オーストラリアでは、1964〜77年の間に、8つの都市において水道水フッ化物添加が開始されており、およそ30年間の経験があります(図1、( )の中は開始年)。
 全身応用によってフッ化物を飲まないでも、局所応用だけでむし歯(う蝕)予防の効果はあがるという意見があります。
 しかし、オーストラリアにおける調査では、水道水フッ化物添加の場合、歯が萌えた後でフッ化物添加された水に局所的に接するよりも、その歯が萌える前からフッ化物添加された水を飲んでいる方が、う蝕予防効果は高いことが示されました。

 フッ化物局所応用(洗口、塗布、歯磨剤)の重要性は、いうまでもありませんが、水道水フッ化物添加は、生涯を通して有効な費用効果の大きい方法です。

参考文献
K.A. Singh ほか:Relative effects of pre-and posteruption water fluoride on caries expe-rience of permanent first molars, J Public Health Dentistry, 63, Vol. 1, 2003.


No.109 韓国で上水道フッ素添加された都市が急増中
−フッ素添加された水の給水人工が300万人以上に−
No.111 水道水フッ素化@ −フッ素によるむし歯予防のはじまり
No.112 水道水フッ素化A −自然の観察から自然の模倣へ
No.113 水道水フッ素化B −研究調査から世界的な普及へ
No.114 水道水フッ化物添加を支援する 「名古屋宣言 Nagoya Declaration」
No.115 −健康長寿をめざして− 水道水フッ化物応用シンポジウム久米島で開催される
No.116 水道水へのフッ化物添加(フロリデーション)による成人のう触予防
No.117 乳歯のむし歯予防とフロリデーション
No.119 バーゼル市(スイス)水道水フッ化物添加から食塩へのフッ化物添加へ
No.121 オーストラリアにおける水道水フッ化物添加の経験
No.122 フロリデーションとリスクコミュニケーション
No.123 園児は上手にフッ化物洗口をしています
No.124 日本におけるフッ化物洗口の実施人数およそ75万人

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