いていたもののそのままHIVポジティブのグロリアを助け血液に触れてしまいました。
1ヶ月薬を飲んで様子を見るように言われたステーブラーのことをクレイゲンが気遣います。クレイゲンの言葉に「ありがとう。」と声を返すステーブラー。二人のわだかまりも消えたようです。
レイプ犯で自宅を襲撃されたキャンベルを演じていたRobert Sedgwickは「The Closer」のブレンダ役のKyra Sedgwickの弟です。

#14 Paranoia

「女性警察官レイプ事件」

倉庫で警報が鳴り近くにいた巡査部長のカレン・スマイスとパートナーのマーレイが調べに行くと、突如スマイスが中に連れ込まれ何者かにレイプされる。すぐに応援のパトカーが来てスマイスは救出されるが、マーレイはショック状態で現場の様子をよく覚えていなかった。
スマイスはベンソンの指導教官だった。ベンソンはスマイスに付き添っていると彼女の意識が戻り、バールのようなもので首を押さえられレイプされたと詳しく証言した。同様の事件がクイーンズの倉庫でも報告されたので連続レイプ事件だと考え、SVUは捜査を始める。
だがスマイスのレイプ検査の結果をラボはなかなか教えようとしない。現場を調べに行くとすでに警官が来て現場を掃除してしまった後だった。何か上部からの圧力が掛けられているといぶかしんでいるうちに、IAB(内務監査)がやってきてSVUに過去一ヶ月の捜査資料を提出するよう命じる。IABはスマイスの事件をもみ消そうとしているようだった。
さらに調べていくと、スマイスの離婚した夫はギャンブルで10万ドルの借金を抱えていたが、スマイスが半額を支払っていたことがわかる。ベンソンがスマイスに事情を聴きに行くと、スマイスは最初の証言を覆し、自分はレイプされていないと言い始める。クレイゲンはIABがスマイスを罷免しない理由を不審がり、アレックスに調査の協力を頼む。
アレックスはIABと取り引きを要請すると、IABは警官による麻薬密売の捜査を行っていたことを明らかにする。ステーブラーがスマイスのパトカーから見つけた吸殻のDNAがスマイスの体に残っていた体毛と一致。スマイスをレイプしたのはマーレイで、すぐに救出に来た警官ベイツらと3人で計画的に行った犯行であることを自白する。麻薬密売に手を貸していたベイツのことをスマイスがIABに報告したために、彼らはスマイスに仕返しを企んだのだった。
巡査部長が事件捜査中にレイプの被害を受けるという事件。警官が被害者なら最優先で捜査が行われるはずなのに、どうも様子が違います。そのうちIABが出てきてSVUの捜査を妨害し、スマイスは口をつぐみ始め、SVUにも捜査中止の命令が出されてしまいます。だがSVUはレイプ事件として、犯人逮捕のために力を尽くします。
スマイスはIABにスカウトされ、IABに警官たちの不正を報告する役目を担っていました。「Brooklyn South」のドノヴァン巡査部長が同じような立場で、影の任務が明らかになるというエピソードがありましたが、IABは警官の不正防止のためにこのような手段を取っています。だからスマイスはSVUの内部事情にも明るく、ベンソンがリッキー・オースティンの事件(#11)に執着しすぎたこともよく知っていました。スマイスがベイツらに襲われたことを明らかにすれば、自分がIABの協力者なのが明るみに出てしまいます。レイプより麻薬密売で裁かれる方が刑期が長いので、スマイスは彼らをレイプで訴える事を拒みます。ベンソンもアレックスも彼女の意見に納得せざるを得ませんでした。
スマイスを演じるKhandi Alexanderは「CSI:Miami」の検死官アレックス・ウッズ役でおなじみ。スマイスの落ち着いた態度はアレックスに通じるものがありました。ベンソン役のMariskaとは 「ER」で共演しています。
マンチはIABのことをKGBのようなものと説明、快く思っていないのは明らかでした。
ステーブラーはHIV感染の予防薬服用のために体調が悪く、吐き気が止まりません。クレイゲンはステーブーに帰宅するよう勧めますが、ステーブラーは断って捜査を続けます。仕事の合間には病院に電話を掛け、検査結果を聴こうとしますが、担当医師が不在のために教えてもらえずイライラします。
事件が解決してベンソンがレストランへ向かうと、ステーブラーはすっかり食欲が戻り朝食を平らげていました。診断結果がネガティブ、重たい結末の後に明るいニュースでした。

