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自然を模倣した先駆的な水道水フッ素化(1945〜)の調査結果によって、飲料水中のフッ化物濃度を1ppmに調整すると、う蝕がおよそ半減することが確認されました。 この結果に基づいて、水道水フッ素化が世界中の、例えば、オーストラリア、ブラジル、アイルランド、マレーシア、ニュージーランド、およびシンガポール、米国など(いずれも人口の半分以上がフッ化物添加された水を飲用)多くの国々に導入されるようになったのです。 好例の一つとして、アイルランドをみてみましょう。アイルランドでは、法的整備の後、1964年に水道水フッ素化が導入されました。現在では、アイルランド住民の74%がフッ化物添加された水を飲用しているといわれます。その結果、アイルランドにおける12歳児の平均う歯数(DMFT)は4.7(水道水フッ素化導入前、1961年)から1.4(導入後、1993年)へと激減しました。 ところで、この期間にフッ化物配合歯磨剤も導入されましたので、これもう蝕の減少に貢献しているはずです。そこで、アイルランド島の2つの地域が比較されました。一つは、アイルランド(フッ化物添加)、他方は、英国に属する北部アイルランド(非フッ化物添加)です。どちらの地域においてもフッ化物配合歯磨剤を利用することができ、実際にう蝕も減少したのですが、両者のう蝕レベルには差が出ています。(図1)
![]() 水道水フッ素化は、これまで多くの課題に直面してきました。その中には、安全性に関する主張も含まれています。そうした安全性、および効果については、WHOおよび世界中の各国歯科医師会など、国家的あるいは国際的な機関が支持し続けています。
参考文献:
1)小林清吾:水道水フッ化物添加−諸外国における成果とわが国での実現の見通し−、フッ化物応用と健康(日本口腔衛生学会フッ化物応用研究委員会編)、口腔保健協会、東京、2001、132-143頁 |

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| 新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔保健推進学分野 |
| 子供の歯を守る会事務局代表・副実行委員長 葭原明弘 |