う触予防に関するフッ化物の効果として、歯の萌出後の局所的な影響が強調されがちです。

 水道水フロリデーションの導入に成功していない研究者の一部は、水道水フロリデーションに対して、寓話の「キツネとすっぱいブドウ」のように反応することがあるそうです。かれらが水道水フロリデーションに全身的効果がないと主張することは、手に入らないブドウがすっぱいブドウと思いこむキツネと同じだというわけです。

水道水フロリデーションを導入しなくても、局所応用で十分と主張する研究者の言い分は、

 1.政治的または法的理由のために、水道水フロリデーションに成功したことがない。

 2.歯科医師過剰で、多数の歯科医師がフッ化物歯面塗布など予防処置を行っている。

 3.徹底したフッ化物療法の組合せにより、(フッ化物洗口、フッ化物配合歯磨剤など)

   う蝕の有病率は低下してきた。

というものです。

 しかしながら、水道水のフロリデーションには、永久歯の小窩裂溝う蝕に対して萌出前における明白なう蝕予防効果が、疫学的研究でも動物実験でも示されています。水道水フロリデーションによって、萌出前と萌出後のいずれかの時期において最適なフッ素物レベルを維持することが出来、それぞれの全身的な効果と局所的な効果を得ることが出来ます。

イソップ童話「キツネとぶどう」

表 ラット効果におけるフッ化物のう蝕予防に関する全身的効果と

   局所的効果

  裂溝のう蝕スコア   減少率(%)

 フッ化物なし  

 

2.3 -

 フッ化物の胃挿管 

  (全身応用のみ) 

1.6 30

 フッ化物経口摂取  

  (全身応用と局所応用)

0.8 65

       


参考:Ernesr Newbrun : Systemic Benefits of Fluoride and Fluoridation,J of Public Health

    Dentistru, 64;35-39,2004



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