#15 Countdown

「3日目の恐怖」

渋滞していた道路で白いバンの後ろの扉が開いて、中から少女が落ちてきた。少女は8歳のソフィ^・ダグラス。白人の歯が不気味な男性に4日前に連れ去られ、レイプされていた。
ベンソンはソフィーから事情聴取をはじめた。ソフィーは子犬を見ていたら、男がもっと見せてくれるというのでバンに乗り込むと、パーティーの飾り付けがされた家に連れて行かれる。その日は「パーティーの日」だったが他には誰もいなくいて、ソフィーはカップケーキとパンチをもらったら眠くなってしまった。翌日は「写真の日」で次々に衣装を変えて写真を撮られた。その次の日は「スペシャルデイ」なので泡風呂へ入れられたと語る。だが母親がストップを掛けたので、連れ去られた場所などを聞き出すことはできなかった。
現場での目撃証言もなく、捜査は難航する。その間に白いバンが少女キルスティンを連れ去っていった。事件の解決のためにはソフィーの証言がポイントとなる。アレックスはついに裁判所命令を取ってソフィーの尋問を続けさせ、犯人がパーティーグッズを買った店が明らかになる。また犯人はソフィーにカップケーキとパンチとキャンディーコーンだけを与えたことがわかり、同様の食べ物が殺された少女の胃の中から検出された事件を探していくと、管轄は違うものの過去に3件の事件が浮かび上がり、どれも未解決のままだった。
同一犯による事件と考えるとキルスティンの命が危ない。SVUは情報の混乱を恐れていたが、上層部の命令に従い事件は公表される。おびただしい電話が鳴る中で、かつての事件の被害者の母が、娘が殺害された後送られてきた写真を持ってきて犯人逮捕を願い出る。
ステーブラーとベンソンはクイーンズに出向き、地元警察から情報提供を求め容疑者を何人かに絞り込む。その中でクレイトン・ミルズという男が小学校の写真を扱う写真店で働いており、殺された少女の写真もそこで撮られていたことがわかった。SVUはミルズをおびき出して逮捕、キルスティンを無事に保護するが、ミルズは過去にもう一件少女を殺していたことをほのめかす。
少女の誘拐殺害事件。ソフィーは4日目に自力でバンから這い出しましたが、次にさらわれたキルスティンは行方がわかりません。犯人が少女を生かしておくタイムリミットが近づいて来る中で、SVUは不眠不休で捜査に当たります。
ステーブラーは双子たちの誕生日を控え、プレゼントを買ってやるつもりでしたが、全く家に帰れる見通しが立ちません。捜査を続けながらもプレゼントを気にし続けるステーブラー。すると誕生日にキャシーは双子を連れて署に顔を出します。子供たちに詫びるステーブラーに、「パパにプレゼント。」と彼らはワイシャツとネクタイを渡します。ステーブラーはしばし家族の優しさに癒されるのでした。
ライカー刑務所に拘留されたミルズは、過去の事件を淡々と語ります。4人の少女を殺害していたミルズは死刑が確定しますが、そのときもう一件の殺人を告白、死刑を減刑してくれたら事件の内容を話すと取り引きを持ちかけます。アレックスは司法取引に持ち込むかをソフィーの母に委ね、彼女はミルズを死刑にしたいが、それ以上に殺された娘をもつ母親の気持ちを考え取り引きを認めます。ミルズの証言どおり埋められていた遺体が見つかり、ベンソンとステーブラーは被害者の自宅に報告に行きます。
怯えながらも事件の様子を語り始めるソフィーを演じているのはAndrea Bowen。「Desperate Housewives」でスーザンの娘のジュリア役を演じレギュラー出演しています。またクイーンズで少女殺害の事件を担当した刑事としてKristin Rohdeが出演。「Homicide」ではサリー・ロジャーズ巡査部長役でマンチのもとで働き、「OZ」では看守クレア・ハウエル役で囚人たちを苦しめてきました。今回はマンチとの再会ではなくステーブラーと顔を合わせることになりましたが、あくまでも仕事上の仲間なので、ケラー役では彼女にさんざん痛い目に遭ってきたMeloniの、ステーブラーとしてのリベンジはありませんでした。彼女の出演はこの1回だけのようなのが残念です。

