【第一大臼歯の大切さ】

フッ化物洗口は、永久歯のむし歯を予防するために、4歳から始めるよう推薦されます。4歳というの

は、児童によっては第一大臼歯が生え始める時期です。第一大臼歯は、口の中で最も大きな歯であ

り、ものを噛むのに重要な歯です。また、歯をきれいにならべるときには基準の歯となります。

このように重要な歯であるために、この歯をむし歯から守ることが大切です。

 

【保育所や幼稚園ベースの週5回法のむし歯予防効果】

4歳になると、ブクブクうがいができるようになります。うまくブクブクうがいができない児童でも、真水

で練習をするうちにうまくできるようになります。保育所や幼稚園でのまとまったフッ化物洗口には、

週5回法(0.05%フッ化ナトリウム洗口液を5ml使用)が推奨されています。保育所や幼稚園を

ベースにして児童がまとまってフッ化物洗口を行うことは、多くの児童がむし歯を予防できる確実で有

効な方法です。保育所や幼稚園から中学校までフッ化物洗口をおこなったとき、そのむし歯予防効

果は75-80%です。

 

【保育所や幼稚園ベースの週5回法の安全性】

ところで、6歳未満児にはフッ化物洗口は禁忌であるという意見がときどききかれます。これは、全身

的なフッ化物の応用(水道水のフロリデーション1)、フッ化物錠剤2)の利用など)が行われている

地域では、もしかしたら6歳未満児のフッ化物洗口が歯のフッ素症のリスクを高めるかもしれないとい

うことです。

日本では、目下のところ全身的なフッ化物の応用は行われていていませんので、4歳からのフッ化物

洗口が推奨されています。

 

【安全性の根拠】

児童がフッ化物洗口をおこなったとき、洗口液のおよそ10〜15%が口の中に残ります。週5回法の洗

口液5mlにふくまれるフッ化物の量は、うがい1回で0.15〜0.25mgです。米国ではフッ化物錠剤を利

用するとき、3〜6歳児には1日0.50mgのフッ化物を処方すること3)が推奨されていますので、4歳か

ら週5回法5mlでフッ化物洗口をおこなっても、その飲み込み量はフッ化物錠剤の半分かそれ以下で

すから、何ら問題はありません。

表 米国におけるフッ化物錠剤の処方(1日量)

 

年 齢

水道水のフッ化物量

<0.3ppm   0.3-0.6ppm   >0.6ppm

0-6歳

6ヶ月-3歳

3歳-6歳

6歳-16歳

-        -        -

0.25mg     -        -

0.50mg    0.25mg      -

 1.0mg     0.50mg       -

   1) 適正にフッ化物濃度が調整された水道水を供給してむし歯を予防する方法です。

   2) フッ化物錠剤は、1〜2分間噛んだりなめたりしてから飲み込むフッ化物の全身的応用のひ  

      とつです。

   3) 水道水のフッ化物濃度が0.3mg/1以下の場合です。詳しくは表を参照してください。



No.109 韓国で上水道フッ素添加された都市が急増中
  −フッ素添加された水の給水人工が300万人以上に−
No.111 水道水フッ素化@ −フッ素によるむし歯予防のはじまり
No.112 水道水フッ素化A −自然の観察から自然の模倣へ
No.113 水道水フッ素化B −研究調査から世界的な普及へ
No.114 水道水フッ化物添加を支援する 「名古屋宣言 Nagoya Declaration」
No.115 −健康長寿をめざして− 水道水フッ化物応用シンポジウム久米島で開催される
No.116 水道水へのフッ化物添加(フロリデーション)による成人のう触予防
No.117 乳歯のむし歯予防とフロリデーション
No.119 バーゼル市(スイス)水道水フッ化物添加から食塩へのフッ化物添加へ
No.121 オーストラリアにおける水道水フッ化物添加の経験
No.122 フロリデーションとリスクコミュニケーション
No.123 園児は上手にフッ化物洗口をしてます
No.124 日本におけるフッ化物洗口の実施人数およそ75万人
No.125 全身応用と局所応用の複合効果
No.126 WHO最近のレポートから
No.127 「フロリデーション・ファクツ2005」の発刊
No.128 社会的な公正を支えるフロリデーション
No.129 フロリデーションの砂糖消費に与えるむし歯予防効果

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