★その前に・・
メリッサは個展を開くことになり、ゲーリーと恋人時代にベッドで撮った写真を展示したいと思っていた。
その写真はゲーリーが持っているはずなので探してもらうが見つからない。メリッサにとっては大切な思い出の1枚だが
結婚して家庭を持っているゲーリーにはどうでもいいことだった。1枚の写真を巡って、二人は喧嘩をしてしまう・・・
明日はナンシーのガンの手術の日だ。ナンシーの様子を見に来たゲイリーは、「不思議の国のアリス」の本を手に
思い出話に浸る。
「もう一つのアリスの話が好きだったんだけど、イーサンがどこかへ持ってちゃったわ。」ナンシーは懐かしい本のことを
思い出していた。

台所で洗い物をするナンシーの所に息子のイーサンが寄ってくる。「お母さんが死んだら天国に行くの?天国に行ったら
お母さんの病気は良くなるの?」
「きっと良くなるわ。」ナンシーはそう答えるだけだった。
病院に向かう不安を隠しきれないナンシーとエリオット。「バカなことをしてみないか?」二人は玄関の前の凍った雪の上
で、アイススケートを楽しんだ。
翌日ナンシーは入院した。二人の子供はマイケルたちが預かることになった。エリオットはナンシーの荷物の中に聖書を
忍び込ませた。

手術が始まり、エリオットは落ち着かない。廊下を行ったり来たり、礼拝堂で祈ったり・・ひたすら時の過ぎるのを待った。
やがて手術が終わり、担当医がやってきた。「成功しましたよ。」ひとまずはほっとしたが、術後の経過を見ないと何とも
言えない。もし完治しなかったらどうすればいいんだ。子どもたちの前では明るく振る舞うエリオット。 だが、内心は神に
もすがる思いだった。トイレの中で涙声で祈った。 「ナンシーを助けて下さい!」

ついに手術後の検査の日が来た。結果は良好、ガンもすっかり取り去られていた。よかった!エリオットと子どもたちは
大喜びだ。早速仲間たちに電話した。お見舞いに行こう。みんなは約束した。
雪が凍り付いた朝、マイケルの家にゲーリーが自転車に乗ってくる。「お見舞いに行くだろ。自転車は危ないから車で
来いよ。」マイケルはゲーリーに忠告した。「わかった。ナンシーにプレゼントがあるんだ。人生のハッピーエンドについて
書かれた本さ。」ゲーリーは病院で会う約束をして帰っていった。
病院にはマイケルとホープ、メリッサ、エリンがお見舞いに来た。「手術が成功して良かった。」シャンペンを開けて
お祝いをする。ナンシーも明るい表情で、化粧をしたり買い物の話などをして楽しんでいた。ゲーリーは来るんでしょ?」
「来るって言ってたけど、電話してみるよ。」
マイケルは電話を掛けに行った。メリッサはゲーリーに会うのが憂鬱だった。

留守番電話にはゲーリーからのメッセージは入ってなかった。そのかわりに警察からの電話が。警察に連絡すると
電話の向こうの声は淡々と語った。
「ゲーリーさんは交通事故で亡くなりました。」財布の中にマイケルの電話番号が入っていたから連絡をしてきたの
だった。「ゲーリーが死んだ??」信じられなかった。廊下に出てきた笑顔のホープに マイケルは伝えた。笑顔は
ふっとび、二人は崩れ落ちた。

マイケルは身元確認のために警察に出向いた。「妻と子供はニューヨークに住んでいます。」家族がすぐに来られない
ことを伝え事故の原因を聞いた。
「自転車で行くなって言ったのに。」「いいえ、自動車を運転していました。トレーラーに玉突き衝突して、7人亡くなった
んですよ。」遺留品を調べていると、ナンシーへのプレゼントがあった。
家に帰ったマイケルは、スザンナに電話をかけることにする。「こんなの不公平よ。」メリッサはさっきから泣きやまない。
事故を知らずに戻ってきたエリオットも呆然とする。マイケルはエリオットにゲーリーからのプレゼントを託す。

翌朝、病院でナンシーはゲーリーの死を知った。「私はよくなっているのに・・・」ゲーリーからのプレゼントは、ナンシーの
探していたアリスの本だった。
「346ページを見てごらん。ゲーリーより愛を込めて。」

★その後・・
第4シーズン76話「Second Look」のエピソードを紹介しました。
まるでジェットコースターに乗っているようなドラマ展開。手術への不安と成功の安堵、それだけでもドキドキ する
ストーリーなのに、突然予期せぬ死が訪れます。
自分の命は助かったのに複雑な思いのナンシー、最期の言葉がケンカで終わったことを後悔し続けるメリッサ、
ドラマそのものも今後エリンの結婚式などありますが終結へ向かっています。
ゲーリー本人の思いは果たして、彼の人生はハッピーエンドを迎えられたのでしょうか?
ドラマ途中での登場人物の死はキャスト降板によるやむを得ない場合が多いのですが、幸いなことにゲーリーは
死後も回想場面やサーティーズお得意の亡霊として登場しました。突然姿を消したのではなかったのがせめて
もの救いだったと思います。