#16 Runaway

「居場所を失った子供たち」

麻薬課の巡査部長フォスターの娘のジルが家出し失踪。フォスターは家出した若者たちについて調べている記者を人質に取り、娘を返せと脅していた。フォスターとはアカデミー時代からの友人のクレイゲンは、事件を穏便に解決させようとしてフォスターに向けて発砲せず、ジルの失踪がドラッグや売春がらみであるとしてSVUで担当することにする。
フォスターに拘束されていた記者のティトは、隠しカメラを忍ばせてレイブパーティーに潜入したり、若者たちにインタビューしたりしていた。ステーブラーらはティトの力を借りてレイブパーティーの主催者カニックに近づこうとするが、カニックは姿を見せない。だが公園でたむろしている少年から、ジルは多分殺されたという情報を得る。現場へ行くと死んでいたのは別の少女で、体毛を剃られオーバードーズ状態だった。この少女も家出してきてドラッグを常用し、ポルノビデオのモデルにされていた。
マンチとフィンはカニックに近づくため、カニックの弁護士のボルジャーにディーラーのふりをして会いに行く。続いてドラッグ中毒の若者たちを集めてビデオを撮っていたフランクルを逮捕。若者たちを署に連行する。するとすかさずボルジャーが弁護にやってきた。
カニックの主催するレイブパーティーの日時がわかり、SVUは会場に潜入する。そこでジルの姿を見かけたステーブラーは必死でジルを追うが逃げられてしまう。その後署にティトの遺体が発見されたと連絡が入り、現場へ向かうとティトが死の直前録画していたビデオが残っていた。ティトはジルに話を聞き、説得を試みようとしていたが、カニックに見つかり殺害されたのだった。
SVUはカニックを捕らえ、アレックスがジルの居場所を教えるなら刑を軽減すると取り引きを持ちかける。ジルは発見されるがオーバードーズですでに呼吸が止まっていた。
フォスターの娘ジルと、SVUに協力したティトの二人を犠牲にしてしまった事件。IABはSVUの捜査は失敗だったとメンバーを個々に尋問します。その尋問と事件の経過が交互に示され、事件の内容が明らかになるという展開になっています。
クレイゲンにとってフォスターは同僚であり大切な友人。彼の性格を知っているから、人質事件のときもフォスターが発砲することはありえないとクレイゲンは信じて対応しましたが、それが規則に反するとIABは指摘をはじめ、以下各メンバーにクレイゲンの指示について、それが妥当だったか追及してきます。皆クレイゲンと自分を信じ、正しいと思ったことをやったと主張しますが、結局クレイゲンは5日間の停職を命ぜられてしまいました。
クレイゲンは風紀課に転属していたジェフリーズを呼び出し、尋問等の協力を頼みます。S1で降板したMichelle Hurdが本エピに特別出演。オープニングクレジットにも顔を並べます。マンチとフィンは潜入捜査を担当。ボルジャーの事務所を訪ねたときに、フィンがマンチを「ユダヤ人の相棒」と紹介した事にマンチは後で文句を言っていました。
ボルジャーを演じるDarrell HammondはSNLのレギュラーを長く務め、クリントン元大統領の物真似などで知られています。
長く麻薬課に勤務していたフォスターは、自分の娘がドラッグに溺れていた事実に衝撃を隠せません。ジャンキーを取り締まることより、自分の娘を助ける事ができなかったのは何故か、フォスターはジルをジャンキー呼ばわりしたことを悔やみます。一方ドラッグに溺れていくジルは父に知られることが恐ろしく、しかしドラッグを買うためには金が必要で、仕方なく体を提供 せざるを得ません。父と娘が過ちを認め和解することなく終わってしまった事件。情報提供者のティトの努力も虚しく、重たい幕切れでした。

