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『笠懸(かさがけ)』

笠懸


固定した的を、疾走する馬上から蟇目(ひきめ)(笠懸蟇目)ので射る武技。古くは綾藺笠(あやいがさ)を的にしたことからその名がおこったという。すでに11世紀には京洛(けいらく)や各地で行われており、ことに鎌倉時代になって盛行、「関東武士の士風」とさえいわれたが、室町時代末期以降は衰退した。馬が走る「さぐり」(長さ約107メートル)と的との距離によって、遠笠懸小笠懸に大別され、単に笠懸という場合は遠笠懸をさすのが普通である。遠笠懸の的までは約18メートルである。的は檜(ひのき)板に綿を重ねて革で包み、中央に黒の円を描いた径約54.5センチメートルの円形の的を用いる。これに対して小笠懸は、足許の伏鳥を射るさまを式法化したと伝えるように、方約12センチメートルの角板の的を地上約36センチメートルの高さに立て、さぐり際(ぎわ)約24センチメートルの至近距離から射る。このほかに目的や競技の方法によって、神事笠懸くじ笠懸七夕(たなばた)笠懸百番笠懸などの種類がある。


[ 日本大百科全書(小学館) 執筆者:宮崎隆旨 ]