西蒲原郡7町村の全保育園(27施設)でフッ化物洗口に参加している769名(27園に在籍する4,5歳児の95.7%に相当)を対象に、フッ化物洗口で洗口液を飲み込むかどうか、洗口後どれくらいのフッ化物が口腔内に残るのか、を調べました。結果は、過去の報告と同様に、全量を飲み込んだ園児は一人もなく、また、口の中に残ったフッ化物の量も約0.2mg(約12%)でした*。この量は、お茶(紅茶・緑茶・ウーロン茶)をカップ1杯(200ml)飲んだ時に体の中に入る量に相当します。
(*:Int. Dent. J., 54; 126130, 2004)


対象児:4歳児(260名、平均年齢:4歳10ヶ月)プログラム参加期間:2ヶ月
    5歳児(509名、平均年齢:5歳 4ヶ月)プログラム参加期間:8ヶ月以上
フッ化物洗口の術式:週5回法
    洗口液:0.05%フッ化ナトリウム溶液、洗口液の量:7ml、洗口時間:1分間
洗口後の残留フッ化物量の計算:
    [洗口後の残留フッ化物量]
    =[実際に使用した洗口液中のフッ化物量]−[吐き出し液中のフッ化物量]


残留率(平均):4歳児;12 %(0.19±0.09 mg)、
        5歳児;10.7% (0.17±0.09 mg)
残留量が0.5mg(アメリカ歯科医師会によるフッ化物錠剤の当該年齢における推奨量)を超えていたのは6人だけであり、これらの園児について1週間後1〜3回追跡調査をしたところ、6人全ての残留量は0.5mg未満でした。  この報告が掲載された雑誌 (International Dental Journal) の巻頭に、 編集者による要約が以下のように紹介されています。 WHOのコメントについては、 就学前のフッ化物洗口プログラムを導入あるいは継続する場合、 関係者に説明を必要とするものでしたが、 この報告に対して理解が得られたことは、 これからの国際的な見解に良い影響を与えるものとして期待したいと思います。



No.109 韓国で上水道フッ素添加された都市が急増中
−フッ素添加された水の給水人工が300万人以上に−
No.111 水道水フッ素化@ −フッ素によるむし歯予防のはじまり
No.112 水道水フッ素化A −自然の観察から自然の模倣へ
No.113 水道水フッ素化B −研究調査から世界的な普及へ
No.114 水道水フッ化物添加を支援する 「名古屋宣言 Nagoya Declaration」
No.115 −健康長寿をめざして− 水道水フッ化物応用シンポジウム久米島で開催される
No.116 水道水へのフッ化物添加(フロリデーション)による成人のう触予防
No.117 乳歯のむし歯予防とフロリデーション
No.119 バーゼル市(スイス)水道水フッ化物添加から食塩へのフッ化物添加へ
No.121 オーストラリアにおける水道水フッ化物添加の経験
No.122 フロリデーションとリスクコミュニケーション
No.123 園児は上手にフッ化物洗口をしてます
No.124 日本におけるフッ化物洗口の実施人数およそ75万人

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