#17 Folly

「愚かな妄想」

ホテルのウェディングパーティー会場に傷だらけの裸の青年が駆け込んできて気を失う。彼はトミー・ダウド、22歳で、階上の部屋で女に灰皿で頭を殴られたようだった。部屋には精液が飛び散っていた。
病院で目を覚ましたトムは、バーで知り合ったジルという30代の女性に誘われてホテルへ来て襲われたと供述するが、バーテンダーの証言によるとトムはバーの常連客で、年上の女性ばかりを相手にしてホテルのキーを渡していたようだった。ベンソンとステーブラーがトミーを追求すると、トミーはエスコートサービスで働いており、普段は50歳以上の女性をパーティーなどにエスコートしているが、ジルに寝たら1000ドル支払うと言われ引き受けたことを白状する。エスコートサービスの経営者レズリーに話を聞くと、客はトップクラスの女性ばかりで、性的関係を持つとエスコート役の男たちはクビにさせているとのことだった。
ジルの身元がわからないまま、今度は同じエスコートサービスで働いているヴィクター・コーが殴られ重態で発見される。手口はトミーの場合と一緒だった。コーはこの仕事で相当稼いでいたが、客を選ばないために仕事をクビになっていた。しかしコーのPCから顧客リストが見つかり、大使候補のマーシャルの妻も顧客の一人で、トミーに5000ドル支払っていた。マーシャルとコーの間にも金銭が動いており取り引きがなされていたようだった。
コーを殴ったとされる灰皿についていた指紋の位置から、殴ったのはコーと関係を持った女性ではなく、もう一人現場にいた男性ではないかという検証結果が出た。その頃また同じ手口で青年が殴り殺されていた。青年はグレッグ・ムーアという大学生で、エスコートサービスには属していなかった。トミーはレズリーに呼び出され仕事を命じられたが、大学時代の友人グレッグを儲け話があると誘い、彼に代わりに仕事を任せた。売春を強要させるレズリーの計算高さにトミーは仕事を辞めたがっていた。SVUはトミーに隠しマイクをつけ、レズリーに会って真相を聞き出させようとするがマイクが見つかってしまう。
レズリーを取り調べていくうちに偽物のクレジットカードを使っていた夫婦の存在が明らかになる。サットン夫妻はエスコートサービスの男性をホテルに呼び込み、夫が男性から自分を救い出してくれる演技で満足していた。
冒頭いきなり倒れこんできた傷らだらけの美青年は、エスコートサービスで働いていました。父親を亡くし、母親が働くクリーニング店の経営も思わしくなく借金を抱えており、家計を支えるために大学を辞めてエスコートサービスを始めたと証言するトミーは、お金がもらえるなら体を売ることも厭いません。同様に売れない役者のコーも、エスコートサービスで相当の金を稼ぎ、自宅の家具に金をつぎ込んでいました。
トミーを演じるEddie CahillはCSI:NYの刑事ドン・フラック役でお馴染み。今は悪を憎む刑事が同じNYで売春に手を染めていたとは皮肉なものです。ベンソンはトミーの行為に批判的ですが、ステーブラーは母親を助けるために仕方なく行ったことだろうと同情していました。レズリーの企みを暴くために隠しカメラを取り付けてトミーはリズに会いに行きますが、あっさりと見破られてしまいます。そこで怒ってレズリーはパスタをゆでている鍋をトミーにぶちまけたためにトミーは大火傷。頭の傷がよくなって退院できたら、今度は火傷で再入院。トミーの母はSVUに相当腹を立てていました。
部屋に残っていた二人の男性の精液と事件の関係を分析するために、久しぶりにスコーダが呼ばれます。スコーダは犯人をフォーリー・ア・ドゥ(二人精神病)と分析。これは性的妄想を相手と共有する事で、普通のセックスに満足できなくなると第三者を登場させる、それがエスコートサービスの役目でした。サットン夫妻に呼ばれたエスコートサービスが妻と関係を持っていると、そこに夫が現れエスコートサービスから妻を守ります。妻は「私のためなら夫は人も殺す。」と平気で言ってのけます。こうしてグレッグは殴り殺されてしまいました。
SVUのオフィスは建物に使用されているアスベストの調査中で、壁にシートが掛けられていたり、一部デスクが別の部屋に移動していたりしていました。かなり老朽化?しているオフィスは調査の対象になったようです。

