砂糖消費とむし歯の関係はよく知られています。従来から、砂糖の消費が多いほど、また砂糖を

含むおやつの回数が多いほど、むし歯が増えると信じられてきました。

 図は、WHO西大平洋地域において、1991-2004年の砂糖消費量(Kg/人/年)および1997-2004

年の12歳児の平均むし歯数が示されている国々のうち、フロリデーションを実施している5ヵ国と実

施していない5ヵ国における砂糖消費量と平均むし歯数との関係を示したものです。

(WHO Global Oral Data Bank より)

青いで示されたのがフロリデーションを実施している国々、赤いで示されたのがフロリデーシ

ョンを実施していない国々です。

 図を左下から右上へと斜めに横切る線が、フロリデーションを実施している国々と実施していない

国々をみごとに分割しています。

図では全体として、むし歯の本数は、フロリデーションを実施している国々(2本未満)の方が、

実施していない国々(約2本以上)よりも少ないことが示されています。

 また、フロリデーションを実施している国々では、砂糖消費量が多くなっても、むし歯の本数には

あまり変化がありません。一方、実

施していない国々でも、フィリピンを

除いては砂糖消費量と、むし歯の

本数にはあまり関連がないように

見えます。

 むし歯を予防するために、砂糖の

消費を控えようという健康教育はこ

れからも必要でしょう。

しかし、その効果の大きさを考える

とき、フロリデーションというむし歯

予防の手段を積極的に導入する

国レベルの健康政策が求められま

す。

 



No.109 韓国で上水道フッ素添加された都市が急増中
−フッ素添加された水の給水人工が300万人以上に−
No.111 水道水フッ素化@ −フッ素によるむし歯予防のはじまり
No.112 水道水フッ素化A −自然の観察から自然の模倣へ
No.113 水道水フッ素化B −研究調査から世界的な普及へ
No.114 水道水フッ化物添加を支援する 「名古屋宣言 Nagoya Declaration」
No.115 −健康長寿をめざして− 水道水フッ化物応用シンポジウム久米島で開催される
No.116 水道水へのフッ化物添加(フロリデーション)による成人のう触予防
No.117 乳歯のむし歯予防とフロリデーション
No.119 バーゼル市(スイス)水道水フッ化物添加から食塩へのフッ化物添加へ
No.121 オーストラリアにおける水道水フッ化物添加の経験
No.122 フロリデーションとリスクコミュニケーション
No.123 園児は上手にフッ化物洗口をしてます
No.124 日本におけるフッ化物洗口の実施人数およそ75万人
No.125 全身応用と局所応用の複合効果
No.126 WHO最近のレポートから
No.127 「フロリデーション・ファクツ2005」の発刊
No.128 社会的な公正を支えるフロリデーション
No.129 フロリデーションの砂糖消費に与えるむし歯予防効果

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子供の歯を守る会事務局代表・実行委員長 葭原明弘