#18 Manhunt

「人間狩り」

ダイナーのウェイトレスのアニー・タスラーが、深夜同僚のブッチと帰り際に別れようとしたとき、車から降りてきた男に銃を突きつけられ連れ去られる。ブッチは男が腕に猫のタトゥーを入れていたことを覚えていた。
去年の夏4人の女性が相次いでレイプ、拷問され殺害された事件が起きていた。事件を担当していたマンチは、今回の事件の手口がその人間狩り事件と同様なので、犯人が戻ってきたと考える。検察側も早く犯人を捕まえるように要求していた。
レイプの前歴がありフィッシュマーケットで働くタガートが容疑者として挙げられる。彼の腕には同じタトゥーが彫られていたが、事件の夜のアリバイがあった。ブッチと共に現場にいた目撃者のマーティーが容疑者の面通しをするが特定できない。マンチは去年のレイプの被害者のサラに面通しを依頼するが、サラは事件の後外出できなくなるほど怯えきっていた。サラは震えながらも警察に協力、だが犯人はいなかった。
猫のタトゥーを彫ったアーティストが、容疑者と思われる者の人相を話す。容疑者はダリル・カーン、元特殊部隊に属していた。カーンの家を捜索すると、頻繁に同じ高速道路を利用しカナダ方向へ行っていることが明らかになる。マンチとフィンはカーンの行き先のウォルデンの警察に向かう。
カーンはウォルデンに小屋を持っており、近くに核シェルターを建設させていた。マンチらと地元警察、ATFがカーンの小屋に踏み込むと、シェルター内にアニーの遺体と拷問道具が残され、他に凍った15体の遺体が見つかる。現場には軍隊式の暗号で書かれたメッセージが残されており、共犯者がいることが明らかになった。
カーンは軍で反社会的生活者とみなされ、除隊させられていた。カーンと親しくしていた配送業者のマーヴィンは予備軍に属し、演習に出ていることをマンチはマーヴィンの叔母から聞き出す。だが部屋に飾られていた写真のマーヴィンの姿は、事件の目撃者マーティーだった。
カーンが車を盗んで母子を誘拐し、カナダに逃走しているという連絡が入る。マーティーの携帯の通話記録からカーンの居場所を突き止め現場に急行すると、納屋にマーティーが吊るされて死んでいた。マンチはカーンに騙された事を怒る。しかしその直後、カーンは車の部品を万引きした容疑で逮捕され、母子も無事発見された。
カーンはオンタリオ州警察に拘束されている。カーンの引き渡しを求めるためにアレックスがカナダに到着。法廷でカーンを車の窃盗犯として身柄引き渡しを要求し、カーンはマンチとフィンに連れられてアメリカに戻る。
マンチが事件の捜査の中心となるエピソード。かつて追っていた連続レイプ殺人事件が復活。今度こそは犯人を捕らえようとマンチは必死です。事件の舞台もNYを離れ、カナダとの国境に近いウォルデン、そしてカナダ国内へと移っていきます。マンチとフィンのコンビが捜査に当たるために、ベンソン、ステーブラーの出番はほとんどありません。
本エピは1985年カリフォルニア州で起こったLeonard Lakeと Charles Ngによるレイプ、拷問、殺人事件がベースとなっています。軍隊で知り合った二人は窃盗容疑で逮捕されますが、Lakeの所有する地下室から8体の遺体が発見され、その後11体の埋められた遺体を発見、さらに殺人事件の容疑が掛かります。NgはLakeを警察に置いたままカナダに逃走し、カナダで窃盗容疑で捕まります。だがアメリカへの身柄引き渡しに6年かかりました。
ウォルデンでマンチとフィンはロッジの同室に泊まることになりますが、マンチとフィンはお互いSVUに配属になった経緯を話します。フィンは麻薬課で囮捜査官を務めていましたが、相棒がフィンをかばって死んだ事で希望を失い、SVUへ転属してきました。囮捜査をしていたころは任務のために一人で広い部屋に泊まっていたと今の状況に不服そうです。一方マンチはNYに出てきたとき、空いていたのがSVUだけだったので仕方なくSVUに所属。殺人課より楽だと思ったら、決してそうではない事を悟ります。
凶暴なレイプ、殺人犯のカーンを演じているのはR.E.Rogers。OZのロブソン役と見た目もそっくりで、ロブソンがそのまま逃走したように思えます。特殊部隊に属していたとき、軍人は殺すことが好きだと思い込んでいたカーンは、マンチの尋問に対し、殺人の様子を淡々と自信ありげに語ります。「殺した人数は秘密、俺の方が優秀だ。」と挑戦的なカーンに対し、マンチは「あんたの負けだ。」ときっぱり断言。身柄引き渡しの裁判でヤキモキさせられますが、最後はマンチががっちりとカーンを捕らえてアメリカに戻ることができます。
レイプの被害に遭い、その後明かりを消して眠る事ができなくったサラを演じているのはAnna Belknap。CSI:NYのレギュラーが、前回のドン・フラックに続いて、今度は捜査官のリンジー・モンローが同じNYで残虐な事件の犠牲になっているのはなんとも皮肉なものです。マンチは事件が解決した後、サラの家を訪ね、これで電気を消して眠ることができると伝えます。

#19 Parasites

「寄生」

ソーヤー家の庭にジャグジーを造るために穴を掘っていたところ、白骨死体が発見される。骨を分析の結果30歳未満の女性と推定され、一緒に十字架や鎖が埋められていた。
その家に以前住んでいたスタントン夫妻は夫婦仲が悪く、外科医の夫が再婚した後前妻が姿を消していた。ステーブラーらが夫に事情を聞くと、前妻はエイズに因る認知症になって入院していた。
骨格から遺体の人種を特定、被害者は東欧系の女性とされ、SVUは東欧出身の失踪者を探す。するとジョージ・バートンという男性が義理の姉のアバを探していた。ステーブラーとベンソンがジョージの家を訪ねると、彼の妻は被害者とそっくりだった。
アバとジョージの妻イリーナは双子で、ルーマニアから来てイリーナはジョージと結婚したが、アバは金持ちの男の間を渡り歩き、姿を消していた。アバが交流を持った男の中には、ルーマニアのドスク次席公使もおり、ドスクはアバと共生関係にあったと話す。
アバについて調べていくうちに、彼女はアメリカ国籍を得るためポール・アミスという男性と結婚していたことがわかる。ポールはアバは歯科医と浮気したので別れたと話すが、歯科医はアバが夫の暴力に遭っていたことを伝えアバの歯型を見せる。しかし歯型はアバの骨と一致しなかった。遺体はアバではなくイリーナだったのだ。
ステーブラーらがジョージの家に向かうと、アバの姿がなかった。アバがイリーナを殺したと疑われるが、ジョージの娘が、アバががバレンティナという女性に頻繁に会っていたことを話し、その際金の受け渡しがあったようだった。
バレンティナはチェルシーの倉庫で東欧から来た女性たちを誘拐して匿い、売春を斡旋していた。アバも発見されるが、そこにはアバとイリーナの妹オクサナもいた。アバの取調べの結果、アバはイリーナの遺体を見つけたので、住んでいたアパートの裏庭に埋めたと供述する。アバとイリーナはオクサナをバレンティナに囚われた状態で、オクサナの借金を返していたがオクサナを解放してもらえなかった。バレンティナのパートナーにはドスクがおり、アバはオクサナを解放しないと訴えるとトスクを脅した。するとトスクはアバとイリーナをレイプし、イリーナを殺したのだった。
グリーンカードを取得するためにアメリカ人男性と結婚する東欧の女性たち。メールオーダー花嫁には多くのリスクが伴います。強制送還から免れるために夫の暴力に耐え、離婚されると仲介所に借金を返さなくてはなりません。しかたなく彼女たちは囚われの身となり、体を売って働く事になります。
双子のアバとイリーナには、もう一人オクサナという妹がいました。イリーナはジョージという男性に出会い家庭を築けましたが、アバは男たちの間で綱渡りの人生を歩んでいます。二人はオクサナを連れ出そうとするものの、外交特権をもつトスクから逃れられずイリーナは殺されてしまいます。アバはイリーナの遺体を埋めて自分がイリーナに成りすましながら、オクサナを助け出そうとしていたのでした。
SVUの検死医テイラーが大活躍。まず白骨死体を見ながら、骨から推測されることをSVUに伝えます。テイラーには法医学にも明るいようです。だがその後は専門家の力を借りて、頭蓋骨を元に骨の持ち主のモンタージュ写真を作り、その写真がアバとイリーナを探し出す決め手になります。
外交特権をもつトスクをどのように連行するか、物的証拠を求めるために骨が埋まっていた土を分析。そこにはありえないカトレアの花粉が見つかります。トスクは蘭を育てる趣味があり、花粉が立派な証拠となりました。
「Bones」を観ているような展開。テイラーはテンペランス・ブレナンの役目をしっかりと果たしていました。テイラー役のLance Leddickは「The Wire」のボルティモア市警麻薬課警部補のダニエルズ役で、曲者の部下たちをまとめるのに一苦労しています。
ジョージ役のGary Basarabaは「Brooklyn South」でリチャード・サントロ巡査部長を演じ、親しみやすいキャラクターが印象的でした。
ステーブラーはアバとイリーナについて聞き出すために、自分の双子の子供たちが性格が似ていると言っていました。

#20 Pique

「女性恐怖症」

ゲームソフト会社の人事部長のヴェロニカ・タンディがレイプされ、背中を大型ナイフで刺されて死亡。体内から妊娠7.8週目にあたる胎児が見つかった。
夫はヴェロニカの妊娠を知らなかったので、SVUは不倫絡みの犯行の可能性を念頭に置いて捜査を始めたが、その後妻が注文していたビデオカメラが届き、生まれてくる子供を撮りたいというメッセージが託されていたので、夫は不倫はありえないと憤る。
ヴェロニカは仕事上大勢を解雇して恨みを買う恐れもあったが、社内で親しくしていた者に警備員のジェイソン・メイベリーがいた。ジェイソンは警察学校入学を目指し、ヴェロニカが推薦状を書いていた。だが入学が決まる前にジェイソンは会社を辞め、運送会社で働き始めた。
ステーブラーはDrファンのアドバイスを受けて、署に任意同行してもらったジェイソンに事情聴取を始める。ジェイソンの家は名家だが、父親はジェイソンが子供の頃家を出てしまい、母親のグレイスはジェイソンを溺愛している様子が見られた。
ジェイソンは最初ヴェロニカにセクハラされたと訴えていた。ヴェロニカは警察学校に推薦状を送っていたが、ジェイソンの性格に問題を感じ、改めて推薦状の取り消しを申し出ていた。ステーブラーはジェイソンの気を引いてから、女性を憎んでいるような態度を取り、彼の自白の機会を捉えようとした。一方運送会社のジェイソンのロッカーにヴェロニカの写真が一面に貼られ、ジェイソンの自宅からコンドームの山と母親の洋服、6箇所の地名を留めたピンが見つかる。
洋服の事でグレイスは、息子の家に泊めてもらうことがあると説明する。だがジェイソンはステーブラーの尋問に対し、子供の頃にグレイスに脅され、それ以来グレイスと寝ていたことを自白、ジェイソンは母親や子供になりきって恐怖心を現す。またピンで留められた6つの地名は6箇所でジェイソンが女性を相手にピンを刺していた事の証で、ジェイソンには物を指すと興奮するピーカリズムの兆候が見られた。
SVUはジェイソンを殺人および強姦罪で逮捕するが、弁護士に自白の強要は無効とされジェイソンは保釈金を納めて保釈される。なんとかジェイソンを有罪にしたいSVUは、ジェイソンが犯行の後実家に戻っていることを掴み、令状を取ってメイベリー家を捜索する。するとジェイソンはグレイスを刺した後だった。
レイプ殺人事件の容疑者ジェイソンの自白を引き出すために、ステーブラーがいかに揺さぶりを掛けていくか、彼の力量が試されるエピソード。そして本エピからS以降レギュラーキャストに加わるDrファンが登場します。
ファンはFBIから紹介された精神科医。ジェイソンの姿を見るなり、彼は女性に対して歪んだ感情を持っていると分析、ジェイソンの尋問は男性が行うこととステーブラーを使命、まずジェイソンと打ち解けるように仕向けさせます。その後二人の会話を聞きながら、今度はステーブラーにジェイソンと同じように女を憎むように演じさせ、ステーブラーはキャシーを悪妻に仕立てます。キャシーがら電話が来たふりをして、カードの残額不足を伝えられて怒る演技をするステーブラー。ジェイソンに夫は仕事に逃避していると指摘されますが、ステーブラー家の生活で、父親不在で妻子が寂しがっている部分はそれなりに事実かもしれません。
ジェイソンの部屋から見つかったピンについても的確に分析したファンを演じているのはB.D,Wong。OZのムカダ神父役でお馴染みです。シリンガーに続きムカダがケラーの仕事を手助けすることになるとは。OZとSVUの関係はさらに親密度を増してきました。 ファンの冷静沈着で自信ありげな態度、容疑者をじっと見据えるまなざしなどはムカダとは違ったWongの一面を見ることができます。
容疑者ジェイソンを演じるのはChad Lowe。ドラマのゲスト出演で一癖も二癖もある役を見事に演じ切っています。母親役はベテラン女優のMargot Kidderです。
アレックスの話では性犯罪を法廷に持ち込めるのはわずか4%。今回もジェイソンの殺人罪を確定できると意気込んでいたら、取調べ段階の不当性を弁護士に指摘され、ジェイソンは釈放されてしまいました。だがジェイソンが母親のところに戻っていることを確信したSVUは弁護士に頼んで家宅捜査を了承してもらい、踏み込んだところですでに手遅れ。今度はジェイソンは母親殺しの実刑判決を受けるのでしょうが、あまりにも悲惨な幕切れでした。

#21 Scourge

「幻の天罰」

ブロードウェイ付近で娼婦の惨殺死体が見つかる。娼婦は喉が切り裂かれ、全身に42箇所もの刺し傷を負った後、ゴミを載せて焼かれていた。ゴミ箱には血まみれのコートが置かれていたが、目撃証言に因るとそのコートを着た男は髭面で宗教的なことを喋り、娼婦を拾ってタクシーで立ち去っていた。SVUは性犯罪者で仮釈放中のフレデリックスに尋問するが、その頃新たな死体が見つかる。今度は出版社の広報課に勤める女性で、同じナイフを使って喉を切り裂かれていた。また現場に残っていた血痕はフレデリックスと一致しなかった。
ファンは現在の切り裂きジャックの事件を分析し、犯人は妄想型統合失調症の可能性があると指摘する。犯人が乗っていたタクシーを調べているうちに、次の犠牲者が出る。犯人はトイレで子供の喉をかき切ると助けようとする男を刺し、続いて父親の喉を切り、親子が犠牲となってしまった。
警察は全力を挙げ、犯人逮捕に向けて特別体制をとる。SVUには目撃情報が多数寄せられ、ワシントンスクエアでは娼婦を拾おうとした男が民衆に袋叩きにされる。
血の指紋がついた小切手が見つかり、ポーラ・バーニー名義となっていた。ポーラの話では小切手は別居中の夫ダニエルに渡したものだった。ダニエルは司祭館に間借りさせてもらっており、ベンソンとステーブラーが教会へ行くと掃除をしていた。二人がダニエルを捕らえようとすると、ダニエルは「裁きに来たのか。」とナイフをかざして興奮するが、ステーブラーが取り押さえる。
ダニエルは取調べ中も神の命令に従ったと言い続けるままで、罪状認否で弁護士は精神疾患に因る無罪を主張すると、ダニエルは弁護士を殴って暴れだした。ポーラは夫を助けて欲しいとアレックスに頼み込む。だがアレックスはダニエルに死刑を求刑する。
ファンはダニエルの様子を観察し、彼には法的能力がなく裁判は無理だと結論を出す。ベンソンはポーラにダニエルのカルテの提出を要求するが、最近の記録が残っていなかった。
ラボから検査結果が出され、ダニエルは梅毒の第三期にさしかかっていることがわかる。すでに脳が犯され、死期が近づいていた。ダニエルは7年前に生命保険に加入したが、保険会社はダニエルの病気を伝えていなかった。審問の結果ダニエルには法的能力がないとされ、精神病院へ送られることになった。
 
NYの街を震撼とさせた切り裂きジャック事件。無差別で猟奇的な犯行に市民は恐れをなします。逮捕されたダニエルは一貫して神のお告げだとつぶやき、少年を殺したのはビデオゲームが少年に悪魔を植えつけたから。髪が悪魔を排除せよと命じたので少年を殺したと説明します。
一般市民を次々に殺したことで、アレックスは死刑を求刑しますが、ポーラは夫が精神を病んでいる事がわかっているので悪意はなかったと訴え、ファンもダニエルが記憶を失っている事から法的能力はないと主張します。
ダニエルが梅毒に掛かっている事がわかりますが、第3期になるまでには相当の年月が必要とされます。初期の段階で治療すれば完治する病気なのに、保険会社が告知を怠ったから症状が重くなってしまいました。現在先進国では抗生物質の投与で第3期まで進行することは滅多にないそうなので、ダニエルは相当運が悪かったのかもしれません。
ファンが留置されているダニエルに「汝、殺すなかれ。」と語りかけるシーンはムカダを思い起こさせますが、ムカダの温かみは感じられません。
マンチは犯人のコートを調べているとき「何かを拾えば何かを見落とす。」とつぶやきますが、これは殺人課7年の教訓なんだそうです。
警察が特別体制を敷いたときステーブラーはクレイゲンに命じられしばらく署に残って電話番をしていますが、そこにキャシーから電話が掛かってきました。やがて捜査から戻ってきたベンソンに「家族といるより君と一緒の時間の方が長い。」とぼやきます。仮定を犠牲にして仕事に専念しなければならないステーブラー。ストレスが溜まらなければいいのですが。
ダニエルの妻ポーラを演じていたのはKaren Allen。「レイダース/失われたアーク」などに出演しているベテラン女優です。ダニエルが精神病院に送られることが決定したとき、無言のまま涙目で訴えようとする姿は迫力がありました。ステーブラーも思わず涙目になっていましたが。